【技術系資格ナビ】電気通信主任技術者 (伝送交換主任技術者・線路主任技術者) [難易度/試験対策/メリットなど]
「電気通信主任技術者」の資格概要
国家資格必置
電気通信主任技術者は、事業場における電気通信ネットワークの工事、維持及び運用に関する監督責任者です。
以下のように、2種類に分かれます。
- 伝送交換主任技術者
- 線路主任技術者
「電気通信主任技術者」資格の使い方(メリット)
大規模な電気通信事業者は、総務省令で定める技術基準に適合するように、電気通信主任技術者を選任し、電気通信設備の工事、維持及び運用の監督にあたる義務があります。
また、選任された電気通信主任技術者は、1年以内(除外規定あり)に登録講習機関の講習を受けなければならない」と規定されています。
[※引用:一般財団法人 電気技術者試験センター]
https://www.shiken.or.jp/
「電気通信主任技術者」の資格取得方法
会場試験実施
1.試験に合格し、合格日から3ヶ月以内に試験地を管轄する総合通信局へ資格者証の交付申請をすること。。
2.受験資格
なし
【試験科目】
1.試験科目・試験時間
伝送交換主任技術者は、以下の(1)(2)(3)
線路主任技術者は以下の(1)(2)(4)
(1)電気通信システム(マークシート方式、80分)
・電気通信工学の基礎
・電気通信システムの大要
(2)法規(マークシート方式、80分)
・電気通信事業法及びこれに基づく命令
・有線電気通信法及びこれに基づく命令
・電波法及びこれに基づく命令
・不正アクセス行為の禁止等に関する法律及びこれに基づく命令
・電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令
・国際電気通信連合憲章及び国際電気通信連合条約の大要
(3)伝送交換設備及び設備管理(マークシート方式、150分)
・伝送交換設備の概要並びに当該設備の設備管理、セキュリティ管理及びソフトウェア管理
(4)線路設備及び設備管理(マークシート方式、150分)
・線路設備の概要、当該設備の設備管理及びセキュリティ管理
2.科目の免除資格
-
試験申請受付期間内に免除申請をすることで、一定の資格又は経験により筆記試験の全部又は一部を免除されることがあります。
例えば、第一級陸上無線技術士の資格を保有している者は、電気通信システムの試験が免除されます。
過去に受験して合格した科目は、合格した試験が行われた月の翌月の初めから起算して3年以内に実施される最後の試験の申請受付期限まで試験免除を受けることができます。
また、試験に合格したにもかかわらず、総務省への資格者証交付申請を忘れた場合も全科目免除申請が必要となります。
[※引用:一般財団法人 日本データ通信協会]
https://www.dekyo.or.jp/shiken/chief/guide/294
【試験・資格取得までのフロー】
- 申込期間: 第1回4~5月、第2回10~11月
- 試験: 第1回7月、第2回1月
- 合格発表: 第1回8月、第2回2月
[電気通信主任技術者の試験に関するフロー(大まかなイメージ)]
【資格取得までの目安期間】
2年程度。
電気通信主任技術者・資格取得者のホンネ
《T・Tさん》
Q1:なぜこの資格を取得しようと思ったのか
製品開発上の電気回線を扱う必要があったため
Q2:試験の難易度について
国家資格で合格率は、公報によると25~30%程度とのこと
Q3:試験対策・勉強法について
主に独学で、市販の教材を利用した
試験突破には、伝送委交換設備、設備管理などの技術的知識、これに関連する法規などが必要
Q4:実際に取得して良かったか
製品開発上電気設備を自分で扱える点が有利です。電気通信設備の知識があり関連技術に応用して役立つ
Q5:取得までの期間
1年半
電気通信主任技術者・関連リンク集
電気通信主任技術者の資格情報・試験情報を掲載している主なサイトをご紹介します。
試験対策の情報収集等にご活用ください。
(※本ページ作成当時の情報です。現在の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。)
- 一般財団法人 日本データ通信協会(過去問公開)
- 株式会社マニフォールド(受験準備講習会など主催)
- 電気通信工事担任者の会(受験準備講習会など主催)
- 株式会社オーム社(書籍販売)
- 一般社団法人 電気通信協会(書籍販売)
- 電気通信主任技術者総合情報