全固体電池の反応、劣化解析とそのメカニズム【提携セミナー】

全固体電池

全固体電池の反応、劣化解析とそのメカニズム【提携セミナー】

このセミナーは終了しました。次回の開催は未定です。

おすすめのセミナー情報

開催日時 2024/1/25(木)10:30~16:15
担当講師

山田 博俊 氏
石黒 志 氏
大野 真之 氏

開催場所

Zoomによるオンライン受講

定員 30名
受講費 1名につき60,500円(税込)

★電池内部の反応や劣化挙動の把握し、材料設計や電池開発へ活かす!

 

全固体電池の反応、劣化解析とそのメカニズム

 

 

【提携セミナー】

主催:株式会社技術情報協会

 


 

講座内容

・次世代蓄電池の一つとして,全固体電池が注目されています。他の電気化学デバイスと同様に,電気化学インピーダンスによる解析は,電池の分極要因や劣化要因の解明に有効ですが,全固体電池では従来のリチウムイオン電池と比べ,分極要因が多岐にわたり,複数の分極要因がきれいに分離できないこともあります。分極要因を正しく帰属しないと,正しい解析はできず,開発方針を誤ってしまうことになりかねません。本セミナーでは,実測例やシミュレーションの結果を用いながら,全固体電池固有の分極要因を基礎から説明し,それらの分離法などを説明します。

 

・全固体電池は、次世代の二次電池として注目されていますが、実用化に向けた課題が残っています。これらの課題解決に向けて、まずは、計測手法により反応・劣化挙動を観察することが必須であり、顕微分光計測の重要性は増しております。本講演では、放射光X線を用いた最新の顕微分光技術の一例として、全視野型結像透過X線顕微鏡-X線吸収微細構造(TXM-XAFS)法の仕組み・実験・解析方法について、実際に行った薄膜型全固体電池を対象としたオペランド計測研究を交えながら解説していきたいと思っております。

 

・本講座では、硫黄をはじめとした絶縁性活物質の全固体電池利用に向けた検討をお話しします。絶縁生活物質の利用にはイオンと電子の供給を担う固体電解質と電子伝導助剤を、活物質と微細かつ緻密に混合する必要があります。この過程で従来の全固体電池正極に存在する単位体積あたりの界面面積、つまり界面濃度が著しく上昇します。これにより、複合体中では化学的、電気化学的な反応や輸送経路の屈曲が顕在化します。これらの問題点を一つずつ具体例を持って洗い出し、その改善への道筋を議論することを目標とします。

 

 

習得できる知識

・複素インピーダンスの考え方を理解できる
・全固体電池に含まれる分極要因とその解析方法を修得できる
・・放射光施設を用いたX線顕微分光技術の仕組み・実験・解析方法 (TXM-XAFS法を中心に)
・薄膜型全固体電池を対象とした研究実施例
・電解質の安定性解析
・複合体内の輸送解析
・硫黄電池向上手法の検討

 

 

担当講師

長崎大学 大学院工学研究科 准教授 山田 博俊 氏
東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター 助教 石黒 志 氏
東北大学 多元物質科学研究所 准教授 大野 真之 氏

 

 

セミナープログラム(予定)

<10:30~12:00>
1.全固体電池の分極要因と電気化学インピーダンス解析

長崎大学 山田 博俊 氏

 

1.全固体電池
1.1 次世代蓄電池と全固体電池

2.電気化学デバイスの複素インピーダンス
2.1 複素インピーダンス
2.2 電気素子の複素インピーダンス
2.3 電気化学インピーダンス

3.全固体電池に固有の分極要因と電気化学インピーダンス
3.1 固体電解質の分極要因
(1) バルク抵抗
(2) 粒界抵抗
3.2 合剤電極層の分極要因
(1) 電荷移動抵抗
(2) 拡散分極
(3) 固体電解質の抵抗
(4) 電子伝導の抵抗
3.3 全固体電池の分極要因と電気化学インピーダンスによる分離

4.電気化学インピーダンスの測定上の注意
4.1 固体電解質のインピーダンス測定上の注意
4.2 全固体電池のインピーダンス測定上の注意

5.まとめ

 

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<13:00~14:30>
2.全視野透過X線顕微鏡による薄膜全固体電池の電池反応、劣化挙動の可視化

東北大学 石黒 志 氏

 

1.顕微分光計測とは
1.1 顕微鏡技術・光源の種類
1.2 X線吸収微細構造(XAFS)法
1.3 各種顕微分光計測の空間スケールと電池材料系で対象になる領域

2.全視野透過X線顕微鏡- X線吸収微細構造(TXM-XAFS)法の仕組み
2.1 実験光学系・原理
2.2 計測データの取り扱い・解析方法

3.実際の研究での利用例: オペランド全視野TXM-XAFS計測による薄膜型全固体電池の電池反応、劣化挙動の可視化
3.1 全固体電池の種類・課題
3.2 オペランド測定に向けた試料調整
3.3 測定実験
3.4 空間分解XAFSスペクトル解析
3.5 充放電過程における正極/負極層の化学状態分布

4.まとめ・今後の展開

 

 

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<14:45~16:15>
3.高濃度固体界面含有複合体正極の全固体電池応用とその解析

東北大学 大野 真之 氏

 

1.全固体リチウム硫黄電池

2.硫黄正極の利点

3.固体電解質のイオン輸送

4.固体電解質の安定性

5.正極複合体の構造

6.複合体内の輸送

7.複合体内の輸送解析の必要性

8.電圧印加による変化

9.硫黄レドックスの利用

10.新規電解質との親和性

 

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2024/1/25(木)10:30~16:15

 

開催場所

Zoomによるオンライン受講

 

受講料

1名につき60,500円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕

 

 

技術情報協会主催セミナー 受講にあたってのご案内

 

備考

資料は事前に紙で郵送いたします。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。

※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。

 

 

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