機械製図道場

【機械製図道場・入門編】三面図から立体形状を読む!

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機械図面と立体形状
前回の連載コラム、“必須前提知識「第三角法」の基本を習得!”では、三次元立体形状を平面図形に表すための投影法と、第三角法と第一角法の比較に関する説明、鳥瞰図で示されたある物体の形状を、第三角法を用いて三面図に表す演習、を行いました。

図面は、設計意図を製造者に伝える手段であり、製造者は物体の立体形状を図面から正確に読み取り、モノづくりに反映します。

設計者であれば、製品開発や新規設計により創り出した機械と構成部品の形状イメージを三面図に展開すること、三面図からその立体形状イメージをすぐに描けること、の双方を可逆的に行える能力を習得する必要があります。

若手設計者の方も、自らが設計した機械部品を三面図に展開するだけではなく、他の担当者が描いた図面からその立体形状を即座に把握することができる力量も備えておかなければいけません。日頃から、同僚が作成した図面からその立体形状をポンチ絵で良いので、鳥瞰図で描いてみることも大切です。将来、後輩や部下などが描いた図面を、貴方がレビューする際に必要となります。

今回は簡単な例題で、平面図形から立体形状への展開を練習してみましょう。
 

【例題】三面図から立体形状を描く

《 問題 》

第三角法で描かれた下記図面を見て、立体形状を立体図(鳥瞰図)に表してください。
第三角法から立体図形を考える

《 解答 》

解答例はここをクリック
第三角法回答

 

《 例題の解説 》

解説はここをクリック

斜面や段差など形状に関する情報が、正面図に最も明確に含まれています。
これが正面図の正しい取り方で、斜面と段差がある部位の幅に関する情報を側面図から読み取れば、平面図はなくとも、二面図から物体形状を把握することができます。

立体図の描き方には様々な手法がありますが、代表的なものが、三方向座標軸のなす角度を120°等角で描く手法で、アイソメトリック図(アイソメ図)と呼びます。
組立手順図であるとか、取扱説明書に挿入する立体図は、アイソメ図を用いて描くと見栄えが良くなります。もちろん日常の設計活動で、三面図や二面図から立体形状をイメージしたいときは、アイソメ手法にこだわる必要はありません。

第三角法解説

 

図面には投影法を明示すべし!

設計者が第一角法で描いた図面を、製造側が第三角法で描かれたと解釈して図面を読むと、混乱の元となり、形状が勝手反対のものが出来てしまうこともあります。

したがって図面には、投影が第一角法によるのか、第三角法によるのかを明示する必要があります。
図面の右下には、図名、設計者・製図者・承認者などのサイン、部品番号、部品名、数量、材料、などを記述する表題欄があります。
ここに投影法を、「三角法」というように言葉で記述するか、次のような図記号で表示します。

第三角図法等の投影法を明示

例題の他にも、いろいろな図面からその物体の立体図を描いて、二次元図面から立体形状を正確に把握する力量を高めてください。
 

次回のテーマは、部分投影図の活用です。
ご興味のある方は、引き続き取り組んでみてください。
 

(アイアール技術者教育研究所 S・Y)
 

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