ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)の基礎・生分解性から新規PHAの開発まで【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | 田口 精一 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | - |
受講費 | 未定 |
○脱炭素・環境汚染解決の観点だけでなく「バイオものづくり」としても注目のPHAを詳解。
○構造や合成、生分解性機能、遺伝子工学などの基礎から、
新規PHA「多元ポリ乳酸」などの開発・生産プロセス動向まで。
ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)の
基礎・生分解性から新規PHAの開発まで
≪微生物工場から作られるバイオプラスチックの実用性に迫る≫
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
今世界中で話題になっている「バイオプラスチック」研究が、脱炭素化社会実現と海洋プラスチック汚染問題解決の観点から大きく進展している。身の回りを見ると、コンビニや化粧品パッケージなどとして普及している国産PHAは、Circular Bioeconomyの典型的な製品として大変注目されている。
本セミナーでは、微生物というミクロな生産工場で合成されるポリマーPHAの研究発展において開発された技術を分かり易く丁寧に解説する。特に、Green Planet(PHBH)に続く新規PHA生産開発について詳しく紹介する。さらに、新規PHA「多元ポリ乳酸」をはじめとするバイオプラスチック(あるいは素材)の、CO2からの微生物発酵生産システムは、岸田首相肝いりの「新しい資本主義実現会議」の重点投資分野として掲げられた「バイオものづくり」の中核の一つとなると思われる。
◆受講後、習得できること
<著書>
(1) 「多元ポリ乳酸」の生合成と生分解:メカニズム解明の鍵”オリゴマー”(日本農芸化学会)2021
(2) 乳酸ポリマーP(LAHB)の微生物生産(NTS出版)2021
(3) 多元ポリ乳酸の合成/分解の交差点:「オリゴマー」(シーエムシー出版)2019
(4) 非天然型ポリヒドロキシアルカン酸の分解性とその評価方法(シーエムシー出版)2019
(5)「多元ポリ乳酸」生合成の新展開:オリゴマー分泌発見 によるプロセス革新(シーエムシー出版)2019
<動画サイト>
◆受講対象者
- バイオプラスチック研究の概観を短時間で知りたい。
- 世界動向・国家プロジェクトについての早わかり
- 知的好奇心・企業の現場感覚など色々な立場でバイオプラスチックを知り考えたい
- バイオテクノロジーと高分子化学を同時に手軽に学びたい
- 化学合成ポリマーと生合成ポリマーの比較:合成法・構造・物性・機能を知りたい。
- バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックの違いを知りたい。
- 再生可能資源(CO2・糖・油脂)からのプラスチックの一貫生産プロセス開発を知りたい。
- バイオプラスチック研究における今後の展開ともたらされる世界を知りたい。
担当講師
神戸大学 大学院 科学技術イノベーション研究科 特命教授 田口 精一 先生
■ご略歴:
1989年 3月 東京大学大学院工学系研究科博士後期課程2年単位取得退学
1989年 4月 東京理科大学基礎工学部生物工学科 助手
1991年 1月 工学博士(東京大学)
1997年 1月 仏国ルイ・パスツール大学分子細胞生物学研究所免疫部門 客員研究員
1999年 4月 理化学研究所高分子化学研究室 先任研究員
2002年 4月 明治大学農学部農芸化学科 助教授
2004年 4月 北海道大学大学院工学研究院 教授
2012年10月 科学技術振興機構CREST「二酸化炭素資源化領域」研究代表者)
2017年 4月 東京農業大学生命科学部 教授(北海道大学大学院工学研究院・招聘客員 教授・名誉教授)
2022年 4月 神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科/先端バイオ工学研究センター
創発生命工学研究室 特命教授
セミナープログラム(予定)
1.イントロダクション:いよいよバイオプラスチックの時代到来
1.1 天然高分子、生体高分子、合成高分子:対比することで学ぶ高分子の世界
1.2 バイオプラスチックとは?:構造・合成原理・物性・機能
1.3 バイオマスプラスチックと生分解性プラスチック:今さら人に聞けないことがわかる
1.4 バイオプラスチック開発研究の歴史:知っていればもっと早くに
1.5 何故、今バイオプラスチックが必要とされているのか?
1.6 話題の「BioeconomyとCircular economy」におけるバイオプラスチック
2.プラスチック素材となる微生物ポリマーPHA:コンビニ・コーヒー喫茶店・飲料パックに現る
2.1 ポリヒドロキシ酸PHAとは?:種類・構造・合成原理・物性・生分解性機能
2.2 HA生合成メカニズム:巧妙な生命システム「右手・左手の使い分け、超高分子量」
3.遺伝子工学と高分子化学の両刀使い:バイオプラスチック合成の真髄
3.1 遺伝子工学の簡単レクチャー:遺伝情報から考えるバイオプラスチック
3.2 生命のルールに基づくモノづくり:遺伝物質DNA→生体触媒(酵素)→PHA
3.3 より多くのPHAを合成し、自在に質を改変し、全く新しいポリマーを創製する!
4.次世代ポリ乳酸「多元ポリ乳酸」の生合成一貫プロセス開発と機能部材化・生分解性
4.1 ポリ乳酸から多元ポリ乳酸の時代へ:その理由を説明しましょう!
4.2 多元ポリ乳酸を作る:ミクロの微生物工場とは?
4.3 多元ポリ乳酸の物性を生分解性を知り、部材化する
5.多元ポリ乳酸生産系の開発と物性・生分解性
5.1 実用的生産系:再生可能原料からの一貫プロセス開発
5.2 物性・機能:石油系プラスチックにはない良さ
5.3 PHAの生分解性とは?:今話題のマイクロプラスチック汚染問題解決の切り札
5.4 悩ましい二律背反問題:物性と生分解性の両立→「ヘーゲル弁証法〝止揚の科学”」が鍵
6.世界動向・国家プロジェクトそして今後の展望
◎適宜【質疑応答】・【議論】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
備考
配布資料・講師への質問等について
●配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
お申し込み方法
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