【QC検定3級対策】おススメの勉強法&参考書/問題集は?《一発合格者が攻略法を伝授》
QC検定は、JSA日本規格協会グループが主催する品質管理の知識を問う筆記試験です。
内容は品質管理とは何か?から始まり、改善活動の基礎知識、統計的なプロセス管理など多岐にわたります。
受験者数は年々増加しており、毎年の受験者数が10万人を超える製造業ではメジャーな試験です。
[※関連記事:【技術系資格ナビ】QC検定(1〜4級の難易度/合格率/勉強方法/メリット)はこちら]
この連載では、各級の頻出範囲について例題を交えて解説を行います。この連載を通じて、QC検定の受験準備をしてみましょう。
3級の試験範囲は日本規格協会のHP(品質管理検定レベル表)をご確認ください。
目次
【3級解説:第16回】おススメ勉強法&参考書
QC検定解説記事の最終回では、品質管理の実務経験1年弱で2級と3級に一発合格した筆者が、おススメの勉強法と実際に使っていた参考書をご紹介します。
勉強法については2級でも同様の勉強法が有効です。QC検定受験を目指す方はぜひ参考にしてください。
1回でQC検定に合格できる!おススメの勉強法
企業の中で品質管理の経験を積んできた人でも、業務内容によって品質管理に関する知識に偏りがあると思います。
QC検定は試験範囲が非常に広いので、満遍なく勉強するより自分の苦手分野を重点的に勉強する方法が効率的です。無駄な勉強時間は出来るだけ減らしましょう。
そこで筆者がおススメする勉強法の順番は下記の通りです。
- (1)過去問を通しで解いて感覚をつかむ
- (2)合格までの不足点数を見極める
- (3)テキストで不足部分を重点的に勉強
- (4)過去問をやり込む
(1)過去問を通しで解いて感覚をつかむ
品質管理の経験がある方でも、QC検定の問題はどんなことが出題されるのか想像しにくいと思います。
まずは実際の受験を想定しテキストなどは見ずに、過去問を一通り「通し」で解いてどんな問題が出題されるのかを確認しましょう。
QC検定は人によっては試験時間が足りない場合もありますので、きちんと時間を測って取り組みましょう。
(2)合格までの不足点数を見極める
QC検定はマークシート100問のうち手法分野と実践分野に問題が別れていて、それぞれの得点が50%以上、全体で70%以上が合格基準になります。つまり30問間違えても合格できるのです。自分が合格基準まで何点足りないのかを把握して、必要な勉強時間を確保しましょう。
また、手法分野と実践分野でそれぞれ50%以上が必要なので、偏りがないかもチェックしましょう。
(3)テキストで不足部分を重点的に勉強
過去問を解いてみると、既に知っていて得点源になる分野と知識が不足している苦手分野が分かったと思います。この結果をもとに苦手分野を重点的にテキストで学習していきましょう
(4)過去問をやり込む
前述のようにQC検定は非常に試験範囲が広いです。
このため年によっては全く出題されなかった分野もあります。
確実に合格したい方は、数年分の過去問題を解いて試験範囲全ての問題を網羅しましょう。
1回で合格できる!おススメの参考書・問題集
ここからは筆者が実際に使ったおススメの参考書を紹介します。
《QC検定3級:おすすめのテキスト》
「1回で合格!QC検定3級テキスト&問題集」 高山 均 (著) 成美堂(出版)
試験範囲が章ごとにきちんと網羅され、図解が多く解説も非常に分かりやすいテキストです。章ごとの理解度確認テストが充実しているので、苦手分野を重点的に取り組みたい方におススメです。最終章には全体を網羅した模擬テストもあり、心強いテキストです。重要な単語は赤字で印刷されているので、赤シートを使って単語を確認しながら熟読することも可能です。
「QC検定3級 一発合格! 最強テキスト&問題集」 グローバルテクノ (編集) オーム社(出版)
ISO審査員の研修やコンサルティングサービスを展開するグローバルテクノ社が編集したQC検定の参考書です。試験内容はもちろん合格するための勉強法のイロハも丁寧に記載されており必見です。特に最終章では直前対策として、頻出範囲のQC7つ道具やよく出るカタカナ用語などの得点源をまとめたページに、苦手分野とされる計算問題を特集したページもあります。
《QC検定3級:おすすめの問題集》
「過去問題で学ぶQC検定3級」 仁科 健 (監修), QC検定過去問題解説委員会 (著) 日本規格協会(出版)
QC検定を主催している日本規格協会が出版している公式の過去問集です。
1冊で6回分の過去問題と解説が載っており、試験ごとに毎年発行されています。
解説もかなり詳しく載っていますので合格に必要不可欠な1冊です。
まとめ
今回はQC検定3級試験解説の最終回として、おススメの勉強法と参考書をご紹介しました。
ビジネスの複雑化・グローバル化が進む中、品質管理はますます重要になってきます。
受験を目指す方は知識の棚卸とレベルアップを意識しながら取り組まれてはいかがでしょうか。
(アイアール技術者教育研究所 A・K)