環境対応型塗料と新技術へのアプローチ【提携セミナー】

環境対応型塗料と新技術へのアプローチ【提携セミナー】

このセミナーは終了しました。次回の開催は未定です。

おすすめのセミナー情報

開催日時 2023/4/27(木)10:30~16:30
担当講師

坪田 実 氏

開催場所

Live配信セミナー(会社・自宅にいながら受講可能)

定員 -
受講費 通常申込:49,500円
E-Mail案内登録価格: 46,970円

環境対応型塗料と新技術へのアプローチ

 

≪VOC削減型塗料の課題、新技術への取組み≫

 

【提携セミナー】

主催:サイエンス&テクノロジー株式会社

 


受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

 

環境保全の面から “ 環境対応型塗料・塗装技術 ” の研究開発や普及への取組みがますます活発化している今、
新たに発生している「調製・塗膜・仕上がり品質」への課題解決のための技術・対策にも注目が集まっています。

 

本セミナーでは、溶剤型塗料と比較しながら、環境対応型塗料の特徴や環境面で効果などを
段階を踏んでしっかり理解することで、新しい気付きの整理を行い、
トラブルや課題解決のための新技術への取組み・考え方についてご解説します。

 

本セミナーのキーワード

塗料原料と構成、塗料の形態、乾燥と硬化、溶解性、表面張力、流動、添加剤、架橋反応、架橋間分子量、
静電塗装、電気抵抗値、顔料/ビヒクル間相互作用、ポリビンの変形、塗膜のはく離、収縮力 など

 

セミナー趣旨

工業塗装の原点は、塗装から乾燥に至る全ての工程を管理された環境下で行うことです。有機溶剤を使用する溶剤型塗料は塗装の仕上がり性を制御出来るため、工業塗装の主役を演じてきました。しかし、VOC(揮発性有機化合物)は光化学スモッグや大気汚染を発生させるために、その削減が塗料工業の最も大きな課題になりました。この環境対応という要請の中で塗料はハイソリッド化、水性化、粉体化に転換している過程にあります。

 

本セミナーでは、環境対応型塗料とはどのような塗料なのかを溶剤型塗料と比較しながら、整理して行きます。そして、良い仕上がり外観と塗膜性能を向上させるために新技術にアプローチする考え方を紹介します。

 

受講対象

本セミナーを受講するに当たり予備知識があってもなくても構いません。従来の塗料から水や大気汚染を防止する塗料に替えるために必要な考え方、例えば、溶媒が水になったら、ポリマーには水に親しくなる官能基を選ぶが、このまま塗膜になれば耐水性が劣る。そこで、官能基を化学変化で疎水性に替える技術があれば良いことになり、展望が開ける。沢山の気付きを講義を通してつかんでください。

塗装は素地調整にはじまり、下塗り、中塗り、上塗りというチームワークで、塗装目的を成し遂げます。一朝一夕には全てをマスターすることはできませんが、Step by stepでやって行くことが必要です。塗装管理者の方が本セミナーを受講されることは有効です。それは、塗装材料や組成を知ることができ、何処が問題点かをつかむことができるからです。受講をお薦めします。

 

得られる知識

塗料の必要条件は、1)流動すること、2)くっつくこと、3)固まることに集約できます。塗料は有機材料、無機材料の混合物であり、絶妙なバランスで塗装効果を発揮しています。環境対応型塗料の導入は、言いかえれば油絵の具を水彩絵の具に替えて、同じ仕上がり外観を出せと言うことであり、さらには、粉末絵の具を与えるから、液体のそれと同じように仕上げろと要請されることです。工業塗装では宿命として、環境対応を積極的に進め、環境負荷の軽減に努力しています。
バランスよく作られてきた従来の溶剤型塗料から溶解力のない水に替えたり、粉体に替えると塗料としてのバランスは崩れるであろうが、何かしら新しい気付きを本セミナーでつかんで頂きたいです。

 

担当講師

坪田 実 氏

 

【旧ご所属先】職業能力開発大学校 基盤ものづくり系 准教授

【ご専門】塗料と塗装技術

【ご経歴】1972年3月 職業訓練大学校 塗装科 卒業
1974年3月 山形大学大学院 工学研究科 高分子化学専攻 修了
1974年4月 岐阜プラスチック工業株式会社 入社
1975年4月 職業訓練大学校 塗装科 助手
1988年4月 職業訓練大学校 塗装科 助教授
2015年3月 職業能力開発総合大学校 専門基礎学科、基盤ものづくり系 准教授 退職
2016年2月 川上塗料株式會社 社外取締役 就任
2021年2月 川上塗料株式會社 社外取締役 退任

【ご受賞】1982年度色材協会論文賞、2006年度日本塗装技術協会論文賞、2020年度日本塗装技術協会論文賞
2005~2006年度 技能五輪国内大会「車体塗装」競技主査

 

セミナープログラム(予定)

1章 塗料とはどんな材料か
1. 身の回りの塗料と必要な性能
2. 塗料の原料と製造
3. 塗料の必要条件とは
4. 塗料の分類-チョコとクッキー
5. 環境対応型(VOC削減型)塗料の概要
(1) ハイソリッド
(2) 水性塗料
(3) 粉体塗料
6. VOCの削減効果

 

2章 水性塗料のはなし
1. 水性塗料とはどのような塗料か
2. 水性塗料の技術課題
2.1 塗膜の耐水性改良法
2.2 表面張力の作用
(1) 表面張力とは
(2) 表面張力差による流動-はじきと対流
(3) はじきを防止する添加剤の配合
3. 塗料用樹脂の水性化手法- 基礎編
3.1 水の存在下で樹脂を合成するタイプ- 乳化重合
3.2 溶剤可溶性樹脂を強制乳化する方法
3.3 溶剤可溶性樹脂を水性樹脂に転換する方法
4.塗料用樹脂の水性化手法-応用編
4.1 電着塗装とは、電着塗料用樹脂の調製法
4.2 電着塗料用樹脂の調製法
4.3 ポリウレタンディスパージョン(PUD)の調製法
5.水性塗料の架橋反応
5.1 水性樹脂の架橋反応例
(1) PUDとアクリル樹脂Emとの架橋反応
(2) コアシェルタイプEmの架橋反応

 

3章 粉体塗料のはなし
1. 粉体塗料の分類と用途
(1) 作り方
(2) 塗料の分類
(3) 粉体塗料の特徴と用途
2. 粉体塗料の設計と塗膜物性
(1) アンチブロッキング性とTg
(2) 架橋間分子量が低いわけ
3. 塗装仕上げに及ぼす粉体塗料の要因
(1) 粒径
(2) エッジカバー性と溶融粘度

 

4章 静電塗装入門
1. 静電塗装を理解するために役立つ知識
(1) 静電気の基礎知識
(2) 塗料の電気抵抗値について
2. 液体塗料の静電スプレー
(1) 空気霧化
(2) 回転カップ式
(3) 電気抵抗値が及ぼす影響
3. 粉体塗料の静電スプレー
(1) コロナ放電式
(2) 摩擦帯電(トリボ)式
(3) 流動浸漬法
(4) 逆電離現象とは

 

5章 新しい気付きと欠陥現象の見方
1. 顔料/ビヒクル間相互作用を向上させる考え方
顔料粒子表面にエポキシ基を化学的に付加させることにより、顔料粒子がポリマーと同様に挙動し、
顔料とポリマーの異種界面がなくなる。この挙動に注目し、焼付け塗料の顔料効果を調べた結果、
1)塗料の硬化速度は高まり、焼付け温度の低温化が可能になった。硬化塗膜では、熱膨張係数の低下と
付着性および塗膜強度の向上が認められた。この手法を紹介し、解説する。

 

2. ポリビン(PP, PE)の変形は、なぜ起きるのか
● 有機溶剤をポリビンに入れて保管して居るとポリビンが変形してくる。水性塗料にも変形するものがある。
なぜ、変形するのだろうか?この謎解きをする。

 

3. PE粉体で塗装した鋼管内面塗膜のはく離事例
● PE塗膜の収縮力が内面コートのはく離原因になる位に大きいとは意外であった。

 

□質疑応答□

 

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2023/4/27(木)10:30~16:30

 

開催場所

Live配信セミナー(会社・自宅にいながら受講可能)

 

受講料

一般受講:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円

 

E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額の24,750円)

 

テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:受講料39,600円 ( E-Mail案内登録価格 37,620円 )

 

定価:本体36,000円+税3,600円
E-Mail案内登録価格:本体34,200円+税3,420円

 

※1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
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※他の割引は併用できません。

 

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配布資料

電子媒体(PDFデータ/印刷可)

  • 主催者サイトのマイページよりダウンロードいただきます。
  • 開催2日前を目安に、ダウンロード可となります。

 

オンライン配信のご案内

※【Live配信(zoom使用)対応セミナー】についてはこちらをご参照ください

※【WEBセミナー:アーカイブ受講対応セミナー】についてはこちらをご参照ください

 

備考

※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

 

お申し込み方法

★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。

 

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