製造現場での悲惨な事故を防ぐ!絶対に外せない6つの注意点をチェック

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製造現場の安全対策をチェック

工場の安全対策については、連載コラム”工場運営AtoZ”の「工場の安全衛生対策」で解説していますが、今回のコラムでは工場で実際に働くスタッフの事故を防ぐための、現場レベルでの注意事項や心構えなどについて解説したいと思います。
 

1.ものづくりの「現場」は大切!・・・だけど安全に注意

設計部門など、製造現場と直接関わらない方は、自分で直接工作機械を操作したり、危険物を取り扱ったりする機会は殆ど無いと思います。
しかし、加工・組立・試験など様々な現業職場からの問合せへの対応で訪問すること、あるいは実際に自分で見て確認することなど、ものづくり現場へフットワーク軽く通うことは「良い設計」「良い製品開発」のために大切なことです。

ただし生産現場には、様々な危険要素が存在します。

現場で安全に行動するためには、危険要素を把握し、危険を回避するためにどうすればよいかを理解することが必要です。
 

2.製造現場における行動上の安全基本・6つの注意点

(1) 身だしなみに注意!

安全に行動するには、まず自分自身の身だしなみを整えることが重要です。

緊張感に欠ける身づくろいでは、安全に対する気構えが欠けがちになるという精神的な側面だけではなく、たとえば作業服を着用せずネクタイむき出しで現場へ行くと、回転機械に巻き込まれるおそれがある、など実際に労働災害につながりかねない危険性をはらんでいます。

工場・製造現場における身だしなみ

現場に出る際には、服装や装着品(ヘルメット、ゴーグル、安全靴など)がきちんとしているか確認しましょう。
また工場や実験室では、走らないことも基本中の基本です。
 

(2) 近道行動は厳禁!

「不安全行動」というのは労働災害をもたらす大きな要因の一つですが、その中に「近道行動」があります。
人間の心理として、つい近道をしてしまいがちですが、思わぬ災害になることもあるので、決められた順路・安全通路を通るようにしましょう。

近道行動に注意
 

《安全通路の歩行について》

工場内には、天井クレーンやフォークリフトが行きかっています。
決められた安全通路を歩くとともに、横切るときには前後左右上下に目を配り安全確認することが重要です。
クレーンで吊り下げられた重量物の下を歩いてはいけません。
また工場に出入りの際は、完全に開いていてもシャッターの下は絶対にくぐらず、マンドアーを通るようにします。
 

(3) 高所では必ず安全帯を着用!

高所作業では必ず安全帯をチェック労働安全衛生規則で、高さ2メートル以上の高所で作業する際は、足場などの作業床を設けるか、作業者は安全帯を着用するように義務付けられています。
高さ2メートル、というと頭の上くらいの高さですので「大した高さでない」と思われるかもしれませんが、転落した場合、打ち所によっては重大災害になりかねない危険性をはらんでいます。
油断、慢心は大敵です。
作業床のない2メートル以上の高所で作業する場合は必ず安全帯着用を励行してください。
 

(4) 職場の整理整頓に注意!

日頃から職場(執務室)の整理整頓に努めることは、安全面からも重要なことです。

一例として、パソコンやプリンタなどの電源ケーブルタップが床面に置かれて埃をかぶった状態になっていませんか?
差し込まれたプラグの隙間に埃が溜まって湿気を帯びると、火花放電により火災発生することがあります。
タップは完全に差し込み、埃をかぶらない環境で、常に確認可能な場所に配置しましょう。

職場の整理
 

(5) 酸素濃度に注意!

地下室などは、酸素より重い二酸化炭素がより滞留しやすい、あるいは土壌の酸化作用により空気中の酸素が奪われる、などの原因により酸素濃度が低下する可能性があります。
地下室だけでなく、工場や実験室なども地上より低い地下ピットで作業する場合は、必ず酸素濃度計を設置して、酸素濃度が法規に定められている値以上であることを事前に確認する必要があります。
 

(6) 低電圧、定電流にも注意!

人体に対する安全限界は、乾燥状態で30V程度ですが、濡れた手で触れた場合は20V, 水中では10V、と水の介在によって限度値が低くなります。
体質によってはこの電圧で感電した場合に致命的となることがあります。

また、交流電源の場合は、直流に比較すると4~6倍程度、感電の危険性が高く、50mAの交流電流に感電した場合、死亡する恐れがあるとされています。

感電した場合の被害の大きさは、体に流れた電流や経路、電源種類、通電時間、健康状態により異なりますが、電気を扱う場合には、上記のような特性も理解した上で、万全の安全対策で臨む必要があります。
 

以上、製造現場での安全行動に関する基本的な注意点を6つご紹介しました。
もちろんこれ以外にも、工場の特徴(稼働している設備・装置の種類や性質、危険物とされる材料や薬品類の取り扱いの有無など)に応じて検討すべき安全対策は沢山あります

日頃の5S活動や教育面の対策も含め「安全対策に終わり無し」を念頭に、事故防止のための取り組みを進めましょう。

次回は、工場等におけるヒューマンエラーと安全推進活動について説明します。

 
(アイアール技術者教育研究所 S・Y)
 

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