フローマイクロリアクターセミナー【提携セミナー】

有機合成化学研究室

フローマイクロリアクターセミナー【提携セミナー】

開催日時 未定
担当講師

遠藤 裕太 氏
大石 孝洋 氏

開催場所

Zoomによるオンラインセミナー

定員 -
受講費 未定

講師は2名。味の素・遠藤先生とカネカ・大石先生です。

フローマイクロリアクターの活用の仕方、事例紹介、最近の動向をわかりやすく解説!

 

フローマイクロリアクターセミナー

 

≪スケールアップおよび不具合とトラブル対策≫

 

≪カネカのフロープロセス開発事例≫

 

【提携セミナー】

主催:株式会社情報機構

 


 

●第一部 セミナー内容  10:30~14:50
「フローマイクロリアクタープロセスの基礎からスケールアップおよび不具合とトラブル対策」
味の素株式会社 遠藤 裕太 先生

 

■はじめに

フローマイクロリアクターは、混合、温度制御、精密な滞留時間制御に優れたデバイスであり、従来のバッチ式反応器では困難だった反応や制御を可能にしてきた。ラボスケールでは、多種多様な反応について多くの報告がある一方で、実用化へ向けたスケールアップについては、情報が少ないのが現状である。本セミナーでは、フローマイクロリアクターの基礎知識から、イオン液体の合成や、有機リチウムを用いたアニオン重合反応のスケールアップ、スラグ流を利用した抽出などの事例を挙げ、失敗例なども交え、装置の選定や検討実施時に注意すべきこと、さらによく起こるトラブルや、その解決策についても紹介したい。

 

●第二部 セミナー内容  15:00~16:30
「バッチ技術では実現できない革新プロセスを目指して~カネカのフロープロセス開発の事例~」
株式会社カネカ 大石 孝洋 先生

 

■はじめに

フローリアクターは,現象レベルでは迅速な混合や熱交換,滞留時間の厳密制御,微小空間を活かした界面制御等の特徴を有している。また,プロセスレベルではスケールアップの簡略化,設備のシンプル化,操作面・プロセス面での安全性向上等が期待されている。これらの特徴からフローリアクターは,プロセス強化を達成するための基盤技術のひとつとして,また,グリーン・サステイナブルケミストリーにおけるグリーン製造化学プロセスのひとつの技術として注目されている。我々はこのようなフローリアクター技術の深耕を進め,フローリアクターでしか実現できない革新プロセスの開発を目指し検討を進めている。本講演では,最近の我々の事例として,フローリアクターのポリマー重合及び医薬品の合成反応への展開について紹介する。

 

◆受講後、習得できること

  • フローマイクロリアクターの特徴
  • フローマイクロリアクター関連の設備選定方法
  • フローマイクロリアクターを用いた具体的な検討方法
  • フローマイクロリアクターでよく起こるトラブルとその解消方法や対策

 

◆受講対象者

フローマイクロリアクター技術に興味のある化学メーカー、日用品メーカー、製薬メーカーの技術者、研究者の方。

 

担当講師

味の素株式会社 アミノサイエンス事業本部バイオ・ファイン研究所
研究員 博士 (薬科学)  遠藤 裕太 先生

 

株式会社カネカ 生産技術研究所 生産技術研究グループ
グループリーダー 博士(工学) 大石 孝洋 先生

 

講師紹介
●遠藤先生
【略歴】
2013年 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科修士課程修了
2013年 味の素株式会社 バイオ・ファン研究所
2017年 同 イノベーション研究所
2018年 同 バイオ・ファイン研究所 プロセス開発、素材探索

味の素株式会社にて、アミノ酸やタンパク質の単離精製プロセス、
プロセス基盤技術開発、低分子~高分子化合物の合成プロセス、
フローマイクロリアクター技術開発に従事、現在に至る。

【専門】プロセス化学/天然物有機化学

●大石先生
【略歴】
1995年 同志社大学大学院工学研究科博士後期課程修了
1995年 鐘淵化学工業株式会社入社 神戸研究所
1999-2001年
Washington Univ. in St. Louis (Prof. Scott R. Gilbertson) Visiting Scientistとして会社より派遣留学
2004年 社名変更により株式会社カネカ
2013年 生産技術研究所 フロープロセスの開発

【専門】有機合成化学/高分子化学/フローリアクターをキーとしたプロセス開発

【本テーマ関連学協会での活動】
化学工学会誌編集委員

 

セミナープログラム(予定)

●第一部 セミナー内容  10:30~14:50

「フローマイクロリアクタープロセスの基礎からスケールアップおよび不具合とトラブル対策」
味の素株式会社 遠藤 裕太 先生

 

1. フローマイクロリアクターとは
  1.1. フローマイクロリアクターの基礎知識
  1.2. マイクロ空間での混合、熱交換、物質移動
  1.3. フローマイクロリアクター技術の適用先

 

2. フロー合成の開発事例
  2.1. 産業界での取り組み
  2.2. 当社の連続製造へ向けた取り組み

 

3. ラボからパイロット・製造への展開
  3.1. フロー合成で起こりやすい不具合
  3.2. 制御パラメータの多さ
  3.3. 送液不良
  3.4. 混合不良
  3.5. 除熱不良
  3.6. ミキサ、リアクタの閉塞
  3.7. まとめ

 

4. フロー合成プロセスの構築とトラブル対策
  4.1. フロー合成で起こりやすい不具合と対策
  4.2. フローリアクターでの製造に向けた留意事項
  4.3. ポンプの選定
  4.4. ミキサ、リアクタの選定
  4.5. センサ、計装類の選定
  4.6. 運転システムの概要
  4.7. 数値流体力学 (CFD) によるシミュレーション

 

5. スケールアップ事例紹介
  5.1. イオン液体合成プロセス
    a) 反応速度解析やシミュレーションの活用
    b) ミキサやリアクタの選択
    c) スケールアップ検討
  5.2. リビングアニオン重合プロセス
    a) よく起こるトラブル
    b) ポンプの選択
    c) 運転手順の重要性
    d) 連続運転検討
  5.3. スラグ流による発酵液からのフレーバー成分抽出
    a) スラグ流抽出の利点
    b) バニリン発酵液からのスラグ流抽出
    c) S-リナロール発酵液からのスラグ中連続抽出

 

6. スケールアップ時に考えること
  6.1. パラメータの管理幅について
  6.2. CFDシミュレーションの簡易化
  6.3. スケールアップ時の機器選定

 

7. 今後の展望および装置や設備のサプライヤー紹介

 

 

●第二部 セミナー内容  15:00~16:30

「バッチ技術では実現できない革新プロセスを目指して~カネカのフロープロセス開発の事例~」
株式会社カネカ 大石 孝洋 先生

 

1. フローリアクターの特長
  1.1 現象レベルでの特長
  1.2 プロセスレベルでの特長
  1.3 フローリアクターはどのような反応に向いているか
  1.4 フロープロセス設計の基本的考え方

 

2. ポリマー(リビングカチオン重合)への適用事例
  2.1 リビングカチオン重合とその課題 
  2.2 反応解析とリアクター設計
  2.3 バッチプロセスでは不可能な革新プロセスの実現
  2.4 生産性向上に向けて ~ナンバリングアップとスケールアップ~
  2.5 安定運転の実現 ~閉塞課題の解決~

 

3. 医薬品合成反応への適用事例
  3.1 ホスゲンを用いる反応の特徴と課題
  3.2 バッチプロセスでは不可能な革新プロセスの実現
  3.3 反応解析とリアクター設計
  3.4 実機導入事例(1) ~スケールアップ~
  3.5 実機導入事例(2) ~フロープロセスならではのスケールアウトコンセプトによる検討期間の大幅短縮~
  3.6 BuLiを用いる反応の特徴と課題
  3.7 バッチプロセスでは不可能な革新プロセスの実現
  3.8 安定運転の実現 ~閉塞課題の解決~

 

4. フローリアクターにおけるマルチパーパスコンセプト

 

5. 設備導入及び稼働
  5.1 送液制御
  5.2 設備設計
  5.3 運転方法

 

6. フロープロセスが描く未来
  6.1 今後求められる技術
  6.2 未来工場の実現に向けて

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

未定

 

開催場所

未定

 

受講料

未定

 

●録音・録画行為は固くお断り致します。

 

オンライン配信のご案内

★ Zoomによるオンライン配信

については、こちらをご参照ください

 

備考

※配布資料・講師への質問等について

●配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。

 

●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

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