QC七つ道具の基本② ヒストグラムとは?
QC七つ道具とは?
ものづくりの基本的な技法に、QC七つ道具というものがあります。
QCというのは、品質管理=Quality Control のことです。
QC七つ道具は、品質管理のキホン技法ということになります。製造業のあらゆる分野で用いることができる、ものづくりに関わる人にとっては必修の技法となります。
- パレート図
- ヒストグラム
- 散布図
- 特性要因図
- 管理図
- チェックシート
- グラフ(層別)
このような7つの技法を合わせて、QC七つ道具と呼びます。
一つずつみていきましょう。
このページでは、ヒストグラムについて紹介します。
ヒストグラムとは?
ヒストグラムは、日本語で、度数分布図と呼ばれます。これは、横軸に階級(区間、ビンともいいます)、縦軸に度数をとった統計グラフです。
階級というのは、ある数値を持った要素の集団の中で、特定の数値の範囲を一つの級としてまとめたものです。例えば、金属板の打ち抜き(ブランキング)加工において、打ち抜いた板の反りを管理しているとします。
板の反りは個々の製品によって異なります。1.33mmのものもあれば、0.75mmのものもあるなど、値がさまざまにばらつくものにおいて、そのばらつきの発生状況を把握する場合などに、ヒストグラムが活用されます。例えば、0.5mmごとの階級を設けて、その級に入る製品の数を各級の度数とします。次のようなヒストグラムになります。
ヒストグラムをつくることで、ばらつきを持った集合の、平均や、そのばらつきの状況を視覚的に把握することができます。
ヒストグラムの作成
ヒストグラム作成は、それぞれ値を持った要素群の表から、階級ごとの度数をまとめた度数表を作成し、それを棒グラフで表示します。
Excel2013では、度数表を作成する必要もなく、元データから直接ヒストグラムを作成できます。階級の幅や数を設定することで、狙い通りの作図が可能です。
(アイアール技術者教育研究所 K・O)
関連コラム:「QC7つ道具の基本」シリーズ
- ① パレート図とは?
- ② ヒストグラムとは?
- ③ 散布図とは?
- ④ 特性要因図とは?
- ⑤ 管理図とは?
- ⑥ チェックシートとは?
- ⑦ グラフとは?層別って何?
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