【技術系資格ナビ】計装士 [難易度/試験対策/メリットなど]
「計装士」の資格概要
民間資格登録要
計装士は、工場やプラント、ビルなどの計測制御機器の設計から取付工事のみならず、配線・配管工事の設計や監督まで行う技術者です。
「計装士」資格の使い方(メリット)
1級計装士技術審査は、建設業法施行規則第7条の3により国土交通省令に基づく試験です。
1級計装士試験に合格後、電気工事または管工事の実務経験を1年以上経験することで主任技術者として認定されます。また経営事項審査に1点加点されます。
また、建設現場はもちろんプラントやビルの制御装置を中心にした計装工事の需要は高まっています。計装エンジニアは、建設会社や電気設備会社だけでなく、化学や医薬業界における制御システムの基本計画から設計工事まで行っています。
[※引用:一般社団法人日本計装工業会]
https://www.keiso.or.jp/
「計装士」の資格取得方法
会場実施試験
1. 試験に合格し、登録すること。
2.受験資格
- (1)2級 計装工事の設計・施工の実務経験2年以上
- (2)1級 ①計装工事の設計・施工の実務経験年数5年以上。②2級計装士合格者は、実務経験年数4年6ヶ月以上。
なお、経験年数は、実務に従事した日から起算し前年度までで、上記年数には指導監督的実務経験年数1 年以上を含みます。
例えば、2級計装士を令和3年8月に受験する場合、令和3年3月31日までに実務経験2年以上を満たす必要があります。
【試験科目】
1.試験科目・試験時間
《学科試験》
必ず解答しなければならない必須問題と選択問題にて構成されています。
・学科A(マークシート方式、3時間)
- (1)計装一般知識について
- (2)計装設備(プラント、ビルについて)
・学科B(マークシート方式、1時間)
- (1)施工管理(プラント設備、ビル設備について)
- (2)計装関係法令について
2.科目の免除資格
- 学科試験に合格した者は、次年度、次次年度の同一等級の学科試験が免除されます。
- 1級又は2級施工管理技術検定(電気工事又は管工事)合格者は、2級計装士試験の学科Bが免除されます。
- 1級施工管理技術検定(電気工事又は管工事)合格者は、1級計装士試験の学科Bが免除されます。
[※引用:一般社団法人日本計装工業会]
https://www.keiso.or.jp/
【試験・資格取得までのフロー】
- 申込期間:学科5月、実地9月(ただし、実地のみ受験する場合も5月に申込書及び副票提出が必要)
- 試験: 学科8月、実地12月
- 合格発表: 学科9月、実地2月(合格証明書・登録証交付は3月)
[計装士の試験に関するフロー(大まかなイメージ)]
【資格取得までの目安期間】
2年。試験は年1回しか実施されません。
計装士・資格取得者のホンネ
《S・Aさん》
Q1:なぜこの資格を取得しようと思ったのか
①会社で必要とされていたため
②計装を専門とする技術者として必要だと考えたため
Q2:試験の難易度について
中レベルだと思います。
Q3:試験対策・勉強法について
計装士工業会主催の講習会への参加、計装工業会が発行するテキストなどで勉強しました。
そして、計装士の試験は実務的な知識もかなり必要なので、業務が勉強の一つと言えます。
計装技術全般(計装基本、計器、工事、キャリブレーション、システム、シーケンスなど)に関して、学科試験は筆記(択一)試験、2次試験では実務(自由回答記述)試験を行います。
実地試験は、具体的な回路図などを自由記述で回答するので、実務経験がないと難しいです。
なお、安全衛生労働法などに関する法律的な問題もあります。
Q4:実際に取得して良かったか
計装を専門とする技術者になる、計装技術コンサルタントとして独立するなら必須だと思います。
なお、1級計装士は、建設業許可における電気工事(一般) 管工事(一般)の専任技術者になることができます。
Q5:取得までの期間
2級計装士は計装工事業の設計や施工に関わっていた実務経験2年以上が必須です。
1級計装士は計装工事業の設計や施工に関わっていた実務経験年数5年以上が必須です。
しかし、1級計装士の場合は、指導監督的実務経験も必要になり、経験年数1年以上が受験資格に含まれます。
計装士・関連リンク集
計装士の資格情報・試験情報を掲載している主なサイトをご紹介します。
試験対策の情報収集等にご活用ください。
(※本ページ作成当時の情報です。現在の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。)
- 一般社団法人日本計装工業会(過去問公開)
- 一般財団法人日本規格協会(JSA)(書籍販売)