新QC七つ道具の基本④ マトリックス図法とは?

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新QC七つ道具とは?

新QC七つ道具は、間接部門を含めて全社的に品質管理をすべきであるという考え(TQC)をベースとしており、製造業での業務に限らず様々な場面で活用できる意思決定ツールです。

新QC七つ道具は、以下の7つの技法からなります。

  • 親和図法
  • 連関図法
  • 系統図法
  • マトリックス図法
  • アロー・ダイヤグラム
  • PDPC法
  • マトリックス・データ解析法

一つずつみていきましょう。

このページでは、マトリックス図法について紹介します。
 

マトリックス図法とは?

マトリックス図法とは、一言で表すと「系統図法をさらにわかりやすく」する手法ということができます。

系統図法を横展開して繰り返していき、四次五次まで進めていくと大量の解決手段、方策が出てきて、どの案を優先採用すべきか整理が難しくなります。それをまとめるのがマトリックス図法です。

系統図法で出てきた手段・方策の重みづけ評価を行い、方策を実施する際の役割分担を明確にすることで、課題解決のための行動を有効に進めることができる効果が期待できます。

 

L型マトリックス図のまとめ方

マトリック図には、その形からL型、T型、X型、Y型、C型の5種類があります。

ここでは、L型を例に説明したいと思います。

  • 系統図法で抽出した手段・方策を縦に表示します。
  • 各手段・方策に対する評価項目を、効果・実現性・ランクの3つについて欄を作成します。

ランクは、効果・実現性を記号による2~3段階で評価した結果をもとに点数付けします。

  • 評価項目欄の右に、各手段・方策を担当する部門名の欄を作成します。
    主担当、参加など区分を、記号を決めて表示します。
  • 役割部門欄の右には、実施事項欄を設け、具体的な活動内容が明確になっているものがあれば記入します。

L型マトリックスにまとめることにより、一つ一つの方策を複数の要素から比較検討評価することができます。

L型マトリックス図は、模式的には下図のようになります。
 
L型マトリックス図
 
系統図法で抽出した手段・方策を、L型マトリックス図に展開して効果、実現性、などを比較評価し、役割分担を明確にすることで、優先順位と課題解決への具体的な筋道を明確にしていくイメージがご理解いただけると思います。

ぜひマトリックス図法を活用して、より効果的な製品開発や品質管理活動に役立ててください。

 
(アイアール技術者教育研究所 S・Y)
 


関連コラム:「新QC7つ道具の基本」シリーズ

 

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