化学吸収法によるCO2分離・回収【提携セミナー】
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もっと見る開催日時 | 2023年7月24日(月)10:30~16:15 |
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担当講師 | 荒川 純 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 60,500円(税込) |
★ 低温での放出性能をどう上げるか? 低濃度CO2の吸収効率をどう改善するか!
化学吸収法によるCO2分離・回収
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
化学吸収法によるCO2の回収技術、回収CO2の資源化技術、これらに関する企業での技術開発の内容や今後の方向性等について、具体的に紹介する。
本講では,これまでのCO2吸収・分離・回収技術の紹介とCO2吸収・分離・回収・貯蔵(廃棄)のブームの起こり方に関する考察と今後の行方について解説する。
近年,環境問題の1つである地球温暖化の原因の1つとされる二酸化炭素(CO2)の吸収・分離・回収がクローズアップされる時期がありますが,場合によってはクローズアップされない時期もあります。クローズアップされている時のCO2の吸収・分離・回収技術の中で,CO2吸収材は固体,液体,膜系という形態を問わず注目されてきました。これは,多少ブームに依存しているのかもしれません。この変動は,地球温暖化の本当の原因がCO2なのか否かについては,まだ明かな結論が出ていない事実に依存している様に思えます。
本講では,まず,ブームであるか否かにかかわらず,CO2の吸収・分離・回収と貯蔵(CCS)について解説します。これまで研究されてきた固体,液体,膜系を含むCO2吸収材の一般論からスタートし,それら吸収材の利点や欠点を指摘していきます。その後,欠点を改善するための新機能をもつCO2吸収材の構造と予想される性能及び,応用が期待される分野について述べます。最後に,CO2吸収・分離・回収と貯蔵に関する近未来的な展望について少し考察します。
2050年にカーボンニュートラル実現にむけ、二酸化炭素回収技術の開発が急務となっている。特に最近では大気中の二酸化炭素を吸収・回収する「Direct Air Capture(DAC)」が注目を集めている。当研究室では液-固相分離を利用することで、400ppmの二酸化炭素を高効率に吸収し、かつ、60℃程度の低温で吸収した二酸化炭素を脱離・回収できる技術を開発した。本講演では、カーボンニュートラル実現に向けたDAC技術の最近の動向と、我々が開発した相分離によるDAC技術について紹介する。
習得できる知識
- 化学吸収法によるCO2の回収技術、回収CO2の資源化技術、関係する技術課題や企業における開発の取り組み、今後の方向性等
- CO2吸収・分離・回収の基礎知識と応用分野及び,これら技術の今後の予想について
担当講師
1.(株)IHI 技術開発本部 技術企画部 主査 博士(学術) 荒川 純 氏
2.中央大学 理工学部 応用化学科 教授 理学博士 大石 克嘉 氏
3.東京都立大学 大学院理学研究科 化学専攻 教授 博士(工学) 山添 誠司 氏
セミナープログラム(予定)
【10:30-12:00】
1.化学吸収法によるCO2の回収とその資源化
(株)IHI 技術開発本部 技術企画部 主査 博士(学術) 荒川 純 氏
【習得できる知識】
化学吸収法によるCO2の回収技術、回収CO2の資源化技術、関係する技術課題や企業における開発の取り組み、今後の方向性等
1.背景:カーボンニュートラルとCO2の回収、資源化
2.カーボンニュートラルに向けたIHIの取り組み
3.CO2の回収技術
3.1 様々なCO2回収技術
3.2 化学吸収法と酸素燃焼法
4.化学吸収法によるCO2の回収技術
4.1 化学吸収法の原理と特徴
4.2 化学吸収法で用いられる吸収液、アミン
4.3 化学吸収法における課題
4.4 IHIにおける化学吸収技術開発
(1)吸収液の開発
(2)充填材の開発
(3)熱回収プロセスの開発
(4)実ガス条件・長時間実証試験
5.CO2の資源化技術
5.1 様々なCO2の資源化技術
5.2 IHIにおけるCO2の資源化技術
(1)CO2を用いた燃料の合成技術(メタネーション)
(2)CO2を用いた燃料の合成技術(持続可能な航空燃料(SAF))
(3)CO2を用いた化学品の合成技術(オレフィン化)
6.技術の商用化に向けた取組みと課題
【質疑応答】
【13:00-14:30】
2.リチウム複合酸化物系CO2吸収材の作製とその吸収特性、応用
中央大学 理工学部 応用化学科 教授 理学博士 大石 克嘉 氏
【習得できる知識】
CO2吸収・分離・回収の基礎知識と応用分野及び,これら技術の今後の予想について学ぶ事が出来ます。
1.はじめに
1.1 地球温暖化と温室効果ガス
1.2 二酸化炭素(CO2)排出量の増加と地球温暖化の相関
1.3 もしも,第一の温室効果ガスがCO2であるとするならば
2.CO2回収・除去の方法
2.1 膜分離法
2.2 吸着分離法
2.3 吸収分離法
2.4 その他の方法
3.吸収分離法に用いられるCO2吸収材
3.1 アミン系吸収材
3.2 ソーダライム系吸収材
3.3 リチウム複合酸化物系吸収材
4.リチウム複合酸化物系CO2吸収材の作製方法と吸収特性
4.1 合成・作製方法
4.2 CO2吸収特性と温度
4.3 CO2吸収特性と結晶構造
4.4 問題点
5.自己発熱型CO2コンポジット
5.1 素材
5.2 構造
5.3 期待されるCO2吸収特性
5.4 その応用分野
6.多量に排出されるCO2の吸収・分離・回収・貯蔵
6.1 CO2の吸収・分離・回収工程
6.2 貯蔵場所と化学反応
6.3 CO2吸収ブームの発生とその行方
【質疑応答】
【14:45-16:15】
3.相分離を利用した高速DACシステムの開発
東京都立大学 大学院理学研究科 化学専攻 教授 博士(工学) 山添 誠司 氏
1.カーボンニュートラルについて
2.二酸化炭素除去技術:Direct Air Capture
3.相分離を利用した二酸化炭素除去・回収技術
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2023年7月24日(月)10:30~16:15
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき60,500円(消費税込・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
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※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。