樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構とその制御・対策【提携セミナー】

初心者対象、プラスチック用添加剤基礎

樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構とその制御・対策【提携セミナー】

開催日時 2025/7/15(火)10:00~17:00
担当講師

今井 昭夫 氏
小長谷 重次 氏
林 日出夫 氏
宇佐美 隆生 氏

開催場所

Zoomによるオンライン受講

定員 30名
受講費 66,000円(税込)

耐久性の低下,変色や白化,キズなどの樹脂外観への影響とは?

★添加剤の溶けやすさ拡がりやすさ,樹脂と添加剤の付着強度の経時変化の影響とは?

 

樹脂用添加剤における

ブリードアウト・ブルーム現象の

発生機構と その制御・対策

 

【提携セミナー】

主催:株式会社技術情報協会

 


 

講座内容

樹脂・ゴムなど工業化された高分子材料は,劣化・変質の危険性を孕んでおり,変質防止と性能・機能の効果的な発現のために各種の添加剤が配合されて用いられている。一方,樹脂ゴム材料は,成形加工,製品保管,製品使用などの各工程において温度やせん断条件の異なる各種環境下に置かれることになる。材料中の添加剤や高分子成分は,成形条件によって,或いは高分子材料本体との親和性の程度によって,高分子成形品表面にまで拡散・漏出して,意図せぬ模様を発生させることがあり,外観特性の低下として嫌われる。 本講座では,この現象の発生機構の考え方と,他の外観特性異常との違いや見分け方について述べ,ブリードアウト・ブルームの防止法について解説する。

 

習得できる知識

・樹脂・フィルム・ゴムなどにおけるブリード・ブルーム現象の概要とその対策
・帯電防止剤および導電剤のブリードアウトおよび 脱落現象とその制御法

 

担当講師

【第1部】(公財)名古屋産業科学研究所 上席研究員 小長谷 重次 氏

【第2部】林 難燃技術研究所 代表 工学博士 林 日出夫 氏

【第3部】(株)ケンシュー 代表取締役 工学博士 倉地 育夫 氏

【第4部】物性化学研究所 代表 博士(工学) 技術士(化学部門) 宇佐美 隆生 氏

 

セミナープログラム(予定)

【10:00~11:30】
第1部 樹脂・フィルム・ゴムなどにおけるブリード・ブルーム現象の概要とその対策

 

●講師 テクノリエゾン事務所 今井 昭夫 氏

 

1.ブリードアウト・ブルーム現象
1.1 成形不良とブリードアウト・ブルーム現象の見分け方
1.2 ブリードアウト・ブルーム発生機構の理論:拡散と溶解度

 

2.樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム現象
2.1 添加剤の種類と処方
2.2 ブリード・ブルーム成分の種類
2.3 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム現象の実例

 

3. ブリード成分の同定と解析
3.1 分離抽出
3.2 機器分析
3.3 簡易分析

 

4.ブリードアウト・ブルーム現象の制御と活用
4.1 樹脂・ゴム材料におけるブリードアウト・ブルーム防止の考え方
4.2 ブリードアウト・ブルーム防止技術や処方の実例紹介
4.3 ブリードアウト・ブルーム制御による機能発現
4.4 ブリード制御による商品設計

 

5.まとめ

 

【質疑応答】

 

----------------

【11:40~13:10】
第2部 帯電防止剤および導電剤のブリードアウトおよび 脱落現象とその制御法

 

●講師 (公財)名古屋産業科学研究所 上席研究員 小長谷 重次 氏
                     (名古屋大学名誉教授,元・東洋紡)

 

1.はじめに
1.1帯電防止剤と導電剤の基礎
1.2ブリードアウトおよび脱落現象とは

 

2.ブリードアウトと脱落因子について
2.1ブリードアウトと脱落が引き起こす問題
2.2 ブリードアウトおよび脱落関与因子
2.3 ブリードアウトおよび脱落現象分析法とその実際

 

3.各種帯電防止剤および導電剤のブリードアウトおよび脱落現象
3.1 帯電防止剤
3.1.1 界面活性剤
3.1.2 親水性高分子
3.1.3その他
3.2 導電剤
3.2.1 カーボンブラック
3.2.2 ナノ炭素
3.2.3 導電性高分子
3.3.4その他

 

4.ブリードアウトおよび脱落コントロール法
4.1 相溶性,溶解性の観点からー溶解度パラメーター(SP値)の意義ー
4.2 分子量,形態,構造の観点からー拡散速度制御ー
4.3 文献・特許等にみられる方策例

 

【質疑応答】

 

----------------

【13:50~15:20】
第3部 難燃剤のブリードアウト現象と対策 -PPを中心に-

 

●講師 林 難燃技術研究所 代表 工学博士 林 日出夫 氏

 

1.難燃化技術概要
1.1 プラスチックの燃焼機構
1.2 ロゲン系難燃剤の難燃機構
1.3 ノンハロ系難燃剤の難燃機構

 

2.ハロゲン系難燃剤のブリードアウト現象と対策
2.1 ブリードアウト現象 -化学構造とブリードアウト性の関係-
2.2 難燃剤のブルーミング対策 -第3成分の添加-

 

3.ノンハロ系難燃剤のブリードアウト現象と対策
3.1 ポリリン酸アンモニウム
3.2 リン酸アミン塩
3.3 リン酸エステル
3.4 赤燐
3.5 ホスファゼン
3.6 水酸化マグネシウム

 

【質疑応答】

 

----------------

【15:30~17:00】
第4部 ブリード物の定性・定量と状態分析の進め方

 

●講師 物性化学研究所 代表 博士(工学) 技術士(化学部門) 宇佐美 隆生 氏

 

1.総論

 

2.ブリード物の定性・定量(1):そのままで測定する方法
2.1 分析指針
2.2 赤外・ラマン分光法
2.3 XPS法
2.4 XMA法
2.5 固体質量分析法

 

3.ブリード物の定性・定量(2):溶媒で分離してから測定する方法 
3.1 前処理:溶媒洗浄法
3.2 赤外による分析
3.3 紫外による分析
3.4 NMRによる分析
3.5 クロマトによる分析
3.6 比色法による分析

 

4.ブリード物の定性・定量(3):機械的に分離してから測定する方法
4.1 前処理:擦り落とし法
4.2 分析法:赤外他

 

5.ブリード物の定性上の注意

 

6.ブリード物の状態分析
6.1 分析指針
6.2 表面におけるブリード物の分散状態の観察法
6.3深さ方向における添加剤濃度分布の解析法
6.4 添加剤の拡散速度の評価法

 

【質疑応答】

 

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2025/7/15(火)10:00~17:00

 

開催場所

Zoomによるオンライン受講

 

受講料

1名につき66,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕

 

技術情報協会主催セミナー 受講にあたってのご案内

 

備考

資料は事前に紙で郵送いたします。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。

※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。

 

おすすめのセミナー情報

製造業eラーニングTech e-L講座リスト

製造業向けeラーニングライブラリ

アイアール技術者教育研究所の講師紹介

製造業の新入社員教育サービス

技術者育成プログラム策定の無料相談受付中

スモールステップ・スパイラル型の技術者教育

技術の超キホン

機械設計マスターへの道

生産技術のツボ

早わかり電気回路・電子回路

早わかり電気回路・電子回路

品質保証塾

機械製図道場

スぺシャルコンテンツ
Special Contents

導入・活用事例

テキスト/教材の制作・販売