Excelを活用した回転機械の振動低減技術《基礎編》(セミナー)

回転機器

Excelを活用した回転機械の振動低減技術《基礎編》(セミナー)

開催日時 2025/10/7(火)10:00~17:00
担当講師

近藤 孝邦 講師

開催場所

日本アイアール 本社セミナールーム(秋葉原駅徒歩3分他)
または ZOOMによるオンライン受講

定員 会場受講は上限6名(オンライン受講は定員無し)
受講費 49,500円(税込)

コンプレッサー、送風機、ポンプ、エンジン、モーター……

“あらゆる回転機械“のトラブルを未然に防止するコツを1日で伝授!

 

Excelを活用した回転機械の振動低減技術

《基礎編》

 

 

 

*) Excelは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。


 

講座概要

機械の振動は、人間の脈拍や体温に例えられ、機械の健康状態を表す指標の役割をしています。この振動値が高いと、機械が何かの異常を私たちに伝えているのですが、そこから先は、どれ程の振動が異常なのか、そしてどのようにしたら振動値を下げることが出来るのか、機械エンジニアでも余り知られていません。放置すれば機械は壊れるかもしれないので、専門家を呼んで診断や対策をしてもらうことになります。

 

本講座では、機械設計の方や機械設備を管理し保全する方に、まず振動発生の理論と、振動の許容値・異常限界を知っていただきます。そして次に振動を下げる方策、すなわち回転機械のバランス作業の具体的手法を習得していただきます。この振動実用技術の習得が、本講座の目的です。

 

バランスは、一般的に三角定規と分度器、コンパスを使って図解法で解きます。

しかしこの講座では、
①  図解法
②  バランス理論
③  Excel複素関数を使った、バランス計算解法
を教授いたします。

 

Excelでは、複素関数を利用します。複素数は一般の技術者には敬遠されがちですが、バランス理論と複素数とは、兄弟のように似た特性があり、回転機械バランス演習問題を例題に掲載し、複素数で解く方法を分かりやすく解説します。その前にExcel複素関数機能もマスターしていただく章も提供します。このように本講座では、理論講義と演習を一対にして講師と共に勉強していきますので、バランス作業という実用技術を1日で習得できます。

 

これにより旧来のバランス図解法に止まらず、バランス理論にも知見を広げ、Excelを駆使したバランス・プログラムを使い、どのような環境にも対応できるバランス応用力を身に着けていただきます。そして一段上の機械エンジニアに成長していただくことを本講座の狙いとしています。

 

 

【 受講者の声 】

  • 「回転機械の振動について、そもそも基礎が学べていないことがよく分かり、勉強になりました。振動低減への新しいアイデアが見つかり満足しています。影響ベクトル法によるバランスとりを業務に提案できそうです。」
  • 「社内での振動問題対策のために受講しました。バランスの取り方の基本が学べて、さらにエクセル計算も習得できたので、すぐに実務に活かしていけると感じました。実習を交えてじっくり取り組めたのが良かったです。次のステージも機会があれば受講したいと思います。」
  • 「講義も資料もわかりやすく、非常に納得できるものでした。受講者の反応や理解度を確認しながら、誰も置き去りにしない進め方の講義で、大変満足しています。元の所属先の後輩にもこの講座の存在を伝え、技術伝承の助けにしたいと思います。」

 

担当講師

近藤 孝邦 講師

 

セミナープログラム(予定)

【1】回転機械振動の基本

1.自由振動と固有振動数

2.強制振動

3.周波数応答

3-1 運動方程式からの理論展開

3-2 周波数応答図の作図(実数)

演習:PCを使った実数による作図

3-3 Excelによる複素数計算

・複素数の入力方法

・複素数演算関数

演習:Excelでの複素数関数の使い方

3-4 複素数による周波数応答図の作成

演習:PCを使った複素数による作図

4.回転数変化する回転機械の現象

5.位相の計測

6.位相変化の実例

 

【2】振動管理値

1.振動値と故障の調査報告例

2.振動の許容限界

3.安全に運転するための振動管理基準

 

【3】振動を低減するための回転機械のバランス

1.バランスとアンバランス

2.バランスの有効限界

 

【4】図解法を用いたバランスの算出手法と実践

1.多点法

2.三点法

演習:図解法

3.影響ベクトル法

演習:図解法

 

【5】Excelを使った影響ベクトル法の数値計算法

演習:PCを使った数値計算

 

【6】計測機器

 

【7】影響ベクトル法を使った三点法の評価と振動低減効果

1.三点法の作図原理と評価手順

2.三点法3円の数式表示と交点

3.Excelによる三点法図解と評価

演習:PCを使った三点法図解と評価

4.影響ベクトル法を使った三点法の評価

 

【8】結言

 

 

主な受講対象者

大学理工学部レベルの機械振動学の知識高校数学の複素数計算の知識がある方で、以下のいずれかにあてはまる方。

  • 回転機械の設計者、メンテナンス技術者
  • 生産設備に携わる技術者、技術チームリーダー、技術スタッフ
  • 回転機械の運転管理者
  • 回転機械の防振技術に興味のある方
  • 機械振動論の分野に複素数応用の興味を感じる方

 

 

講座参加時の持ち物

演習では以下のものが必要です。必ず持参してください。
現地で受講することが難しい方は、以下の道具で作図を行うので、作図のできるスペースをご用意のうえ、講師とコミュニケーションのとれるカメラ・マイクつきPCも用意してください。

  • コンパス(半径15cm程度)1本とディバイダー1本
  • 三角定規(20cm以上2枚1組、平行線を描けるように
  • 寸法定規(30cmものさし
  • 分度器
  • 電卓(スマホ可、四則演算が計算可能なもの)
  • エクセル等表計算ソフトの入ったパソコン(複素数の計算を講義します。各自でPCをご用いいただけますと講義中にエクセルによる複素数の計算が体験できます。)
  • 来場前に複素数とベクトル計算の取り扱いも復習してご受講ください。

 

公開セミナーの次回開催予定

  • 開催日時:2025年10月7日(火)10:00~17:00
  • 開催場所:日本アイアール本社セミナールーム(東京・秋葉原)またはZoomによるオンライン受講

[※日本アイアールへのアクセスはこちら]

  • 定員  :会場受講は上限6名(オンライン受講は定員無し)
  • 受講料 :49,500円/1名(税込)

 

※近藤講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。

 

 

《次回以降の開催予定》

  • 2026年3月10日(火)

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

会場受講かオンライン受講かを必ず明記ください。

 

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