バイオプラスチックにおける素材・技術・市場開発の最前線【提携セミナー】
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バイオプラスチックにおける素材・技術・市場開発の最前線【提携セミナー】
おすすめのセミナー情報
開催日時 | 2021/9/13(月)10:00-17:00 |
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担当講師 | 望月 政嗣 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンラインセミナー |
定員 | - |
受講費 | 【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】49,500円 【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】55,000円 |
★生分解性プラスチックを含むバイオプラスチックの開発動向を幅広く俯瞰!
バイオプラスチックにおける
素材・技術・市場開発の最前線
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
全ての革新的な新素材・技術が辿る社会的認知度曲線からすれば、バイオプラスチックの先駆けとしての生分解性プラスチックも1980年代の黎明期から2000年代の流行期を経て2010年代の幻滅期に至る過程で、本命を除く多くの素材・技術・企業が“ダーウィンの海”で自然淘汰され既に市場から姿を消した。
さて、近年新たにバイオリファイナリーやバイオベース・プラットホームケミカルの開発が進展する中で、様々な新規バイオプラスチック素材群が開発されてきた。また、海洋プラスチック汚染問題を端緒として生分解プラスチックに改めて注目が集まっているが、これらも今後過酷な自然淘汰の運命から逃れることはできない。
果たして、“ダーウィンの海”を泳ぎ切ることのできる本命候補とは? 本講では、生分解性であるか否かは問わず、全ての注目の新規バイオプラスチック素材群の最新技術・市場開発最前線を広く踏査する。
◆受講後、習得できること
・地球環境保全と持続的な資源循環型社会に向けての業界と法規制動向
・バイオベース・モノマーや化学品の最新動向と技術的課題
・新規バイオプラスチックの開発動向と基本特性、用途・製品・市場開発動向
担当講師
元京都工芸繊維大学 特任教授 高分子学会 フェロー 工学博士 望月 政嗣 先生
セミナープログラム(予定)
1.地球環境・資源・廃棄物問題の抜本的解決のために
1-1. 石油由来合成高分子化合物が内包する地球環境・資源・廃棄物問題とは
1-2. 海洋プラスチック汚染の実態と生分解性プラスチックの役割
1) 海洋プラ濃度の経年変化(累積増加)曲線
2) 海洋汚染問題に対する短期的視点と長期的(グローバルな)視点
3) 海洋自然生態系が許容し得る分解速度、ポジティブ・コントロールは?
・地球上に生命が誕生して38億年、地球はなぜ廃棄物で埋もれなかったのか?
1-3. バイオプラスチックの識別表示制度と環境負荷低減効果
1)グリーンプラとバイオマスプラ…日本バイオプラスチック協会識別表示制度
2) カーボン・フットプリント…LCAによる環境負荷の客観的・定量的評価
1-4. 持続的な資源循環型社会の建設のために
1) 欧米グリーンガイド指針
2) 世界の法規制と業界動向
2.バイオベース・プラットホームケミカルとバイオリファイナリー最前線
2-1. バイオエタノール
1) デンプン(トウモロコシ)や廃糖蜜(サトウキビ)から
2) リグノセルロース(麦や稲糖の茎、暖竹、草)から…第二世代バイオエタノール
・酵素生産、糖化、発酵の生化学的過程をすべて統合化したCBPとは?
・微生物の細胞表層に酵素などの機能性タンパク質を集積する細胞表層工学技術
2-2. バイオベース・モノマー又は中間体
1) C2…エチレングリコール(EG)
2) C3…グリセリン、乳酸、1.3-プロパンジオール(PDO)、3-ヒドロキシプロピオン酸(3-HP)、アクリル酸
3) C4…コハク酸、1,4-ブタンジオール(BDO)、γ-アミノ酪酸(GABA)
4) C6…ソルビトール、イソソルバイド、フランジカルボン酸(FDCA)、アジピン酸
・北海道大学が従来法の限界を突破する画期的な高効率FDCA新規化学合成法を開発
5) C8…p-キシレン(PX)
6) C10…セバシン酸
7) C18…リシノール酸
3.バイオプラスチックの最新動向
3-1. バイオポリエチレン(bio-PE)
3-2. バイオポリプロピレン(bio-PP)
3-3. バイオポリエステル(bio-PES)
1) 生分解性バイオポリエステル…海洋プラスチック汚染問題が市場拡大に拍車
① ポリ乳酸(PLA)
・生分解性(堆肥化可能なバイオリサイクル材)と長期使用耐久性(構造材料)の両面展開が可能な唯一のバイオプラスチック
・第二世代ポリ乳酸…高L組成ポリ乳酸(High %L PLA)、%D<0.5
・ステレオコンプレックス型ポリ乳酸(sc-PLA)が事業化されない理由とは?
② ポリブチレンアジペート・テレフタレート(PBAT)
③ ポリブチレンサクシネート(PBS, PBSA)
④ 微生物産生ポリエステル(PHBV, PHBH)
・過去40年間、世界中の多くの企業が参入と撤退を繰り返し、未だ本格的に工業化されない核心的理由とは?
⑤ その他(PGA, PEST, デンプン系)
2) 非生分解性バイオポリエステル
① バイオポリエチレンテレフタレート(bio-PET)
・従来のイソブタノール法(Gevo)に代わるVirentのセルロース由来が主流に?
② ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)
③ ポリエチレンフラノエート(PEF)
・化学構造…植物由来指環式ジールのフランジカルボン酸(FDCA)から成るバイオポリエステル
・基本特性…ガスバリア性(PET対比で酸素6倍、二酸化炭素3倍、水蒸気2倍)、耐熱性(括弧内PET)…Tg/Tm(℃): 86/235(74/265)、熱変形温度HDT: 76(64)
3-4. バイオポリアミド(bio-PA)
・ヒマシ油(リシノール酸トリグリセリド)の熱分解による化学変換
・ヒマシ油系バイオポリアミド…PA11, PA610,PAXD10, PA10T,その他
1) ポリアミド11
・最も歴史の古い古典的なバイオポリアミド
2) ポリアミド610、ポリアミド56
3) ポリアミドXD10
4) ポリアミド10T
・化学構造…ひまし油由来1,10デカンジアミンとテレフタル酸の重合体
・基本特性…超高耐熱性…Tg/Tm(℃): 160/314, DTUL(1.8MPa)>300℃、低吸水率 耐薬品性、耐摩耗性、電気特性に優れた次世代スーパーエンプラ
5) ポリアミド11T
6) ポリアミド4
・ポリアミドの中で唯一の生分解性プラスチック
3-5. バイオポリカーボネート(bio-PC)
・化学構造…植物由来複素環式ジオールのイソソルバイドから成るバイオポリカーボネート
・基本特性…光学特性、表面硬度、耐候性・耐光性、耐衝撃性や耐薬品性に優れた新規エンジニアリング・プラスチック
3-6. バイオポリウレタン(bio-PU)
1) ヒマシ油系ポリエステルポリオールを用いたbio-PU
2) 1,3-プロパンジオール系ポリエーテルポリオールを用いたbio-PU
4.質疑応答
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2021年9月13日(月) 10:00-17:00
開催場所
Zoomによるオンラインセミナー
受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】49,500円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき38,500円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】1名55,000円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき44,000円
※学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引
備考
●配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。
●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
お申し込み方法
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