量子コンピュータの最新研究開発動向と活用事例【提携セミナー】
開催日時 | 【Live配信】2025/8/8(金)10:00~17:00, 【アーカイブ】2025/8/20まで受付(視聴期間:8/20~8/30まで) |
---|---|
担当講師 | 川畑 史郎 氏 |
開催場所 | Zoomを利用したLive配信 または アーカイブ配信
|
定員 | 30名 |
受講費 | 55,000円(税込) |
★量子力学、量子コンピュータについての知識が全くない方も大歓迎!
★基本原理やエラー訂正技術から最先端研究開発動向、ビジネス化の課題まで分かりやすく解説!!
量子コンピュータの最新研究開発動向と活用事例
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
○注目集める量子コンピュータのポイントを、非専門家向けに俯瞰的にわかりやすく解説。
○基礎技術の解説から各国の戦略・最先端開発動向、現状課題と克服するための注目技術や素材、量子サプライチェーンまで。
■はじめに:
2023年に内閣府は新たな量子戦略「量子未来産業創出戦略」を策定し、量子コンピュータを主軸とする量子技術の産業化に向けた取り組みを強化する方針を示しました。また、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、スイス、フィンランド、韓国、中国、インド、台湾などの世界各国が、量子コンピュータの研究開発と商用化を加速すべく、産学官を交えた取り組みを行っています。
量子コンピュータとは、重ね合わせや量子もつれなどの量子力学原理を情報処理に利用したコンピュータです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算、量子多体系シミュレーション、金融、線形連立方程式等のいくつかの数学的問題を古典コンピュータに比べて指数関数的に高速に解くことが可能となります。そのため、Google、Intel、IBM、Microsoft、Amazonといった世界的大企業やRigetti、Ion Q、QuEra、Quantinuum、IQM、XANADU、Psi Quantum、本源量子などのスタートアップが量子コンピュータハードウェア・ソフトウェア開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。
これまで超伝導量子コンピュータが量子コンピュータ研究開発の主役でした。ところが、2023年12月にアメリカのスタートアップQuEraが48論理量子ビットを搭載した中性原子量子コンピュータを実現し、量子コンピュータ業界に大きな衝撃を与えました。そのため、2024年は誤り耐性汎用量子コンピュータFTQC (Fault Tolerant Quantum Computer)元年であったと認識されています。実際2024年以降、量子エラー訂正や論理量子ビットに関する数多くの成果が様々な企業から報告されています。
本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎から最新研究開発動向まで非専門家向けに平易に解説を行います。また、FTQCハードウェア、量子アルゴリズム、量子エラー訂正符号などの最先端トピックスに加えて、FTQCの実用化に向けた膨大な技術課題、ビジネス展開の可能性についても紹介を行います。さらに、大型希釈冷凍器、クライオCMOS制御回路、超伝導制御回路、量子集積回路製造技術に加えて、極低温部素材技術(同軸ケーブル、フラットケーブル、アンプ、コネクタ)などの今後注目すべき量子コンポーネント技術や量子サプライチェーンについても解説を行います。
■ 受講対象者:
- 量子コンピュータの基礎について学びたい方。
- 量子コンピュータのビジネス活用を検討されている方。
- 量子コンピュータに関する情報収集・市場調査を行われている方。
- 量子コンピュータの産学官共同研究を検討されている企業の方。
- 量子コンピュータに興味のある方なら、どなたでも受講可能です。
■ 必要な予備知識:
- 数学(微積分、線形代数)の基礎知識。
- 物理学(力学、電磁気学、量子力学)の基礎知識。
- 計算機科学(プログラミング、論理回路)の基礎知識。
があると望ましいが、必須ではない。可能な限り平易に解説を行う。
■ 本セミナーで習得できること:
- 量子コンピュータの基礎知識
- 量子コンピュータの最新研究開発動向
- 量子コンピュータのビジネス動向
など
担当講師
法政大学 情報科学部 教授 川畑 史郎 氏
セミナープログラム(予定)
1.今何が起こっているのか?:FTQC時代の幕開け
1.1 QuEra中性原子量子コンピュータ:48論理量子ビットの衝撃
1.2 Googleによる本格的量子エラー訂正の実現
1.3 誤り耐性汎用量子コンピュータFTQCの時代へ
2 量子コンピュータ入門:初級編
2.1 量子力学のための数学基礎(ベクトルと行列)
2.2 量子力学の基礎
2.3 量子コンピュータの歴史
2.4 量子ビット
2.5 量子チューリング機械
2.6 量子論理回路
2.7 量子アルゴリズムと量子計算量理論
2.8 量子コンピュータのエラー
3.量子コンピュータ入門:中級編
3.1 古典誤り訂正と量子誤り訂正
3.2 表面符号
3.3 FTQC(誤り耐性汎用量子コンピュータ)と NISQ(エラー訂正機能を搭載していないノイジーな中規模量子デバイス)
3.4 FTQC向け量子アルゴリズム(因数分解、量子化学、線形代数、機械学習、金融など)
3.5 量子コンピュータプログラミング(Qiskit)
4.最新研究開発動向と最先端トピックス
4.1 世界の量子戦略(米 National Quantum Initiative法など)
4.2 日本の量子戦略(量子技術イノベーション戦略、量子未来産業創出戦略など)
4.3 超伝導量子コンピュータ
4.4 シリコン量子コンピュータ
4.5 イオントラップ量子コンピュータ
4.6 中性原子量子コンピュータ
4.7 光量子コンピュータ
4.8 量子クラウドサービス(IBM Quantum Platform、Amazon Braket、Microsoft Azure Quantumなど)
4.9 量子コンピュータソフトウェア開発環境 SDK・量子プログラム言語
4.10 企業による量子コンピュータ活用事例(化学、マテリアル、機械学習、金融、CAEなど)
5.課題と展望
5.1 FTQC実現のための技術課題
5.2 注目すべき技術(大規模集積化プロセス、3次元実装、巨大希釈冷凍機、クライオCMOS制御回路など)
5.3 量子部素材技術と量子サプライチェーン(同軸ケーブル、フラットケーブル、アンプ、コネクタなど)
5.4 量子コンピュータのベンチマーキング(集積度、忠実度、量子体積、アルゴリズミック量子ビット、CLOPSなど)
5.5 量子人材育成
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
【Live配信】2025/8/8(金)10:00~17:00
【アーカイブ】2025/8/20まで受付(視聴期間:8/20~8/30まで)
開催場所
Zoomを利用したLive配信 または アーカイブ配信
受講料
1名につき55,000円(消費税込・資料付+P15+Q15)
配布資料
資料は事前に紙で郵送いたします。
技術情報協会主催セミナー 受講にあたってのご案内
- Live配信セミナーの接続確認・受講手順は こちら をご確認ください。
- お申込み・お支払い方法に関するご案内はこちら をご確認ください。
※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。