イノベーションに必要な考え方と日本企業の問題点

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イノベーションに必要な考え方

日本企業は、変化に合わせたイノベーションが求められている

日本企業のR&D力は弱まっています。
それは新しい市場を創出するパワーが不足していたからです。
では、それは何故でしょうか?

日本の高度経済成長期を支えてきた「黎明・成長期」の成功体験を、「成熟・衰退期」に入っても変える事が出来なかったからです。そして、いまや「第4次産業革命」を迎えています。事態は益々悪くなりそうです。

消費者の不満を見つけ、それを解決する商品を出せば売れる時代は、すでに終わっています。
では、どうすればよいのでしょうか?
それにはこれまでのモノ、仕組み等に対して、全く新しい技術や考え方を取り入れることです。
それが新たな価値を生み出し、社会的意義のある大きな変化を促すことになるのです。

日本ならではのイノベーションを起こすには、これまでの常識にとらわれない発想が必要です。
それは、市場の常識/業界の常識/自社の常識/研究の常識を変えることです。
言い換えれば「視点」を変えることです。

「視点」を変えるには、情報を活用し、情報に知恵をつけるしかありません!
 

新商品開発が会社を変える?

 社会が変わると何もかもが変わる。
 市場が変われば得意先は変わる。会社も変わる。
 会社が変わるには組織が変わり、働く社員も変わらねばならない。
 しかし、なかなか変われないのが人の意識である。
 社員の意識が変わらねば、会社は変われない。

・・・では会社を変えるにはどうすべきでしょうか?
方法は一つしかありません!

市場が要求する商品を出し続けることです。
市場に受け入れられる商品を送り出すことで会社が変わることになります。

しかし、会社には「組織」という面倒なものがああります。
いろいろな人(足を引っ張る輩とか)がいるから、内部から改革するには大きなエネルギーを必要とします。
でも、市場が要求しているとなれば反対する人はいないでしょう。
反対者を納得させる情報(≒市場が求めているもの)を探索して、駆使することが重要なのです。
 

商品開発の意味
[※出典:弁理士 嶋宣之氏の資料より]

 

クリエイティブな仕事を楽しむために

いまもっともクリエイティブであるべき世代は、相変わらずの旧来のシステム・プロセスと制約の中で、情報の洪水と時間の不足のために、新しい方向を探り、自身の創造力・独創力を発揮するチャンスを与えられていません。
現状は、根性があって優秀な人材ほど、重宝に雑用にまで使われています。
いや、忙しいことこそ、有能な人材の証とさえなっています。

だから、本来ならもっとも創造的でありうる時に、優秀な人材ほど自身で使える創造的な時間を持てないでいます。つまり、クリエイティブな人間ほど、その力を発揮するチャンスを奪われているのです。
これは不平等でも悪平等でもなく、逆平等という以外にない不条理です。

真にクリエイティブであり得る人間に、クリエイティブであり得る時間を与えていないことは大問題です。
社会全体に、人が創造的であろうと努力するための「ドライビングフォース」となるものが決定的に欠けているのが、旧来型日本企業によくある特徴です。そこにあるのは「逆ドライビングフォース」だけです。
 

旧来型の日本製造業が打破すべき問題点

やる気がない技術者

  • 真にクリエイティブな人間が創造的時間を持てない
  • 新しい技術を本来の目的に活用しようとしない
  • やる気を起こさせるドライビングフォースが無い

クリエイティブな人間と、そうではない人間とで、実質的に昇進や待遇における差が無い「逆平等」の状態を放置しておきながら、自社に「イノベーション」を期待するということには、根本的に無理があります。

 
(日本アイアール 知的財産活用研究所 N・Y)

 

 

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