連続晶析における結晶多形の選択性制御の考え方《晶析操作設計の留意点/粒子特性の制御/スケールアップ事例【提携セミナー】

連続晶析における結晶多形

連続晶析における結晶多形の選択性制御の考え方《晶析操作設計の留意点/粒子特性の制御/スケールアップ事例【提携セミナー】

このセミナーは終了しました。次回の開催は未定です。

おすすめのセミナー情報

開催日時 2023/5/9(火)10:30~16:45
担当講師

滝山 博志 氏
丸橋 和夫 氏
原田 諒 氏

開催場所

Zoomによるオンライン受講

定員 30名
受講費 60,500円(税込)

☆ 結晶多形の制御について、過飽和の観点から紹介!!
☆ 結晶多形・類縁物質管理が絡むスケールアップ事例の紹介!!

 

連続晶析における結晶多形の選択性制御の考え方

《晶析操作設計の留意点/粒子特性の制御/

スケールアップ事例》

 

 

【提携セミナー】

主催:株式会社技術情報協会

 


 

講座内容

  • 連続フロー晶析や多形現象制御のための過飽和操作戦略
  • 晶析工程における結晶多形・類縁物質の管理
  • 連続晶析装置によるグリシンの結晶特性の制御

 

 

習得できる知識

  • 晶析操作の基礎とその実践的利用法
  • 結晶粒子群の連続フロー製造の留意事項
  • 連続晶析における特性(粒子径、アスペクト比、結晶多形など)の制御
  • 連続晶析における弱熱性材料の取り扱い
  • 医薬品(原薬)、化学品の開発とスケールアップの考え方
  • 結晶多形・類縁物質管理が絡むスケールアップ事例

 

 

 

担当講師

【第1部】東京農工大学大学院 応用化学部門 滝山博志 氏

【第2部】(株)三和ケミファ 医薬品事業部 丸橋和夫 氏

【第3部】(株)徳寿工作所 研究開発部 原田諒 氏

 

 

セミナープログラム(予定)

【10:30~12:00】

【第1部】連続フロー晶析や多形現象制御のための過飽和操作戦略

東京農工大学大学院 滝山博志 氏

 

【講座主旨】

分離精製や粒子群製造の目的で「再沈」や「再結晶」とも呼ばれる晶析操作が行われている。ところがその操作の少しの違いが、最終製品や生産性に影響を与える。例えば、純度、多形、粒径分布など粒子群特性に関わる課題である。結晶性物質を製造する上で最も基本的な概念は、結晶化現象をつかさどる推進力「過飽和」である。このセミナーでは、連続フロー晶析がなぜ注目されるのか、そして結晶粒子群の特性、特に結晶多形現象の制御について、過飽和の観点から紹介し、その操作戦略について解説したい。

 

【講座内容】

1.「再沈」「再結晶」と晶析との接点 -晶析操作が注目されている理由は何か-

1-1.有機合成と工業晶析操作との接点とは

1-2.晶析操作によって作り込める製品特性とは

1-3.連続フロー製造が注目される理由とは

 

2.晶析操作の工夫による結晶粒子群の特性制御 -結晶化現象をどう理解し制御するのか-

2-1.結晶化の推進力と固液平衡

2-2.核発生と成長

 

3.今すぐ役立つ結晶粒子群を創るためのポイント -具体的問題解決アプローチ-

3-1.安定した結晶を思い通りに創りたい場合

  • 結晶多形現象に及ぼす晶析操作因子とは
  • 結晶多形現象制御の戦略

3-2.結晶の純度を思い通りに良くしたい場合

 

4.思い通りに結晶を創るための晶析操作設計法 -結晶品質の作り込みレシピ戦略を立てるためには-

4-1.晶析操作設計の留意点 -非(貧)溶媒添加法-

4-2.結晶粒子群の連続フロー製造での留意点

 

5.まとめ

 

【質疑応答】

 


【13:00~15:00】

【第2部】晶析工程における結晶多形・類縁物質の管理

(株)三和ケミファ 医薬品事業部 丸橋和夫 氏

 

【講座主旨】

晶析とそれに続く固液分離(濾過)は医薬品、化学製品の製造でごく普通に行われる操作である。晶析プロセスでは再現よく結晶の特性を制御し、目的の結晶を製造する必要がある。制御する特性には粒径や粒径分布、結晶多形、純度(類縁物質)、形状、結晶化度など様々なものがあり、制御できなければその後の遠心脱水工程や品質に影響を及ぼすことがある。例えば濾過性の悪い結晶は類縁物質を含む母液の一部が結晶に残って精製効果が得られず、品質に影響が出る。濾過性のよい結晶でも、溶媒和物、水和物が生成すればその後の乾燥工程に影響する場合がある。本セミナーでは,具体的に商用生産に至った化合物を例に、スケールアップ検討の過程で遭遇した結晶多形、類縁物質、溶媒和物、水和物等、晶析が絡む種々の問題点をどのように解決して商用生産に至ったかを説明する。

 

【講座内容】

1.医薬品(原薬)、化学品の開発とスケールアップ(基本的な考え方)

  • 晶析と精製工程の原薬製造における位置付け

 

2.実験室スケールとスケールアップの相違点

  • 晶析工程と精製工程の実際

 

3.原薬、化学品を製造する立場から見た晶析・精製工程での注意点(事例を基に)

  • 晶析、精製工程での逸脱(震災での経験、FDAの査察から)
  • 乾燥工程、残留溶媒、製品を納入したら塊が!
  • 結晶多形、晶析溶媒、包材の管理

 

4.濾過性の悪い結晶の対応法:どのような改良をして商用生産に移行したか(実例を参考に)

 

5.結晶多形の管理、類縁物質の管理

  • 安定型+準安定型の混晶が得られた場合の対処法、その他

 

6.溶媒和物(水和物)の考え方:溶媒和物の脱溶媒和法、水和物の脱水法・・・いくつかの事例、経験から 実験室で簡単に評価できる方法

 

7.スケールアップを想定した実験法(具体例を基にしたスケールダウン実験)
8.スケールアップでの注意点(スケールアップ事例を参考に)

  • 爆発性中間体の濃縮工程の回避:メチルエステル、エチルエステルの比較実験をして、中間体の物性を比較。結晶性誘導体を利用することで合理的な合成法に至った。
  • 抗生物質側鎖の製造:溶媒和物とすることで結晶化
  • 目的物が異性化:再結晶プロセスをスケールアップしたら目的物が得られなくなった。
  • 目標規格の原料が手に入らない:商用生産に入ろうとしたら原料が入手できなくなった。結晶化することで精製
  • 水和物の無水和物への変換:パイロットまでは問題なかったが、商用生産で乾燥機の選択を誤った。
  • キャンペーン生産:スポット生産では問題なかったエステル交換反応をキャンペーン生産に切り替えたところエステル交換反応が進まなくなった。
  • 結晶多形の管理:混晶のままIND申請。その後の対策。
  • 結晶多形の同等性:外部委託したら結晶形で同等性の問題が発生。
  • 水和物の副生:順調に商用生産がスタートしたが、製品の乾燥時間が突然2倍(10時間→20時間)になった。
  • 水和物の乾燥方法、乾燥終点の設定
  • 溶媒和物の乾燥法

 

【質疑応答】

 


【15:15~16:45】

【第3部】連続晶析装置によるグリシンの結晶特性の制御

(株)徳寿工作所 研究開発部 原田諒 氏

 

【講座主旨】

近年、回分式の反応槽を連続式の反応装置に置き換える動きが盛んになりつつある。弊社では,連続晶析において結晶の発生・成長速度を高め,なおかつ得られる結晶の粒子特性を正確に制御することを目標に,マイクロ渦流連続晶析装置「リアクタライザー」を開発した。本講演ではそうした晶析装置開発の動向について触れるとともに、弊社が開発した連続晶析装置「リアクタライザー」の構造上の特徴について説明し、実際に連続晶析において結晶多形などの特性を制御した実例を紹介する。

 

【講座内容】

1.連続晶析装置開発の経緯

  • 化学反応装置開発の動向
  • 高付加価値材料生成のための晶析戦略
  • 装置の開発背景

 

2.リアクタライザーの特徴

  • Taylor Vortexについて
  • クリアランスとせん断応力
  • 安定した連続晶析を可能にする装置構造
  • 内部冷却機構

 

3.グリシンの結晶特性制御

  • グリシンについて
  • 粒子径制御
  • アスペクト比の制御
  • 多形制御

 

【質疑応答】

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2023/5/9(火)10:30~16:45

 

開催場所

Zoomによるオンライン受講

 

受講料

1名につき60,500円(消費税込・資料付き)

〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕

 

 

技術情報協会主催セミナー 受講にあたってのご案内

 

備考

資料は事前に紙で郵送いたします。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。

※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。

 

 

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