ペーパーハンドリング技術の入門講座(セミナー)
開催日時 | 2025/2/26(水)10:00~17:00 |
---|---|
担当講師 | |
開催場所 | ZOOMによるオンライン受講 |
定員 | オンライン受講は定員無し |
受講費 | 49,500円(税込) |
ペーパーハンドリング技術の入門講座
《紙の特性から機構設計まで、基礎から学ぶ技術者育成講座》
講座概要
複写機、プリンタ、スキャナ、ATMなどの機器におけるペーパーハンドリング技術は、製品の信頼性と性能を左右する重要な要素です。しかし、柔軟媒体(ウェブ)の挙動は複雑であり、その制御には体系的な知識の習得が不可欠です。
本講座では、これからペーパーハンドリング技術を用いた機器の設計開発に携わるエンジニアを対象に、基礎理論から実践的な機構設計、材料特性、計測技術まで幅広く解説します。分離機構、搬送機構、集積機構といった基本要素の原理や設計手法を学ぶとともに、ゴムローラやベルトの特性、紙の物性、トライボロジーなど、実務で直面する具体的な課題にも焦点を当てます。
また、近年注目されている紙幣処理装置のインテリジェント化や、カール・シワといった品質問題への対策なども取り上げます。理論と実践のバランスの取れた内容により、ペーパーハンドリング技術の全体像を把握し、実務に即座に活用できる知識を習得することができます。
セミナープログラム(予定)
1. ペーパーハンドリングの基礎理論
1.1 分離(繰出)機構の基礎理論
・ さまざまな紙媒体の分離機構
・ 分離機構で生じる障害
・ 分離機構の設計
・ 分離機構の基本原理
1.2 搬送機構の基礎理論
・ さまざまな紙媒体の搬送機構
・ 搬送機構で生じる障害
・ 搬送機構の設計
・ 搬送力と搬送抵抗力
・ 搬送ジャムの予測方法
・ ローラ搬送機構とスキュー
1.3 集積機構の基礎理論
・ 紙媒体の集積機構例
・ 紙媒体集積機構で生じる障害
・ 紙媒体集積機構の設計
・ 紙媒体の突入角度
2. ペーパーハンドリングの機構と制御
2.1 ゴムローラの基本特性
・ ゴムローラによる用紙束の分離
・ ゴムローラの材料特性
2.2 ベルトの横ずれ特性
・ ベルトのスキュー
・ クラウンローラによるセンタリング
・ ベルト挟持搬送
2.3 定着時のシワ発生メカニズム
・ シワ発生のメカニズム
・ シワ発生過程の可視化
2.4 紙幣処理装置のインテリジェント化
・ インテリジェント化の背景と理由
・ 達成方法
・ 具体例(センシングと最適化方法)
3. ペーパーハンドリングの材料と計測
3.1 紙の基本特性
・ 紙の製造技術
・ 紙の構造と物性
・ 紙の摩擦特性
3.2 紙のカール
・ 紙のカールの概要
・ カールの原因
・ カールの予測方法
3.3 トライボロジーの特性評価
・ トライボロジーの要求機能
・ 摩擦力測定方法
・ 負荷力によるすべり率測定方法
・ 紙粉付着による搬送力劣化
主な受講対象者
- 複写機、プリンタ、スキャナ、ATMなどの設計開発に新たに携わる技術者
- 紙などの柔軟媒体(ウェブ)を扱う機器の設計開発に新たに携わる技術者
- 紙などの柔軟媒体(ウェブ)を扱う機器の開発に従事して5年未満のエンジニア
- 上記のような実務に携わる技術者、機械工学を学ぶ大学生、大学院生 など
期待される効果
- ペーパーハンドリングの基本原理と基礎技術を体系的に理解できる
- 分離・搬送・集積の各プロセスにおける基本的な問題解決の考え方を習得できる
- 紙などの柔軟媒体(ウェブ)の特性を考慮した基礎的な機構設計の考え方を学べる
- 紙などの柔軟媒体(ウェブ)に関する一般的なトラブルの原因と対策の基本を理解できる
- 設計開発における基本的な評価手法や考慮すべきポイントを把握できる
- ペーパーハンドリング技術に関する専門用語や基本概念を習得し、円滑なコミュニケーションが可能になる
公開セミナーの次回開催予定
- 開催日時:2025年2月26日(水)10:00~17:00
- 開催場所:ZOOMによるオンライン受講
- 定員 :オンライン受講は定員無し
- 受講料 :49,500円/1名(税込)
※鈴木講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。