リサイクルプラスチックの機械特性改善、高品質化【提携セミナー】
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もっと見る開催日時 | 2024/7/29(月)10:00~17:00 |
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担当講師 | 塩路 浩隆 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 1名につき66,000円(税込) |
★ 再生材の強度向上、表面異物の隠蔽、アウトガス対策、品質のばらつき抑制!
リサイクルプラスチックの機械特性改善、高品質化
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
セミナープログラム参照
習得できる知識
・トラブルが生じた場合に必要となる分析技術
・リサイクルポリマーの分析に関する重要性
・プラスチックリサイクルの現状、家電リサイクルプラスチックの現状と課題
・リサイクルプラスチックに特化した改質方法/最新技術
担当講師
1.(株)東レリサーチセンター 有機分析化学研究部 第2研究室 室長 塩路 浩隆 氏
2.三菱電機(株) 先端技術総合研究所 主席研究員 松尾 雄一 氏
3.(株)日立製作所 研究開発グループ 生産・モノづくりイノベーションセンタ サーキュラーインダストリー研究部 研究員 八木 大介 氏
4.山形大学 大学院有機材料システム研究科 准教授 髙山 哲生 氏
セミナープログラム(予定)
【10:00-11:30】
1.リサイクルプラスチックの使用で生じるトラブル原因の分析
(株)東レリサーチセンター 有機分析化学研究部 第2研究室 室長 塩路 浩隆 氏
【講演主旨】
欧州での様々な規制発令に伴い、リサイクルポリマーは、これまで「使用すべき」ものであったのが、今では、戦略的に「使用しなければならない」ものへと変わりつつある。一方、リサイクルポリマーを使用するにあたっては、強度低下や成形不良、臭気等々のトラブルが生じるリスクがある。そういったトラブルを解決するためには、原因究明のために適切な分析を行う必要がある。本講座では、リサイクルナイロンおよびリサイクルポリプロピレンのトラブル原因を特定するために、実際に分析した事例を紹介する。
【習得できる知識】
・トラブルが生じた場合に必要となる分析技術
・リサイクルポリマーの分析に関する重要性
1.はじめに
1.1 リサイクルポリマーに関わる欧州の規制について
1.2 リサイクルポリマー使用におけるトラブル事例
2.リサイクルナイロンの分析
2.1 強度低下要因解析
2.2 不純物分析
3.リサイクルポリプロピレンの分析
3.1 物性への影響因子解析
3.2 臭気原因解明
【質疑応答】
【12:10-13:40】
2.使用済み家電リサイクルプラスチックの機械的物性改善・機能性付与
三菱電機(株) 先端技術総合研究所 主席研究員 松尾 雄一 氏
【活動】 日本材料学会 高分子材料部門委員会 幹事, プラスチック成形加工学会「成形加工」誌 編集委員
【習得できる知識】
・プラスチックリサイクルの現状、家電リサイクルプラスチックの現状と課題
・リサイクルプラスチックに特化した改質方法/最新技術
【講座の趣旨】
我が国では、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)に施行により、プラスチックのライフサイクル全般での“3R+Renewable”により、サーキュラーエコノミー(循環型経済)への移行が加速しており、リサイクルプラスチックにおいては、有効利用を促進するためには、物性改善を含めた新たな価値の創出が不可欠であると考える。
当社では、家電リサイクル法施行以降、家電リサイクルプラスチックのマテリアルリサイクルに注力してきた。本セミナーでは、家電リサイクルプラスチックを中心に、マテリアルリサイクルを可能とする機械的物性改善・機能性付与について解説する。
1.プラスチックリサイクルの現状
2.使用済み家電リサイクルプラスチックとは
2.1 家電リサイクル法
2.2 当社のリサイクル事業
2.3 家電リサイクルプラスチックの処理フロー
2.4 家電リサイクルプラスチックの高純度選別
2.5 家電リサイクルプラスチックの素材化
3.使用済み家電リサイクルプラスチックの機械的物性改善・機能性付与
3.1 異物除去による靭性改善<PP、PS、ABS>
3.2 耐衝撃性改善<ABS>
3.3 他のリサイクルプラスチックによる耐衝撃性改善及び流動性改善<PP>
3.4 樹脂溜まり付き押出機を用いた靭性改善<PP>
3.5 長期耐熱性処方設計<PP>
3.6 表面摩擦研磨による明度、長期耐熱性改善<PP>
3.7 色選別による明度改善<PP>
3.8 表面露出異物隠蔽方法<PP>
3.9 射出成形時のアウトガス発生対策<ABS>
3.10 難燃性等の機能性付与<PP、PS>
4.家電リサイクルプラスチックの製品適用事例
5.まとめ
【質疑応答】
【13:50-15:20】
3.プラスチックのサーキュラーエコノミー実現に向けた射出成形のプロセスインフォマティクス技術
(株)日立製作所 研究開発グループ 生産・モノづくりイノベーションセンタ サーキュラーインダストリー研究部 研究員 八木 大介 氏
【専門】生産工学
【習得できる知識】
・射出成形プロセスにおける金型内センサーの活用例
・再生材の特性変動による成形品質ばらつきを抑制する技術
・成形機の機差を補正する技術
【講座の趣旨】
プラスチック分野のサーキュラーエコノミー実現に向けて、再生材の利活用および成形機の長期使用が求められている。しかし、再生材の特性ばらつきが大きい場合や、成形機の使用に伴い設備特性が変動する場合は、成形品質が低下する恐れがある。このため、材料や設備に依存しない成形品質の安定化が課題である。講演者らは、この課題に対して、金型内に搭載したセンサーから材料や設備に相関するデータを取得し解析することで、成形品質の安定化に繋がる成形プロセス条件を最適化する技術を開発している。本講演では、開発技術の内容と検証例を紹介するとともに、金型内センサーのデータ活用を通じて得られた学びを共有する。
1.プラスチックの資源循環に向けた課題と打ち手
1.1 サーキュラーエコノミーが実現した社会
1.2 マテリアルの循環に向けた開発技術
1.3 プロダクトの循環にむけた開発技術
2.マテリアルの循環に向けた開発技術の紹介:再生材の品質安定化技術
2.1 射出成形プロセスにおける再生材活用の課題
2.2 従来技術による成形条件最適化の技術課題
2.3 金型内センサーの活用例
2.4 金型内センサーを活用した成形条件最適化の概要
2.5 成形条件最適化に必要な学習データベースの取得
2.6 機械学習(教師あり学習)による成形品質予測モデルの構築
2.7 機械学習(教師無し学習)による特徴量の次元削減
2.8 成形品質予測モデルの逆解析による成形条件抽出
2.9 廃家電由来の再生材を用いた実験内容
2.10 品質安定化の結果例
3.プロダクトの循環に向けた開発技術の紹介:成形機の機差補正技術
3.1 成形機の長期利用・シェアリングにおける課題
3.2 機差補正技術の概要
3.3 機差データベースの取得
3.4 成形品質予測モデルの構築
3.5 設備仕様が異なる成形機を用いた実験内容
3.6 機差補正の検証結果例
4.まとめと学びの共有
【質疑応答】
【15:30-17:00】
4.再生プラスチックの力学特性改善技術
山形大学 大学院有機材料システム研究科 准教授 髙山 哲生 氏
【講座の趣旨】
講師らはバージン材や他の材料とプラスチック廃棄物をドライブレンドして溶融成形を行うドライブレンド法を検討してきた。本講演では今までに講師らが行った事例について,理論を交えながら述べる。
1.プラスチック廃棄物の現状と今後の課題、要求される材料物性
2.ドライブレンド法によるアップグレードリサイクル技術
2.1 廃棄自動車バンパーの力学特性改善
2.2 容リ材再生ペレットの力学特性改善
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2024/7/29(月)10:00~17:00
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき66,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。
※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。