○○EVと中国NEV規制
HEV(HV、Hybrid Vehicle、ハイブリッド車)は、モータとエンジンのハイブリッドで走る車、PHEV(PHV、Plug-in Hybrid Vehicle、プラグインハイブリッド車)は、外部電源により充電できるHEV、 FCEV(Fuel Cell Electric Vehicle、燃料電池自動車)は、水素を充填して車両で電気を発生させモータで走る車、そしてEV (Electric Vehicle、電気自動車) は、モータで走る車を表します。
一方、中国が導入するNEV(New Energy Vehicle, 新エネルギー車)規制では、2017年9月にそれまでNEVに含まれるとされていたHEVが含まれないことになり、巨大市場である中国の政策方針変更によって、車両メーカーは戦略の大幅変更を余儀なくされました。
以下は、2017年9月報道による中国NEV規制の6つのポイントです。(ちなみに2025年目標のNEV700万台という数字のレベルは日本の新車販売の全数量をはるかに上回るレベルの数量です)
①NEVの割合
2019年に自動車メーカーに10%の新エネルギー車(NEV)の製造・販売を義務付ける。
②対象メーカー
中国で年3万台以上の乗用車を製造したり、輸入販売したりするメーカーが対象となる。
③NEV車に含まれる車種
全生産販売台数のうち、一定比率のEV、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)で構成されるNEVの製造・販売を義務付ける。(2019年に10%、2020年で12%)
④罰則義務
義務付け比率を達成できない企業は、EVやPHVを義務付け比率よりも多く販売した企業から’NEVクレジット’とよばれる権利を購入しなければならない。
⑤数量規模
2025年に3500万台と予測する新車販売台数のうち、20%の700万台をNEVが占めることを目指す。
⑥中国内の合弁会社数制限の緩和
これまで中国では2社しか認められなかった自動車の製造販売合弁について3社目を認める方針。
(アイアール技術者教育研究所 H・N)