皮膚表皮バリア形成と保湿のメカニズムおよび保湿化粧品開発のポイント【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | 松井 毅 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | 未定 |
受講費 | 未定 |
【第1部】ケラチン繊維ネットワークと角層における保湿とは??
【第2部】化粧品・皮膚外用剤の製剤設計に焦点をあて解説!
皮膚表皮バリア形成と保湿のメカニズムおよび
保湿化粧品開発のポイント
【提携セミナー】
主催:株式会社R&D支援センター
◆セミナー趣旨
【第1部】
私達の皮膚は表皮、真皮、皮下組織から構成される。最も外側に位置する表皮は角化型の重層扁平上皮組織であり、体の外側を覆って個体と外界(気相環境)の境界を作りつつ、生存の為に必須のバリアの役割を果している。表皮は、基底層(Stratum basale)、有棘層(Stratum spinosum)、顆粒(Stratum granulosum)、角質層(角層)(Stratum corneum) の主に4種類の細胞層によって構成される。顆粒層では、適切な時期に細胞死を自発的に起こすことにより、形成された死細胞体(角質細胞)が機能的な気相-液相境界バリアである角層を形成する。このとき、角層形成(角化)特有の様々な現象が起きる。その一つが、死んだ角質細胞内に形成される、高密度のケラチン繊維ネットワークである。これにより、角質細胞に強度を与えると共に、そのネットワーク内に水分子を保持し角層の保湿を制御している。本セミナーでは、これら角化において起こる現象とケラチン繊維ネットワークと角層における保湿との関連性を御紹介する。
【第2部】
スキンケア化粧品は、角層の水分保持機能をベースにして、肌状態に応じて、天然保湿因子および必要な美容成分を補い、外的、内的な原因で生じる乾燥から皮膚を守る機能を有する製品である。その剤形は多岐にわたるが、基本的な設計方針は、角層を構成する水分、油分、脂質のバランスを補うことにあり、乾燥肌、脂性肌などに応じた様々な製品が生まれている。
本セミナーでは、そのような角層の保湿メカニズムの基づいた、化粧品及び皮膚外用剤の製剤設計に焦点をあて、化粧品の基礎知識から、様々な剤形のスキンケア製品を紹介し、皮膚のモイスチャーバランスを整える上で、それぞれが如何なる機能を発揮しているか、その重要性について述べる。
◆キーワード
保湿、化粧品、医薬部外品、オイル増粘、皮膚、表皮、バリア形成、セミナー、講習会
担当講師
【第1部】東京工科大学 応用生物学部 皮膚進化細胞生物学研究室 教授 松井 毅 氏
《専門》
皮膚科学、進化細胞生物学
《略歴》
1994年3月 東北大学農学部農芸化学科 卒業
1996年3月 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科
細胞生物学専攻 修士課程 修了(貝淵 弘三教授)
2000年3月 京都大学大学院医学研究科 分子医学系専攻
博士課程 修了(月田 承一郎教授)
(1997年4月〜2000年3月 日本学術振興会 特別研究員)
2000年4月 株式会社カン研究所 皮膚疾患研究グループ 主幹研究員
2006年10月 京都大学医学部 産学官連携研究員(月田 早智子教授)
2006年11月 大阪大学大学院 医学研究科 特任研究員(仲野 徹教授)
2007年4月 大阪大学大学院 生命機能研究科 分子細胞情報学講座
助教(月田 早智子教授)
2007年11月 東京医科歯科大学 難治疾患研究所
メディカル・トップ・トラック(MTT)プログラム 特任講師
(稲澤 譲治教授)
2011年4月 京都大学 物質-細胞統合システム拠点 柊研究室
特定拠点助教(柊 卓志教授)
2013年4月 国立研究開発法人 理化学研究所 統合生命医科学研究センター
皮膚恒常性研究チーム 上級研究員
(天谷 雅行チームリーダー)
2016年9月 副チームリーダーに昇格
2021年4月 東京工科大学 応用生物学部 化粧品コース
皮膚進化細胞生物学研究室 教授
現在に至る
【第2部】(株)キャラバンス(元プライミクス乳化分散技術研究所)代表取締役 高橋 唯仁 氏
《専門》
化粧品学一般、高分子化学、コロイド界面科学、生化学、皮膚科学
《略歴》
1983年 早稲田大学理工学部卒
1988年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了
同年 (株)資生堂(基礎科学研究所、皮膚科学研究所、ライフサイエンス研究所、薬剤開発研究所、製品開発研究所)
2008年 TTI・エルビュー(株)(DDS事業部、化粧品開発部、基礎研究部)
2010年 日本ロレアル(株)(アジアオープンリサーチ)
2013年 プライミクス(株)(乳化分散技術研究所)
2023年 株式会社キャラバンス(リサーチ&コンサルティング)
《活動等》
日本ディスパージョンセンター理事
大阪樟蔭女子大学非常勤講師
セミナープログラム(予定)
【第1部】皮膚表皮バリア形成と保湿のメカニズム
1.はじめに
2.重層扁平上皮としての皮膚表皮
2-1 上皮組織の分類
2-2 進化と重層扁平上皮組織
2-3 重層扁平上皮組織の構造
3. 角層バリアの形成メカニズム(角化で起こること)
3-1 細胞死、コルネオトーシス
3-2 細胞小器官分解
3-3 ケラトヒアリン顆粒消失
3-4 高密度ケラチンネットワーク形成
3-5 コーニファイドエンベロープ形成
3-6 角層間脂質形成
4. 角層内ケラチン繊維ネットワーク形成の制御
4-1 ケラチン繊維ネットワークを制御するフィラグリン
4-2 フィラグリンを制御するSASPaseと角層の保湿
5. 角層内の水分子と保湿
5-1 テラヘルツ波による角層バリア形成時における水分子動態
6. おわりに
【第2部】保湿化粧品開発のポイント~モイスチャーバランスを整えるための製剤的アプローチ
1化粧品概論
1.1化粧品の定義
1.2薬機法と法的規制
1.3化粧品の種類と特徴
2角層の保湿メカニズムと製剤設計の考え方
2.1角層を構成する成分とその役割
2.2保湿機能とバリア機能
2.3肌荒れ、ドライスキンとその対策
2.4モイスチャーバランスを制御する因子
2.4.1天然保湿因子
2.4.2細胞間脂質
2.5ヒューメクタントとエモリエント
3スキンケア化粧品の種類と処方設計
3.1主な原料とその役割
3.2皮膚洗浄料
3.3化粧水
3.4乳液・クリーム
3.5パック・マスク
3.6美容液・エッセンス
3.7その他
4スキンケア化粧品のための乳化分散技術
4.1スキンケア化粧品の基本処方
4.2水・油分・保湿剤のバランス調整
4.3既存の乳化法と乳化原理
4.4乳化と皮膚
5化粧品・皮膚外用剤の特徴と乳化・分散・溶解の意義
6まとめ
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
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