どうする困った技術英語!英語嫌いな技術者も”phonics”で飛躍的に上達?聞き取ってもらえない発音の話

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英語学習歴10年以上・・・真面目にテスト勉強してきたのに通じない・・・

ことが起きたのは初めての海外旅行の時。

そう、ハリーポッターがブームだったころで、一生懸命辞書を引き引きハリーポッターを数冊読み進めていた私が、ハリーポッターロケ地の地方領主の館跡地に見学に行った時のこと。

出口を間違え、おそらくここの管理者をされているのであろう紳士然としたおじいさんにばったり鉢合わせ。
私は「道を間違えました」と英語で言ったつもりが、老紳士は首をかしげて「???」。

お年を召して耳が聞こえにくいわけでもないのに(というのも、品の良い老婦人がたと立ち話をされていたので)、まったく私の言っていることが通じず、老紳士の表情はどんどん険しくなっていき、明らかにアヤシイ東洋人を見る目に変わってしまいました。

ああ、悲しい・・・

 

こんな観光旅行ですら、英語の発音で誤解を招くことはあるのです。

より高度な英語を使う仕事のプレゼンならなおさら、事前にどんなに発表練習をしても、英語で喋ってそれを聞き取ってもらうのって、とても難しいことのようです。

でも、日本人の英語をどうやったら聞き取ってもらえるようになるのでしょう?

 

子ども用アニメで知った、本場の発音練習

子どもと一緒に英語のアニメを見ていた時に、主人公が突然であった宇宙人にペロペロキャンディーを渡し、友達になるというストーリーがありました。

ものすごい異文化交流ですね。

そのシーンでは、主人公が(完璧なイギリス英語で)宇宙人に渡したペロペロキャンディーの名前を”lollipop”と言いながら教えていたのですが、宇宙人には難しくて、うまく伝わりません。

さらに主人公はゆっくり赤ちゃんに教えるように、”ˈlɒl・i・pɒp”、つまりカタカナだと「ロル・イ・ポップ」と言い直して教えていたのです。

そう、ペロペロキャンディーは「ロリポップ」じゃない!!

イギリスの方からすると、「ロル・イ・ポップ」を早口で言っていただけだったのです。

これでは、日本人がいくらまじめに「ロリポップ」と言ってもすぐにペロペロキャンディーのことだと分かるイギリス人は少ないかもしれません。

 

そういえば、紙の英語の辞書には、単語がlol・li・popと音節に分けて書かれていましたが、その隣に書かれている発音記号[ˈlɒlipɒp]ではどこで音を区切ればよいのかわかりません。

こんな読み方、学校では誰も教えてくれなかったですよね(しかも今の時代、オンライン辞書では発音記号すら書かれていないことも多々あります)。

日本の学生がいくら真面目に勉強しても喋れない原因の一つは、ここにあったのかもしれませんね。

 

 

この「音節を極める」勉強法を実践した技術者がいた!

しかし、これにきちんと気づいてしっかりプレゼン技術英語に生かした先輩がいらっしゃいました。

 

先輩の井上さん(仮名)は、バリバリの技術者でいきなり英語圏に数年間駐在することになったのですが、まず最初にいくら頑張ってもやはり自分が大学まで習ってきた英語を聞き取ってもらえないという言葉の壁にぶつかったそうです。

 

井上さんがとった行動は、とにかく駐在地の近くの大学の教授に、英語の話し方教えてほしいと手紙を送り付けるということ。まだe-mailなんてない時代ですから、アナログな方法でアポを取って面会していただいたそうです。
(この行動力の高さが、さすがデキる技術者ならではなのですが・・・)

 

その教授が井上さんの話す英語を聞いて、とにかく最初から最後までこだわったのが、この「ロリポップ」を[ˈlɒl・i・pɒp]と言えるように、徹底的に音節のセンスを身に付けさせることだったのです。

 

特訓を受けること2か月。井上さんは見事そのあとの数年間の駐在を耐え抜き、その技術力と語学力で、半導体産業華やかなりしころの日本の技術者代表として、欧米に対する会社の顔となられたのでした。

 

ネイティブの幼児教育に学ぶ<通じる英語の発音法>

実は、このような「単語の読み方」の教え方は、英語圏では保護者が赤ちゃんに発音を教えるときのやり方なのだとか。

ABCという3文字も、子供に1文字ごとの「書き方」や単語の「綴り」を教えるときの読み方は「エイ、ビィ、スィー」ですが、

文字の「読み方」を教えるときは「ア(appleのaの音)、ブ(bookのbの音)、ク(cardのcの音)」で教えます。

この、文字の「読み方」の教え方を、phonics(フォニクス)といいます。

日本の公教育を受けた人が、せっかく小中学校から習っている英語でも通じる発音で話せないのは、学校で習ったのがせいぜい高校入試に出るアクセントくらいで、発音記号や音節に沿って教えてもらっていなかったり、phonicsを知らないから、ということも大きいのでしょう。

 

人間は、自分が発音できない音は聞き取ることが難しいといわれています。

少なくとも、今の(英語が苦手な)日本人たちが「アイスクリーム」と言うよりも、昔の日本人たちが聞いたままをそのまま表記したように「アイスクリン」と言ったほうが、よっぽど通じるのかもしれませんね。

 

phonicsは日本の英語教育の最先端!?

ではこのphonics、身近なところではどうやって身に付ければよいのでしょうか。

もちろん、英会話学校で習うこともできるかとは思いますが、現在はyoutubeなどの動画サイトで教えてくれる動画もあります。

 

また、Eテレの幼児向け英語番組がアメリカ英語のphonicsを扱う形式に近年リニューアルしたのですが、音の聞き取りだけでなく、どのような舌や口の形をすればその音が出せるのかも、非常にわかりやすく指導してくれています。

どうしても英語を話さなければならない技術者の方々は、一見の価値はあるかもしれません。

まさに日本人向けの英語教育の最先端と言えるのかもしれませんね。

 
(アイアール技術者教育研究所 M・H)
 

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