自動車の軽量化・マルチマテリアル化技術【提携セミナー】
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もっと見る開催日時 | 2021/9/10(金)10:30-16:30 |
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担当講師 | 岩野 吉宏 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンラインセミナー |
定員 | - |
受講費 | 【オンライン(ライブ配信)(見逃し視聴なし)】47,300円 【オンライン(ライブ配信)(見逃し視聴あり)】52,800円 |
★材料ニーズや接着接合、生産技術のポイントを解説!
<CO2削減・カーボンニュートラルへの影響をふまえた>
自動車の軽量化・マルチマテリアル化技術
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
担当講師
トヨタ自動車(株) 先進技術統括部 GM
岩野 吉宏 先生
(株)神戸製鋼所 技術開発本部 ソリューション技術センター 接合研究室 専門部長 兼 室長 博士(工学)
鈴木 励一 先生
日産自動車(株) 材料技術部 主管
小松 基 先生
セミナープログラム(予定)
10:30~12:10 トヨタ自動車(株) 岩野 吉宏 先生
「自動車の軽量化・マルチマテリアル化の取り組みとその生産技術」
○セミナーポイント:
カーボンニュートラルにより、CO2削減が車両走行だけでなく車両製造時にまで、求められる範囲が拡大されている。
車両軽量化を量産車で実現することはC02排出量削減の為に重要であり、運動性能の向上にも寄与する。トヨタでは、低コスト・高生産性が期待できるCarbon-Sheet Molding Compound(C-SMC)をバックドアインナー(Prius PHV)・サイドドアインナー(LC)・ラゲージドアインナー(LC)に採用し、Prius PHVにおいてはアルミドア比(意匠樹脂部品含む)で40%の軽量化を実現した。
1台あたり200kgの軽量化を実現した場合、2050年頃にはグローバルで年間約300万トンのCO2排出削減が可能という調査があり、自動車の軽量化は大きなテーマになっている。しかし現状では、CFRPなどの炭素繊維の製造時CO2排出量が他材料に比べて多く、カーボンニュートラルの面では課題も残されている。
本セミナーでは燃費に大きく寄与する軽量化技術の必要性を再確認しつつ、企画・性能面での考え方とそれを支える生産技術について解説する。
○受講対象:
自動車の軽量化技術に関わる方、生産技術に関わる方
○受講後、習得できること:
製品化に向けた生産技術の方向性
○内容項目:
1.INTRODUCTION
1-1.開発日程&車両コンセプト(PRIUS PHV&LEXUS LC)
1-2.PRIUS PHV バックドアのマルチマテリアル化の狙い
1-3.LEXUS LC ドア&ラゲージドアのマルチマテリアル化の狙い
2.BODY ENGINEERING
2-1.CFRP開発動向
2-2.マルチマテリアルボデー構造
・ドア
・バックドア
・ラゲージドア
2-3.マルチマテリアル化による効果
・軽量化
・部品統合
・後方視界
・NVH(騒音・振動・ハーシュネス)
3.PRODUCTION ENGINEERING
3-1.ボデー工程における生産技術のポイント
・SPR(セルフピアスリベット)接合
・接着
3-2.成形工程における生産技術のポイント
・C-SMC(Carbon-Sheet Molding Compound)
4.SUMMARY
4-1.軽量化・マルチマテリアル化に向けた今後の取り組み
・部品展開
・軽量化材料
・Co2削減
4-2.今後の課題(多種少量生産)
<質疑応答>
12:55~14:35 (株)神戸製鋼所 鈴木 励一 先生
「自動車の軽量化・マルチマテリアル化に向けた異種材接合・接着技術の動向と課題」
○セミナーポイント:
自動車の軽量化に有効な素材として、超高張力鋼板やアルミニウム合金、さらにはCFRPの採用が期待されている。これらはいずれも難接合性素材であり、さらにそれらを組み合わせるとなると、異種材接合は非常な重要な技術ポイントとなる。既に欧米においては異種材接合技術の普及期に入って日が経つが、翻って日本はこれからである。異種材接合を知ることは溶接、機械的締結、接着の3分野を比較することに等しい。実用的な異種材技術の特徴と課題を解説する。
○受講対象:
・接合技術全般について初心者~上級者
・鋼の溶接技術には習熟しているが、溶接以外には詳しくない方。
・自動車産業の生産技術、材料技術の業務に従事されている方。
・欧米の接合技術に興味がある方。
・(電気・電子部品のマイクロ接合領域ではございませんので注意ください。)
○受講後、習得できること:
・学術領域と実用領域の差異まで含めた異種材接合の全容把握。
・ (a)溶接技術、(b)機械的締結技術、(c)接着技術のエッセンス
・構造用素材と各種接合技術の関係性、また長所だけでなく、短所について重点的に理解することが出来ます。
○内容項目:
1.接合法の分類
1-1 冶金的接合法-溶接
1-2 機械的接合法-締結
1-3 化学的接合法-接着
2.異種材接合の一般的問題
3.異種材接合法のメカニズム的分類
3-1 異種金属接合可否
3-2 異種材接合のメカニズムと強度の関係
3-3 主な異種材接合法一覧
4.自動車における異種材接合法の種類・特徴と要点
4-1 機械的接合法
・ボルト・ナット
・SPR(Self Piercing Riveting)
・FDS (Flow Drill Screw)
・Mechanical clinch
等
4-2 機械的接合+溶接法
・REW(Resistance Element Welding)
・FEW(Friction Element Welding)
・EASW(Element Arc Spot Welding)
等
4-3 溶接法
・FSW:摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding)
等
4-4 接着
・接着剤の種類
・強度・剛性向上例
等
5.欧州で実用化されている自動車の異種材接合法の実績
6.従来異種材接合法の課題
6-1 性能、適用範囲
6-2 コスト
6-3 電食対策
7.今後の展望
<質疑応答>
14:50~16:30 日産自動車(株) 小松 基 先生
「カーボンニュートラルを考慮した自動車高分子材料への要求特性・素材ニーズと動向」
○セミナーポイント:
世界ではコロナ禍の中、経済活動が停滞し二酸化炭素排出量は減ったが地球温暖化を抑えることはできず、気候変動の影響がコロナ禍で多数発生している。この気候危機に立ち向かうため、自動車業界もその対応が急務となっている。
一方で技術は大きく進歩しCASEはますます加速する。この状況下で材料はどう貢献していく必要があるか。本セミナーではCO2低減を考慮しつつ技術革新を進めるための素材ニーズについて解説する。
○受講対象:
カーボンニュートラルのための材料開発に携わっている方
○受講後、習得できること:
現在の自動車のニーズを理解し自社の開発へフィードバックできる
○内容項目:
1.自動車を取り巻くカーボンニュートラルの動向
・自動車を取り巻くカーボンニュートラルの動向
2.自動車でのLCA取り組み
・LCAの計算方法
・LCA規制の動向
・自動車のLCA事例紹介
・カーボンニュートラルを考慮した自動車高分子材料とは
3.CASEにおける電動化の動向
・2030年EVはどこまで増えるのか
・電動化におけるバッテリーの課題
・電動化における素材ニーズ
4.CASEにおけるComfort Cabin
・自動運転でキャビンはどうかわるのか
・ディスプレイはどこまで大きくなるのか
・CASEにおける自動車キャビンの素材ニーズ
<質疑応答>
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2021年9月10日(金) 10:30-16:30
開催場所
Zoomによるオンラインセミナー
受講料
【オンライン(ライブ配信)(見逃し視聴なし)】47,300円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン(ライブ配信)(見逃し視聴あり)】52,800円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
※学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引
備考
●配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
お申し込み方法
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