★ 抗菌・抗ウイルスのメカニズムは? 安全性や抗菌・抗ウイルス性の評価方法は?
★ 銅や銅合金の抗菌製品の性能基準は? フィルム、不織布、塗料といった開発事例を詳解!
銅を利用した抗菌・抗ウイルス材料の開発と評価技術
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
・抗菌・抗ウイルスのメカニズムと安全性、抗菌抗ウイルス性の評価
・銅の抗菌・抗ウイルス作用と材料・製品の性能基準
・銅の抗菌効果を有する透明フィルムの開発
・一価銅化合物を利用した細菌・ウイルス制御技術と、応用製品の開発
習得できる知識
・微生物制御技術
・抗菌抗ウイルス薬剤に関する基礎知識
・微生物学と材料工学との境界領域の現場に即した知識習得
・微粒子の分散に関する基礎知識
・抗菌抗ウイルス性能評価技術(JIS ISO):JNLA評価基準の基礎技術
・抗菌抗ウイルス処理適用製品のためのヒントとノウハウ
・消費者への製品特性に関する表現方法基礎
・欧州への輸出製品に関する化学製品申請の基礎知識
・一価銅化合物を用いた抗ウイルス・抗菌技術の概要、それを応用するための材料の選択肢、実際の製品展開におけるポイント
・医療現場の現状、コロナ禍の感染対策
担当講師
【第1部】関西大学 化学生命工学部 非常勤研究員 工学博士 冨岡 敏一 氏
【第2部】(一社)日本銅センター 技術開発部 小澤 隆 氏、(一財)北里環境科学センター 研究開発部 客員研究員 医学博士 笹原 武志 氏
【第3部】名古屋市立大学 大学院医学研究科 救命救急医療学 教授 医学博士 松嶋 麻子 氏
【第4部】(株)NBCメッシュテック 研究開発本部 創発研究センター センター長 博士(工学) 長尾 朋和 氏
セミナープログラム(予定)
<09:30~11:30>
1.抗菌・抗ウイルスのメカニズムと安全性、抗菌抗ウイルス性の評価
関西大学 化学生命工学部 非常勤研究員 工学博士 冨岡 敏一 氏
【講座概要】
抗菌抗ウイルス処理技術は、清潔好きの日本ならではの日本発の技術です。30年前に耐熱性を有する銀を抗菌成分として用いることで、熱可塑性の樹脂に混練できることから、身の回りの製品に応用されました。現在では欧州でも清潔性向上に役立てることから、家電製品を始め様々な製品への応用(付加価値技術)に注目されています。さらに、近年は薬剤を用いない物理的除菌抗ウイルス技術に展開を遂げています。
多くの分野で応用されバリエーションの多い抗菌処理技術を、基礎から応用のノウハウまで、数多くの実例を挙げながら、商品企画時のポイント、製造現場の留意点から品質管理方法の実際、商品分野によって異なる表示法に留意したユーザーへの性能説明方法、さらに抗菌抗ウイルス製品が注目されている欧州へのグローバル展開の留意点まで、現物を提示しながら説明を加えます。
【受講対象】
・開発企画技術者(身の回り製品、水回り製品、衣類・携行製品、医療・介護製品等)
・樹脂成型技術者
・塗料・塗装市場開拓技術者
・水処理技術関連企業の技術者
・医療・介護製品の付加価値開発技術者
・抗菌抗ウイルス製品の上市を検討される企業責任者
【受講後、習得できること】
1.微生物制御技術
2.抗菌抗ウイルス薬剤に関する基礎知識
3.微生物学と材料工学との境界領域の現場に即した知識習得
4.微粒子の分散に関する基礎知識
5.抗菌抗ウイルス性能評価技術(JIS ISO):JNLA評価基準の基礎技術
6.抗菌抗ウイルス処理適用製品のためのヒントとノウハウ
7.消費者への製品特性に関する表現方法基礎
8.欧州への輸出製品に関する化学製品申請の基礎知識
1.細菌とウイルスの基礎情報
1.1 細菌の種類と特徴
1.2 ウイルスの種類と特徴
1.3 抗菌剤の種類と特徴
1.4 抗ウイルス剤の種類と特徴
2.抗菌・抗ウイルスのメカニズム
2.1 抗菌メカニズム
2.2 抗ウイルスメカニズム
3.抗菌・抗ウイルス製品の安全性と管理手法
3.1 繊維製品の安全性
3.2 繊維製品以外の安全性
3.3 抗菌・抗ウイルス製品の持続性
3.4 開発手順と製品量産化の品質管理手法
4.抗菌・抗ウイルス性能の評価
4.1 繊維製品の抗菌試験 JIS L 1902
4.2 繊維製品の抗ウイルス試験 JIS L 1922
4.3 プラスチック製品の抗菌試験 JIS Z 2801
4.4 プラスチック製品の抗ウイルス試験 ISO 21702
4.5 繊維評価技術協議会の抗菌・抗ウイルスの性能評価 SEK
4.6 抗菌製品技術協議会の抗菌・抗ウイルスの性能評価 SIAA
4.7 光触媒応用製品の抗菌・抗ウイルスの性能評価 PIAJ
【質疑応答】
<12:10~13:40>
2.銅の抗菌・抗ウイルス作用と材料・製品の性能基準
(一社)日本銅センター 技術開発部 小澤 隆 氏
(一財)北里環境科学センター 研究開発部 客員研究員 医学博士 笹原 武志 氏
1.銅の抗菌・抗ウイルス作用
1-1 「細菌等の増殖を抑える」、銅の抗菌作用のメカニズム
1-2 銅の表面の抗菌メカニズムの化学反応
1-3 各細菌及びウイルスに対する銅の抗菌作用の試験結果
2.銅及び銅合金の抗菌材料・製品の性能基準
2-1 銅及び銅合金の「超抗菌性能」
2-2 「銅の超抗菌性能」を発揮する「金属銅」及び「複合銅」
2-3 日本銅センター規格「超抗菌銅及び超抗菌銅製品の性能基準 JCDA0501」
2-4 日本銅センター独自の認証制度「CU STAR」(シーユースター)
2-5 「CU STAR」(シーユースター)認証商品の実例
【質疑応答】
<13:50~15:20>
3.銅の抗菌効果を有する透明フィルムの開発
名古屋市立大学 大学院医学研究科 救命救急医療学 教授 医学博士 松嶋 麻子 氏
【講座概要】
我々は名古屋市立大学と株式会社UACJの共同研究として、銅の抗菌効果を有する透明フィルムを開発しました。銅は銀と同様に高い抗菌作用を有していることから、古くから生活用品や工業製品にも使用されてきましたが、医療現場ではその抗菌効果はまだほとんど知られておりません。一方、医療現場では多剤耐性菌やウイルスによる院内感染が大きな問題となっており、抗菌剤に頼らない感染対策には大きなニーズがあります。今回の講演では、銅の透明フィルム開発の経緯とともに医療現場の現状と抗菌対策へのニーズをお伝えします。
【受講対象】
医療現場の感染対策に興味をもつ研究者の方々を対象とします。
【受講後、習得できること】
医療現場の現状、コロナ禍の感染対策について知ることができます。
1.銅の抗菌フィルム開発の背景
2.医療現場の現状とニーズ
3.銅の抗菌作用と医療現場への応用
4.銅の透明フィルムの可能性
【質疑応答】
<15:30~17:00>
4.一価銅化合物を利用した細菌・ウイルス制御技術と、応用製品の開発
(株)NBCメッシュテック 研究開発本部 創発研究センター センター長 博士(工学) 長尾 朋和 氏
【講座概要】
有機系・無機系と多くの抗ウイルス・抗菌剤がある中、一価銅を用いた製品は銀系材料と比較してまだまだ少ないものの、その非常に高い抗ウイルス効果から、今後拡大していくものと考えられます。銅系化合物の利用にご興味の開発者向けに製品適用におけるポイントや現状の課題などをご理解いただけるかと思います。
【受講対象】
特に材料を選定中の抗ウイルス抗菌製品の開発者、抗ウイルス性能の向上に苦労されている開発者
【受講後、習得できること】
一価銅化合物を用いた抗ウイルス・抗菌技術の概要と、それを応用するための材料の選択肢について理解し、実際の製品展開におけるポイントを習得できます。
1.一価銅化合物の抗菌・抗ウイルス作用
1.1 一価銅化合物と二価銅化合物の比較
1.2 一価銅化合物による抗ウイルス・抗菌メカニズム
1.3 一価銅化合物のウイルスに対する効果
1.4 その他微生物に対する効果
2.一価銅化合物の安全性
2.1 各種安全性試験結果
3.一価銅化合物を応用した抗ウイルス・抗菌技術CufitecR
3.1 CufitecRの製品展開
3.2 CufitecRを用いた材料への展開
3.2.1 分散液・塗料
3.2.2 マスターバッチ
3.2.3 不織布・フィルム
受講料
1名につき66,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込み)〕
お申し込み方法
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