皮膚機能性脂質の基礎：

化粧品・医薬部外品開発への応用に向けて

≪どのPLA2脂質経路が創薬・化粧品開発のターゲットとなり得るか≫

【提携セミナー】

主催：サイエンス＆テクノロジー株式会社

本セミナーは、創薬・化粧品開発における
皮膚機能性脂質の基礎やPLA2分子群の欠損マウスを切り口として
明らかとなった皮膚における脂質の新機能について、最新の研究成果を解説します。

セミナー趣旨

脂質代謝の異常は様々な疾患と関わりますが、皮膚は脂質の影響を最も強く受ける組織の一つです。私たちの研究チームは、脂質代謝酵素ホスホリパーゼA2 (PLA2)の欠損マウスを網羅的に解析することで、皮膚に固有の脂質代謝経路とその生理的意義を解明してきました。本講演では、PLA2分子群の欠損マウスを切り口として明らかとなった皮膚における脂質の新機能について、最新の研究成果を解説します。

【得られる知識】

• 脂質分子の多様性と機能
• PLA2分子群の多様性と機能
• 脂質代謝経路の総合理解
• PLA2分子群をはじめとする脂質代謝関連遺伝子の変異と皮膚疾患
• 脂質による皮膚の適応修復機構
• どのPLA2脂質経路が創薬・化粧品開発のターゲットとなり得るか？

担当講師

東京大学大学院医学系研究科 疾患生命工学センター
健康環境医工学部門 教授
村上　誠氏

【主なご研究・ご業務】
研究テーマ：ホスホリパーゼ分子群を中心とした脂質生物学研究

【業界での関連活動】
日本脂質生化学会
日本生化学会
日本生化学会関東支部会
日本炎症再生学会
日本薬学会
日本免疫学会

セミナープログラム（予定）

1. 脂質分子の多様性と機能
・脂肪酸の質（リポクオリティ）
・脂肪合成（lipgenesis）と脂肪分解(lipolysis)
・中性脂質と脂肪滴
・リン脂質と生体膜
・脂質メディエーター
・スフィンゴ脂質と皮膚バリア（角質脂質ラメラ）
・リピドミクス（脂質分析法）

2. PLA2分子群の一般論
・PLA2分子群の分類
・cPLA2αとアラキドン酸代謝
・アラキドン酸代謝に依存しないPLA2分子群の機能

3. PLA2脂質経路の皮膚における役割
・表皮のPLA2によるアシルセラミドの産生と魚鱗癬
・表皮のPLA2によるリゾリン脂質の産生と乾癬
・表皮のPLA2によるプロスタグランジンの産生とアトピー性皮膚炎
・表皮のPLA2によるエンドカンナビノイドの産生と乾癬
・表皮のPLA2によるω３脂肪酸代謝物の産生と創傷治癒
・樹状細胞のPLA2によるω３脂肪酸代謝物の産生と接触性皮膚炎
・肥満細胞のPLA2によるリゾリン脂質/エイコサノイドネットワークとアレルギー
・皮膚の調節に関わる新たなPLA2脂質経路の同定に向けて

□　質疑応答　□

公開セミナーの次回開催予定

開催日

未定

開催場所

未定

受講料

未定

配布資料

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