Roll To Roll 塗工の異物・静電気・除塵とトラブルシューティング(セミナー)

フィルム

Roll To Roll 塗工の異物・静電気・除塵とトラブルシューティング(セミナー)

※この講座は出張セミナーサービスにも対応しています。詳細はお問い合わせ下さい。

開催日時 未定
担当講師

浜本 伸夫 講師

開催場所

ZOOMによるオンライン講義

定員 -
受講費 未定

光学フィルムやバッテリー用の高品質が要求される

フィルム製品の現場で欠陥対策やトラブル対策に携わる現場の技術者を対象に、

グローバルな製造現場を経験した専門家が対策の仕方を解説します!

 

Roll To Roll 塗工の異物・静電気・除塵と

トラブルシューティング

 

 


講座概要

厳しい品質を問われる製品では微小な異物が問題になってしまいます。Roll To Rollで製造されるフィルムにおいても近年では高度なクリーンルームで製造されることが増えています。

 

クリーンルームにおいて、クリーン度を充分に保つためには、仕様、適切な設定や作業方法の理解が必要です。

 

本講演では(1)クリーンルームの基礎知識、(2)静電気対策、(3)現場作業の留意点、(4)超音波除塵の技術、(5)原因不明のトラブルシューティング、に関して解説します。

 

担当講師

浜本 伸夫 講師

 

セミナープログラム(予定)

1. はじめに

 

2. なぜクリーンルームが必要か

 

3. Roll To Roll製品の主な異物課題
3-1 異物の検出方法
3-2 異物の分析
3-3 光学フィルム(輝点・白ヌケ)
3-4 粘着フィルム(ゲル・硬化不良)
3-5 離型フィルム(ハジキ)
3-6 バリアフィルム(ピンホール)
3-7 バッテリー材料(アルミ電極のエッジ粉と延伸オイル除去)

 

4. Roll To Roll工程のクリーンルーム
4-1 クリーン度の分類(ISOとUS規格)
4-2 クリーンルームの歴史(マクロから住み分けへ)
4-3 クリーンルームの床 (色と構造)
4-4 最新の技術 (旋回流と上昇気流の組合せ)
4-5異物のサイズと種類(人由来・基材・設備由来)
4-6 HEPAとULPA
4-8 空調換気の頻度(部屋サイズと風量)
4-9 半導体工場との違い(作業者の介入)
4-10 クリーン度診断 (有効なパラメターは?)

 

5. 静電気対策
5-1 なぜ必要か?(静電気で舞う異物・表面抵抗の目安)
5-2 なぜ帯電するのか?(接触帯電と帯電列)
5-3 帯電を逃す方法(アース・表面抵抗・自己放電)
5-4 帯電を打ち消す方法(静電印加によるイオン風)
5-5 巻取りの除電 (ニップロールとイオン風)
5-6 除塵器の配置(基材・周辺金属との距離)
5-7 巻き出し (ジャンボロール・アキュムレーターでの帯電)
5-8 パスローラー (ラップ角・テンション・斜行対応の影響)
5-9 帯電させない方法(基材の素材設計による表面抵抗低減)

 

6. 作業者の無塵衣と装着品
6-1 クリーンウェア(繊維・除電・着付け)
6-2 インナーウェア(肌着・靴下)
6-3 手袋(内・外)
6-4 保護帽(不織布とインナー保護帽)
6-5 顔の保護(マスク・眼鏡)
6-6 靴(静電チェック・靴底汚れ)
6-7 無塵衣の保管(換気・除菌・洗濯)
6-8 筆記用具(無塵紙・ペン)
6-9 通信機器(携帯箇所)

 

7. 着替えフロー
7-1 脱衣更衣室(外着から無塵インナーウェアへ)
7-2 クリーン更衣室(無塵衣の装着)
7-3 洗浄(手袋・靴底)
7-4 粘着マット(有効な設置箇所・よくある間違い)
7-5 エアシャワー(ノズル向きと基本姿勢)

 

8. 工程中の発塵
8-1 保護フィルム貼合せ (ゴムロールの発塵)
8-2 巻き取り (ターレット時の発塵)

 

9. オンライン除塵によるクリーン化
9-1. 異物の付着状態と除去方式
9-2. 除塵方式の分類
9-3. Wet除塵 (浸漬のみ)
9-4. Wet除塵 (回転ブラシ)
9-5. Wet除塵 (超音波洗浄)
9-6. Wet除塵 (循環と更新のシミュレーション)
9-7. 塗工液循環の影響 (後計量塗工:グラビア・バー塗工)
9-8. バー塗工の液循環シミュレーション
9-9. グラビア塗工の液循環シミュレーション
9-10. Dry除塵(粘着ローラー)
9-11. Wet除塵 (拭き取りクリーナー)
9-12. Dry除塵 (エアナイフ)
9-13. Dry除塵 (超音波除塵の原理)
9-14. Dry除塵 (超音波除塵【効果1】超音波振動)
9-15. Dry除塵 (超音波除塵【効果2】カルマン渦、乱流 【効果3】揚力)
9-16. Dry除塵 (超音波除塵のインライン配置)
9-17. エッジのDry除塵 (超音波除塵)
9-18. エッジのWet除塵 (端面クリーナー)

 

10. オフライン工程のクリーン化
10-1 作業者スペース(操作盤・PCの設置箇所・床の色)
10-2 製品・機器の搬入出力(巻出し〜巻取り分離・LGV・梱包作業)

 

11. 突発の製造トラブル
11-1. よくあるトラブル事例
11-2. アプローチ  (直観か堅実化か)
11-3. 工程分離
11-3-1. 塗布前か塗布後か?
11-3-2. 塗布液かフィルムか?
11-3-3. 塗布部か送液か調液か?
11-3-4. 原反か巻出し後か?
11-4. トラブル時のアクション

 

12. トラブルシューティングの手法
12-1. KT法-ATSの基本的考え方
12-2. 差異の整理 (Is と Is Not)
12-3. 仮説の検証
12-4. 留意点

 

13. トラブルを未然に防ぐために
13-1. 役割分担(製造、品質保証、技術、保全)
13-1-1. 三位一体~三権分立
13-1-2. トラブルの分類と対応 (設備・品質・技術)
13-2. ロットスケールと頻度
13-3. ロット前後のイベント
13-3-1. ロット前後のイベント (ロット後フォロー)
13-3-2. ロット前後のイベント (ロット前ミーティング)
13-3-3. ロット前後のイベント (PPAミーティング)
13-3-4. 前ロットとの比較 (4M1Eで差異を整理)
13-3-5. 素材の評価と補償
13-3-6. 先発テスト
13-4. 標準化
13-4-1. 標準の制定
13-4-2. 標準の改定 (要因変更の標準化)
13-4-3. 条件の規格幅と管理幅

 

14. 円滑な対処を目指して
14-1. 工程分離の仕掛け
14-1-1. 搬送 (ロール径、ナンバリング)
14-1-2. バッチ・原反の投入順
14-2. 平時のデータ取り
14-3. コミニュケーション
14-3-1. 袋小路に入らぬよう
14-3-2. 担当者とチーム運営 (リーダーは一歩引く)

 

主な受講対象者

  • 塗工技術に関わる現場の技術者、リーダー
  • 塗工開発品に携わる素材研究者
  • リチウム二次電池、光学フィルム、粘着剤、バリアフィルムに研究者

 

期待される効果

  • フィルム製造の欠陥対策、品質向上、歩留まり向上の進め方を習得できる
  • クリーンルームの作り方、Roll To Roll工程の静電気対策の考え方が身に付く
  • 現場のトラブルシューティングの勘所が身に付く

 

公開セミナーの次回開催予定

  • 開催日時:未定
  • 開催場所:ZOOMによるオンライン講義
  • 受講料 :未定

 

 ※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。

 ※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。

 ※浜本講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。

 

 

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

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