《講義とMicrosoft Excel演習で学ぶ》微粒子分散系の安定性評価の考え方と「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方【提携セミナー】

微粒子分散系の安定性評価

《講義とMicrosoft Excel演習で学ぶ》微粒子分散系の安定性評価の考え方と「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方【提携セミナー】

このセミナーは終了しました。次回の開催は未定です。

おすすめのセミナー情報

開催日時 2024/4/15(月)13:00~16:30(1日目) 2024/4/16(火)10:30~16:30(2日目)
担当講師

大島 広行 氏

開催場所

Zoomによるオンライン受講

定員 30名
受講費 66,000円(税込)

★得られた分析データを「どう読み解いて」いくのか? ★「Excel」への変換時の留意点は?
★「はずれ値」,「ゴーストピーク」などへの対処,良く起こり得る失敗事例への対応など

 

≪講義とMicrosoft Excel演習で学ぶ≫

微粒子分散系の安定性評価の考え方と

「ポテンシャル曲線」の描き方・読み方・使い方

 

 

【提携セミナー】

主催:株式会社技術情報協会

 


 

講座内容

分散系の定性性はDLVO理論で評価できる。この理論では粒子のゼータ電位(分散促進因子)とハマカー定数(凝集促進因子)を用いて粒子間相互作用のポテンシャル曲線を描く。2つの因子を完全に理解した上で,ポテンシャル曲線の描き方,読み方,使い方について解説する。

 

 

習得できる知識

・微粒子集団は粒子間引力(分子間引力に由来)により必ず凝集する
・分子間引力と微粒子間引力
・微粒子間引力に対抗する微粒子間斥力:粒子表面を何かで覆う
・界面電気現象の基礎
・電気泳動移動度の測定とゼータ電位を計算する式:
・エマルションと柔らかい粒子(高分子で被覆した粒子)の電気泳動
・沈降電位,濃厚系,非水系(有機溶媒系)の電気泳動および動的電気泳動(CVP法とESA法 )
・微粒子間の静電反発エネルギー:DLVO理論
・エクセルによる分散系の安定性を評価する方法:
・エクセルを用いたポテンシャル曲線の描き方
・さらに精密な評価:凝集確率と安定度比

 

 

担当講師

東京理科大学 名誉教授 理学博士 大島 広行 氏

 

 

セミナープログラム(予定)

0.はじめに(準備):自然界の意志 (自然を支配する原理)
0.1 確率の大きい状態へ:エントロピー (無秩序さ) を増やしたい
0.2 力に逆らわない:ポテンシャルエネルギー (力に逆らっている度合) を下げたい

 

1.微粒子集団は粒子間引力(分子間引力に由来)により必ず凝集する
1.1 微粒子(分子集合体)そのものは分子間に引力がないとできない
1.2 分子間に働く普遍的なファンデルワールス引力
1.3 微粒子表面の分子は内部の分子に比べ高エネルギー状態にある
1.4 微粒子集団は粒子間に斥力がなければ(分散媒質との親和性が強くない限り)必ず凝集する
1.5 エネルギーと電位の尺度;熱エネルギー4×10-21 Jと25 mVが基準値
1.6 ポテンシャル曲線の谷と山の意味:山を越えられるか,谷から抜け出せるか

 

2.分子間引力と微粒子間引力
2.1 微粒子間引力は分子間に働くファンデルワールス引力の合計
2.2 微粒子集団の凝集促進因子:ハマカー定数
2.3 分散の目安:ハマカー定数に打ちかつ微粒子間斥力が必要
2.4 似た者同士は引き合う「類は友を呼ぶ」
2.5 分散媒質との親和性:疎水性粒子と親水性粒子

 

3.微粒子間引力に対抗する微粒子間斥力:粒子表面を何かで覆う
3.1 静電斥力:対イオンの雲で粒子表面を覆う
3.2 高分子等で粒子表面を被覆:立体相互作用

 

4.界面電気現象の基礎
4.1 水系と非水系(有機溶媒系)の違い:誘電率の差(誘電率の大きな水と小さな油)
4.2 電荷(原因)と電場・電位(結果)
4.3 帯電微粒子は裸ではなく電気二重層(対イオンの雲)の衣を着てブラウン運動を行う
4.4 電気二重層の厚さ(デバイ長)と微粒子表面の電位
(ゼータ電位に近似的に等しい)が界面電気現象を支配
4.5 ポアソン・ボルツマン方程式
4.6 微粒子集団の分散促進因子:ゼータ電位
4.7 分散の目安:熱エネルギーに相当するゼータ電位25mVが基準

 

5.電気泳動移動度の測定とゼータ電位を計算する式:
ゼータ電位は直接測定する量ではなく計算から求める量。どの式を用いるべきかが重要
5.1 電気泳動とゼータ電位
5.2 スモルコフスキーの式:大きな固体粒子に適用,形状によらない
5.3 ヒュッケルの式:小さな固体粒子や非水系(有機溶媒系)
5.4 ヘンリーの式:任意のサイズでゼータ電位が50mV以下の球状固体粒子
5.5 円柱状固体粒子の場合:粒子の方向について平均をとると球ほぼ同じ
5.6 ゼータ電位が50mV以上では緩和効果(拡散電気二重層の変形)が重要
5.7 緩和効果を考慮した式:任意のサイズとゼータ電位をもつ球状固体粒子
5.8 種々の理論式の適用範囲
5.9 測定例

 

6.エマルションと柔らかい粒子(高分子で被覆した粒子)の電気泳動
6.1 エマルションは同じゼータ電位をもつ固体粒子より速く泳動
6.2 ヘルマン・藤田の球状高分子電解質の電気泳動理論
6.3 柔らかい粒子の電気泳動は固体粒子と全く異なる
6.4 柔らかい粒子か固体粒子かの見分け方 6.5 柔らかい粒子の電気泳動移動度の解析法と実例

 

7.沈降電位,濃厚系,非水系(有機溶媒系)の電気泳動および動的電気泳動(CVP法とESA法 )
7.1 沈降電位:CVPと同じ原理
7.2 体積分率が1%を超えると濃厚系の扱い
7.3 動的電気泳動:CVP法とESA法
7.4 非水系(有機溶媒系)では,粒子の電荷が
非常に大きいと電荷に依存しない一定の電気泳動移動度を示す:対イオン凝縮効果

 

8.微粒子間の静電反発エネルギー:DLVO理論
8.1 1個の粒子に働く力
8.2 2個の粒子間の静電斥力:電気二重層の重なりによる対イオンの浸透圧増加
8.3 DLVO理論:分散安定性を説明する標準理論 8.4 微粒子間の全相互作用エネルギー

 

9.エクセルによる分散系の安定性を評価する方法:
エクセルを用いたポテンシャル曲線の描き方
9.1 数値入力:ハマカー定数,ゼータ電位,電解質濃度等の入力
9.2 エクセルによる任意温度の媒質粘度と誘電率の計算
9.3 エクセル組み込み関数(指数関数,べき関数)を用いて数式入力:
DLVO理論に基づく粒子間相互作用エネルギーの式を入力
9.4 エクセルによる任意の粒子間距離における全相互作用エネルギーの計算と結果の図示
9.5 エクセルのMAX機能を用いたポテンシャルの山の計算
9.6 ポテンシャル曲線の作成例とポテンシャルの山
9.6 分散系の安定性のわかるマップ:ポテンシャルの山の高さが熱エネルギーkTの15倍あると安定
9.7 非水系(有機溶媒系)のポテンシャル曲線

 

10.さらに精密な評価:凝集確率と安定度比

【質疑応答】

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2024/4/15(月)13:00~16:30(1日目) 2024/4/16(火)10:30~16:30(2日目)

 

開催場所

Zoomによるオンライン受講

 

受講料

1名につき66,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕

 

 

技術情報協会主催セミナー 受講にあたってのご案内

 

備考

資料は事前に紙で郵送いたします。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。

※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。

 

 

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