工場運営AtoZ

【工場運営AtoZ】工場長を目指す貴方のための連載コラム・はじめに

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工場長の考え方

工場ってどんなところ?

工場と聞くと皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか?
そもそも工場という概念が発生したのは、産業革命期のヨーロッパであると言われています。
それまでは、家内手工業的に小規模に作っていたのですが、蒸気機関等を利用して、人も雇って、大量に生産をするようになりました。
現在でも、家族2~3人でやっていらっしゃる町工場のようなところから、大企業の生産拠点として、数千人の人が働いている工場まで様々な規模の工場があります。
前者は、会社が工場そのものであり、後者は会社の経営層は本社にいて、工場は生産に徹する別組織という形をとる場合が多いようです。
作っている物、作り方も様々で、最近は人工的な環境で野菜などを作る植物工場や、AI、ロボットを活用した無人工場も珍しくはありません。
 

工場長の頭の中を覗いてみよう

このように一口に工場と言っても、いろいろな形態がありますが、やはり工場と言うからには、持っていなければならない共通の要素があります。
この連載コラムでは、そのような共通要素、工場のコアな部分を、何回かに分けて、できるだけわかりやすく説明していきます。
「自分が将来工場長になったら」と想像しながら読んでいただければと思います。
そんな気持ちで、副題を「工場長をめざすあなたへ」としましたが、目指さない方も、「社外の人、本社の人とお酒ばっかり飲んでいるように見える工場長も、実はこんなことを考えているんだ」と知っておいて損はありません。
 

工場はおカネの巡りの中心地?

さて、工場は何のためにあるのでしょうか?
ひとまず、何らかの製品を製造して社会に供給することで貢献し、その対価として収入を得ること、としておきます。

では、得た収入はどう使いますか?
材料費や従業員の給料、工場の運営費用などを支払わなくてはなりません。

これらを支払ったのちに残った利益は、株主に配当の形で還元したり、法人税を払うほか、将来に備えて内部で留保します。

材料費や従業員の給料、工場の運営費用、法人税などは、かなりの部分、工場が立地している地域に落ち、さらに働く人が増えれば商業も活発になりますので、高度成長期を中心に大企業の工場を地方に誘致する動きが盛んで、企業城下町と呼ばれる都市が日本中に沢山出来ました。
企業の栄枯盛衰に伴って勢いの衰えた町もありますが、明治、大正時代から続いている企業城下町も含め、今も名残は残っています。
 

工場のマイナス側面も誰かがコントロールしないと!

これらは工場のプラスの側面ですが、当然マイナスの側面もあります。
工場の作業員、工場に出入りされる方の怪我や病気等労働安全衛生の問題、昔の公害(実は今も潜在的には注意が必要で、終わった問題ではありません)に代表される環境破壊の問題、作った製品に不良が発生する品質問題などがあり、これらを根絶することが目標ですが、現実には問題を最小限にとどめる努力を絶え間なく続けて、ようやく工場運営を成り立たせているのです。
これらのマイナス側面がきちんとコントロールできないと、行政から操業停止の命令を受けたり、最悪の場合工場の閉鎖と言ったことにもなりかねません。
検査データの偽装によって、大手の会社が経営上の大きな痛手を受けたのは、皆さんの記憶に新しいと思います。
 

ステークホルダーを意識した活動が必要

ここまで見てきたように、工場は単独で存在しているわけではなく、プラス、マイナス両面で、工場外の様々なステークホルダー(利害関係者)と関係を持っています。
製品の使用者(お客様)、取引先、従業員、株主、地域社会、行政などが代表的なステークホルダーですが、これらの皆さんと良好な関係を維持することも工場の大切な機能で、ただ製品を作れば良いというものではありません。
 
工場とステークホルダー
 

テーマは工場を舞台裏から解き明かすこと!

工場長を目指す皆さんには、水面下にもしっかりと目を配っていただきたいと思います。
そして、工場の目的が利益を上げることである以上、お金の話は避けて通れません
陸にあがった水鳥を見ると、水かきのついた立派な足をもっていますが、同様に工場の収支がしっかりしていないと工場は成り立ちません。

このコラムでは、水鳥を足元から順に見ていこうという作戦で、次回以降、工場の全容を、1)工場の収支、2)設備投資と減価償却、3)安全衛生、4)環境対策、5)緊急事態訓練、7)品質管理、8)製造ラインの順に説明していきたいと思います。
 
工場運営の水面下での活動(水鳥のイメージ)

工場の全容と言いながら、著者の経験に基づいて取捨選択したかなり偏ったもので、重要な内容でも細部には踏み込んでいない場合が多々あります。

このコラムを読んで興味を持たれた方は、ぜひeラーニング教材も覗いてみてください。
 
(アイアール技術者教育研究所 夜ごと飲み歩いて地域経済に貢献した元工場長H・N)
 

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