スロット塗工の製造条件適正化と高精度化(セミナー)
開催日時 | 2023/7/20(木)13:00~17:00 |
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担当講師 | |
開催場所 | 日本アイアール㈱ 本社セミナールーム またはZOOMによるオンライン講義 |
定員 | 会場受講は7名 |
受講費 | 49,500円(税込) |
コーティング現場でムラ、ハジキ、薄層化や高速化にお困りの方へ
研究開発と製造現場を経験した専門家が課題解決の仕方を丁寧に解説します!
スロット塗工の製造条件適正化と高精度化
講座概要
新規フィルム製品の開発や、既存製品の品質の改善・向上に取り組む場合において、「理論的アプローチ」と「現場ノウハウ」のバランスは非常に重要です。緻密な数値解析の結果が得られたとしても、現場の問題解消には必ずしも役立ちませんし、逆に、科学的な考察がないままに現場で起きる現象にのみ目を奪われては、問題の本質にたどり着くのは難しいです。
本セミナーでは塗工やフィルム製膜のグルーバル企業でモノづくりの工程・製造技術経験を積んだ講師が、製造技術に関する様々な理論の具体的な現場応用の方法について解説します。
セミナープログラム(予定)
1. 新製品開発 実験室から量産化へのスケールアップ
1-1-1. 開発のステップ
1-1-2. 開発初期 (実験室のサンプル)
1-1-3. 実験室サンプルの改善
1-2-1. 開発中期 (パイロット塗工へのギヤチェンジ)
1-2-2. パイロット設備の適正化 (調送液スケール)
1-2-3. パイロット用の塗工液 (粘度の適正化)
1-2-4. スケールに応じた設備
1-3-1. 塗工欠陥と主な原因 (調送液要因)
1-3-2. 塗工欠陥と主な原因 (塗工スジ)
1-3-3. 開発終盤 塗工欠陥と主な原因 (ハジキ)
1-3-4. 開発終盤 塗工欠陥と主な原因 (レベリング)
1-3-5. 開発終盤 塗工欠陥と主な原因 (レベリング) (a) 塗布直後
1-3-6. 開発終盤 塗工欠陥と主な原因 (レベリング) (b) 風ムラ
1-3-7. 開発終盤 塗工欠陥と主な原因 (レベリング) (C) 基板の凹凸ムラ
1-3-8. 開発終盤 塗工欠陥と主な原因 (乾燥) 風ムラ
1-4-1. まとめ
2. 要因変更 生産速度アップ、幅広化、4M変更、 製造移管
2-1-1. 開発との違い
2-1-2. 目標の設定
2-2-1. 生産速度アップ (各工程の要因)
2-2-2. 生産速度アップ (塗工性の補償)
2-3-1. 乾燥要因 (塗膜内の濃度勾配)
2-3-2. 乾燥要因 (定率と減率)
2-3-2. 乾燥要因 (塗膜内の濃度勾配)
2-3-3. 乾燥要因 (乾燥ゾーンのフロー)
2-3-4. 乾燥要因 (簡易構造)
2-3-5. 乾燥風の吹き出し方式 (二次元ノズル)
2-3-6. 乾燥風の吹き出し方式 (多孔板)
2-3-7. 乾燥風の吹き出し方式 (浮上系)
2-3-8. 乾燥初期の風ムラ (風速の影響)
2-3-9. 乾燥初期の風ムラ (風温の影響)
2-3-10. 乾燥初期の風ムラ (圧力バランス)
2-4-1. 幅要因 (乾燥)
2-4-2. 幅要因 (塗工の端部)
2-4-3. 幅要因 (塗工の全幅)
2-4-4. 幅要因 (フィルム)
2-5. まとめ
3. スロットダイの塗工適性と重層塗布
3-1-1. スロットダイで塗れる領域
3-1-2. 薄塗りと厚塗り
3-1-3. 薄塗り(スジが限界現象) (狭いギャップが有利)
3-1-4. 最小膜厚 (Ca数との関係)
3-1-5. 塗布可能領域 (Ca数~h/Hマップ)
3-1-6. Couette-Poiseuille流
3-1-7. リップの厚み
3-1-8. 厚塗りの操作
3-1-9. 背面減圧しない操作方法
3-1-10. より薄く(OverBite)、より厚く(UnderBite)
3-1-11. 同時重層の考え方
3-2-1. まとめ
4. スロットダイの設計 マニホールドとスロット形状の意味
4-1-1. スロットダイを構成する部品
4-1-2. スロットダイの構造
4-1-3. スロットダイ内の流動
4-1-4. マニホールドとスロットの役割り
4-1-5. 配管とマニホールドの違い
4-1-6. スロットとマニホールドの流動
4-1-7. マニホールド差圧による流量減少
4-1-8. マニホールド差圧による流量減少とダイ形状因子
4-1-9. マニホールドの断面形状
4-1-10. スロットのテーパー化
4-1-11. テーパー効果の試算
4-2-1. 慣性の影響
4-2-2. 慣性の試算
4-3-1. スロットギャップ偏差の影響
4-3-2. スロットギャップ偏差の影響の試算
4-4-1. シムとマニホールドのレイアウト
4-4-2. シムとマニホールドの幅位置と厚み分布
4-4-3. シム出口の形状
4-4-4. 傾斜シム
4-4-5. シムの位置ずらし
4-4-6. シムの曲率
4-4-7. マニホールド端の形状
4-5-1. まとめ
5. 非ニュートン粘性 境界層理論
5-1-1. 非ニュートン粘性
5-2-1. ビード内の物質収支
5-2-2. ビード内のCouette-Poiseuille流
5-2-3. ビード上流のCouette-Poiseuille流
5-2-4. ビード下流のCouette-Poiseuille流
5-2-5. ビード内の剪断速度
5-3-1. ブレード塗工の剪断速度
5-3-2. ビード加速部の剪断速度
5-3-3. 境界層理論(Blasius)
5-3-4. 境界層理論(Sakiadis)
5-3-5. Sakiadisの境界層で計算したビードの剪断速度
5-3-6. 減圧チャンバ―の気流 (境界層~Couette―Poiseuilleで考察)
5-4.-1 まとめ
主な受講対象者
・塗工技術に関わる現場の技術者、リーダー
・塗工開発品に携わる素材研究者
・光学フィルム、粘着剤、バリアフィルムに携わる研究者
期待される効果
・塗工の理論のイメージを得ることができる
・「塗れる」「塗れない」の判断基準が身に付く
・現場のトラブルシューティングの勘所が身に付く
公開セミナーの次回開催予定
- 開催日時:2023年7月20日(木)13:00~17:00
- 開催場所:日本アイアール㈱本社セミナールーム(秋葉原駅 徒歩2~3分他)、またはZOOMによるオンライン講義
(※日本アイアールへのアクセスはこちら)
- 受講料 :49,500円/1名(税込)
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※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
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