医薬品品質試験への実用化にむけたラマン分光法とデータ解析【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
---|---|
担当講師 | 海野 雅司 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | 未定 |
受講費 | 未定 |
★医薬品分析に役立つラマン分光の解説!!
医薬品品質試験への実用化にむけた
ラマン分光法とデータ解析
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
・ラマン光学活性分光を用いた溶液中タンパク質構造の解析
・ラマン分光法を用いた医薬品原薬・製剤の品質管理
習得できる知識
・ラマン光学活性分光の基礎と医薬品分析に用いた例
・溶液中タンパク質の構造解析
担当講師
【第1部】佐賀大学 理工学部 化学部門 教授 海野 雅司 氏
【第2部】元 東京田辺製薬(株)(現 田辺三菱製薬(株))
明治薬科大学 分子製剤学研究室
教授 深水 啓朗 氏
セミナープログラム(予定)
(10:30~13:00)
【第1部】ラマン光学活性分光を用いた溶液中タンパク質構造の解析
佐賀大学 理工学部 化学部門
教授 海野 雅司 氏
【講座主旨】
キラリティーは3次元の物体や分子がその鏡像と重ね合わすことができない性質のことで、タンパク質に代表される生体関連分子の多くがキラルである。このためタンパク質などをターゲットとする薬剤の多くもキラルであることが知られている。ラマン光学活性分光は鏡像異性体を区別することができる振動分光であり、キラル分光の一つである。本講演ではラマン光学活性分光の基礎について解説する。さらに小・中サイズの分子の絶対配置の決定や溶液中タンパク質の構造解析などの応用例を紹介する。
【講座内容】
1.はじめに
2.ラマン光学活性分光の原理・基礎
2.1 振動分光
2.1.1 赤外吸収
2.1.2 ラマン散乱
2.1.3 共鳴ラマン散乱
2.2 ラマン光学活性分光
2.2.1 ラマン光学活性分光の原理
2.2.2 ラマン光学活性スペクトルの例
2.2.3 初めて観測されたラマン光学活性スペクトル
2.2.4 ラマン光学活性分光の理論
2.2.4 共鳴ラマン光学活性分光
3.ラマン光学活性分光装置
3.1 ラマン光学活性スペクトルの測定法
3.1.1 入射円偏光方式
3.1.2 散乱円偏光方式
3.1.3 補正機構
3.2 ラマン光学活性分光装置の例
3.2.1 市販のラマン光学活性分光装置
3.2.2 自作のラマン光学活性分光装置
4.ラマン光学活性分光の応用例
4.1 小分子への応用:絶対配置の決定
4.1.1 実測スペクトルの例
4.1.2 量子化学計算による解析
4.2 ペプチド、タンパク質への応用
4.2.1 ペプチドのコンフォメーション解析
4.2.2 タンパク質の二次構造解析
4.2.3 最先端の計算化学的手法によるスペクトル解析
4.3 色素分子、色素タンパク質への応用
4.3.1 色素タンパク質への応用例
4.3.2 共鳴ラマン光学活性分光
4.3.3 活性部位の構造解析
5.まとめ
5.1 ラマン光学活性分光で分かること
5.2 今後の課題と展開
【質疑応答】
◆講師略歴◆
1994年12月 日本学術振興会 海外特別研究員(ノースイースタン大学 物理学教室)
1997年4月 東北大学反応化学研究所 助手
2006年4月 佐賀大学理工学部 助教授
2016年4月 佐賀大学大学院工学系研究科 教授
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(14:00~16:00)
【第2部】ラマン分光法を用いた医薬品原薬・製剤の品質管理
元 東京田辺製薬(株)(現 田辺三菱製薬(株))
明治薬科大学 分子製剤学研究室
教授 深水 啓朗 氏
【講座主旨】
日本薬局方の第17改正 第2追補(2019年6月公示)において,ラマン測定法が一般試験法に収載された.ラマン散乱は,赤外吸収(IR)と相補的な振動分光法として古くから知られていたが,既に広く普及しているIR測定法とは対照的に,発展したのは比較的最近のことである.ラマン分光法では基本的に非破壊的な分析が可能であり,多彩な測定モードが実用化されていることから,本講演ではラマン分光法の基本的な原理とともに,顕微およびマッピング測定,透過測定,プローブ型検出器を用いた反応過程モニタリングなどを医薬品分析に用いた例を紹介する.
【講座内容】
1.ラマン分光法の原理と特徴
1.1ラマンと赤外の比較
1.2ラマン分光法の利点
1.3ラマン分光法の測定モード
1.4低波数領域(LF)ラマン
2.ラマン分光法を用いた医薬品の品質管理
2.1医薬品(原料)の確認試験
・多形の識別
・in situ昇温・調湿測定
・結晶形の探索スクリーニング
2.2顕微イメージング
・錠剤(粉体)表面の成分分布
・結晶形の識別(多形,共結晶の解離)
2.3共焦点ラマンイメージング
・軟膏剤
・クリーム剤
2.4透過ラマン定量
・錠剤
・軟膏剤
2.5プローブ型検出器を用いたモニタリング測定
・造粒工程
・リポソームからの薬物放出
【質疑応答】
◆講師略歴◆
1996~2000年 東京田辺製薬(株)(現 田辺三菱製薬(株))開発研究所 分析研究室
(規格試験法の設定および安定性試験等の申請関連業務に従事)
2000~2003年 千葉大学大学院 博士後期課程,博士(薬学)
(2002年4-10月 独Röhm(現 Evonik)社 海外インターンシップ研究生)
2003年 日本大学薬学部 助手,
2012年 同 准教授
(2007~2008年 米国ミシガン大学薬学部 訪問研究員)
2014年9月より現職,現在に至る.
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
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