量子コンピュータの基礎と最前線 《基礎から研究開発動向、技術課題、展望まで》【提携セミナー】
開催日時 | 2022/6/24(金) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。 |
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担当講師 | 川畑 史郎 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンラインセミナー |
定員 | - |
受講費 | 【オンライン:見逃し視聴なし】:47,300円 【オンライン:見逃し視聴あり】:52,800円 |
○ご専門でない方向けの技術セミナー。基礎から最新開発動向まで包括的に解説。
○量子力学などの基礎から、各国の政策や国プロおよび最新の研究開発動向、
技術課題や回路・製造プロセスなど注目周辺技術まで。
量子コンピュータの基礎と最前線
《基礎から研究開発動向、技術課題、展望まで》
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
■はじめに:
2019年にアメリカ政府は、国家量子イニシアチブ法が法制化しました。また内閣府は2020年に量子技術イノベーション戦略を策定し、量子コンピュータ研究開発を重点化する方針を示しました。さらに、2021年に国内企業24社は、量子技術による新産業創出協議会Q-STARを設立し、量子技術基盤確立に向けた産学官による取り組みを開始しました。そのため、最近量子コンピュータに過剰なまでの大きな注目が集められています。
量子コンピュータとは、量子力学原理を情報処理に積極的に利用したコンピュータのことです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算、量子多体系シミュレーション等の特定の数学的問題を高速に解くことが可能となります。そのため、Google, Intel, IBM, Microsoft, Alibabといった国際的大企業やRigetti Computing、Ion Q、XANADU、Psi Quantum、本源量子などのスタートアップが量子コンピュータ開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。しかしながら、誤り耐性機能を搭載した実用的大規模量子コンピュータを実現するためには、少なくとも20~30年以上の長い時間が必要であると考えられています。
本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎から最新研究開発動向まで非専門家向けに可能な限りわかりやすく解説を行います。また、量子超越性実証、ノイジーな中規模量子デバイス(NISQ)、誤り耐性量子コンピュータのためのトポロジカル表面符号などの最先端トピックスに加えて、実用化に向けた膨大な技術課題、ビジネス展開の可能性についても紹介を行います。さらに、大型希釈冷凍器、クライオCMOS制御回路、標準CMOSプロセスを用いた量子ビット製造技術、ウエハスケール極低温自動検査技術などの今後注目すべき量子周辺技術についても解説を行います。
■ 受講対象者:
- 量子コンピュータの基礎について学びたい方。
- 量子コンピュータのビジネス活用を検討されている方。
- 量子コンピュータに関する情報収集・市場調査を行われている方。
- 量子コンピュータの産学官共同研究を検討されている企業の方。
- 量子コンピュータに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
■ 必要な予備知識:
必須の予備知識はありません。可能な限り平易に解説を行います。
以下の知識をお持ちの方は更に理解が深まります。
- 数学(微積分、線形代数)の基礎知識。
- 物理学(電磁気学、量子力学)の基礎知識。
- 計算機科学(プログラミング、論理回路)の基礎知識。
■ 本セミナーで習得できること:
- 量子コンピュータの基礎知識
- 量子コンピュータの最新研究開発動向
- 量子コンピュータのビジネス動向
など
担当講師
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
デバイス技術研究部門 研究グループ長
川畑 史郎 氏
セミナープログラム(予定)
1.今何が起こっているのか?
1)超伝導量子コンピュータにおける量子版ムーアの法則
2)イオントラップ、シリコン、光量子コンピュータの躍進
2.量子コンピュータ入門:初級編
1)量子力学のための数学基礎(ヘ゛クトルと行列)
2)量子力学の基礎
3)量子コンピュータの歴史
4)量子ビット
5)量子チューリング機械
6)量子論理回路
7)量子アルゴリズム
8)量子コンピュータハードウェア
3.量子コンピュータ入門:中級編
1)量子誤り訂正とトポロジカル表面符号
2)量子超越性とGoogle及び中国の実証実験
3)NISQ(ノイジーな中規模量子デバイス)
4)NISQ向け量子/古典ハイブリッドアルゴリズム
5)量子化学計算への応用
4.最新研究開発動向と最先端トピックス
1)世界の政策と国家プロジェクト(米National Quantum Initiative法, EU Quantum Flagshipなど)
2)国内の政策と国家プロジェクト
(量子技術イノベーション戦略、Q-LEAP、ムーンショット, NEDO次世代コンピューティングなど)
3)量子コンピュータ開発に取り組む国内外企業
4)超伝導量子コンピュータ
5)シリコン量子コンピュータ
6)イオントラップ量子コンピュータ
7)冷却原子量子コンピュータ
8)光量子コンピュータ
9)ダイヤモンド量子コンピュータ
10)量子クラウドサービス
(IBM Q, Rigetti QCS, Alibaba Quantum Cloud, Amazon Braket, Microsoft Azure Quantum Cloudなど)
11)量子コンピュータソフトウェア開発環境・プログラム言語
5. 課題と展望
1)実用的量子コンピュータ実現のための技術課題
2)今後注目すへ゛き重要技術
(大規模集積化フ゜ロセス、大型希釈冷凍機、クライオCMOS制御回路、極低温自動検査技術なと゛)
3)量子産学官連携(Q-STAR, QII, 量子ICTフォーラム)
4)量子人材育成
<質疑応答>
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2022年6月24日(金) 10:30-16:30 *途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
開催場所
【Live受講】 Live配信セミナー(リアルタイム配信) ※会社・自宅にいながら学習可能です※
オンライン配信のご案内
★ Zoomによるオンライン配信
については、こちらをご参照ください
受講料
【オンライン:見逃し視聴なし】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン:見逃し視聴あり】:1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
配布資料
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
備考
- 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
お申し込み方法
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