データから本質的な情報を取り出す製造業における予測・原因分析・縮約・分類のための統計・多変量解析 実践入門【ソフトウェア配付・PC演習付き】
【LIVE配信】2023/12/1(金) 10:00~16:30 , 【アーカイブ配信】12/4~12/12(何度でも受講可能)
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03-6206-4966
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | |
開催場所 | 日本アイアール㈱ 本社会議室 |
定員 | 16名 |
受講費 | 18,000円(税別) |
~真因にたどり着き、ミスを繰り返さないための分析のコツ~
自動車エアバッグを膨張させるための部品「エアバッグインフレータ」の破裂を原因とする、世界規模のリコールが行われました。その結果、エアバッグ業界の主要企業が企業売却する事態に至っています。
販売当時の品質システムでは不具合発生を防止できなかったため、再発防止の目的で、IATF16949など、品質システム規格の改良が行われています。しかし、実際に個々の技術者がどう判断すべきだったかの基準については、あまり議論されていません。このままでは、今後もいかに技術者がまじめにモノづくりに取り組もうとしても、同じ轍を踏んでしまうかもしれません。
講師は、公開されている資料をもとに、このインフレータの量産前後や市場での破裂事故が発生した後の技術者の対応を解析しました。その結果、本件では技術検討の多くの部分で、事故の表面的な部分のみ(現象論)に基づく判断がなされていたこと、それによって本質的な問題を見逃していたという事実を明らかにしました。そして、技術者が個々の技術的判断を行う際に、現象論から脱して問題の本質に迫る方法として、「なぜなぜ分析」を日常に使うべき、との結論に達しました。
しかし「なぜなぜ分析」は労力がかかり、分析結果も個人的バラツキが大きいという問題があります。
そこで、本セミナーでは「なぜなぜ分析」の原則を維持しつつ、誰もが簡単に分析できるように改良した分析法の概略をご紹介します。また、この史上最大のリコールの技術的原因の理解と、市場での不具合発生時の留意事項について理解することを目指します。
1.エアバッグ構造と自動車部品の品質リスクの考え方
1.1 エアバッグとは
1.2 エアバッグインフレータの作動原理
1.2.1 エアバッグインフレータの内部構造と要求事項
1.2.2 イニシエータ(点火具)の構造と技術
1.2.3 ガス発生剤の燃焼機構と設計技術
1.2.4 インフレータの技術
1.3 エアバッグインフレータの品質保証
1.4 最近のリコールの特徴(自動車業界のリコール)
2.リコールから紐解く、
自動車部品不具合と対応の解析
2.1 エアバッグリコールの内容
2.2 不具合内容
2.3 異常破裂の原因
2.4 不具合製品の開発と量産の経緯
2.5 異常発見時の対応の問題点
2.6 技術者倫理の面から見た判断の誤り
【質疑応答】
3.不具合未然防止のために活用できる「真因解析」
3.1 なぜなぜ分析=真因解析とは
3.1.1 真因解析が必要な理由
3.1.2 真因解析が難しい事例紹介
3.1.3 なぜなぜ分析の進め方
3.2 なぜなぜ分析の新しい手法紹介
3.3 なぜなぜ分析(STA分析)を日常使いして技術者の
心に火を点ける
4.まとめと質疑応答
標準開催時間 3時間
・開催日時:未定
(※セミナー開催依頼はこちら)
・開催場所:日本アイアール㈱本社会議室(四谷三丁目駅徒歩6分他)
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