薬物動態の基礎と活用(2日間講座)【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | 土井 孝良 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | 20名 |
受講費 | 未定 |
各パラメータの意味とデータの読み方、併用薬による毒性発現機作とは?
薬物動態の基礎と活用
(2日間講座)
【提携セミナー】
主催:株式会社R&D支援センター
◆セミナー趣旨
(1) 薬物動態の変動要因:
薬物の吸収、分布、代謝、排泄、相互作用の基本を説明し、薬物の生体内動態に影響を与える要因の全体像を解説する。
(2 )薬物動態の解析:
コンパートメントモデルを用いた薬物動態速度論の各パラメータを知り、その意味を理解し、グラフを描き、練習問題を解くことにより、薬物動態データの読み方を解説する。さらに、非線形モデルを含むその他の薬物速度論についても解説する。
(3) 薬物動態の活用:
・新薬開発において血漿タンパクとの結合が薬物の薬効・毒性に与える影響・考え方を解説する。
・薬物動態の基礎知識を修得したうえで、薬の毒性発現メカニズム、特に代謝的活性化、薬物相互作用に起因した毒性発現機作を解説する。さらに、薬物に起因した肝毒性、ホスホリピドーシスについて解説する。
◆習得できる知識
- 薬の吸収、分布、代謝、排泄、相互作用の基礎が理解できる。
- 薬物動態速度論の各パラメータの意味を明確に理解できる。
- 薬物の血漿タンパクとの結合が薬効・毒性発現に与える影響を理解できる。
- 副作用発現の事例から、その発現機作、薬物相互作用を理解できる。
- 薬物に起因した肝毒性、ホスホリピドーシスを理解できる。
◆受講対象
医薬品開発に携わって数年の方
◆キーワード
薬物動態,ADME,タンパク結合,解毒解析,薬効,セミナー,研修,講座
担当講師
名古屋市立大学薬学部 臨床薬学部門
客員研究員、非常勤講師
土井 孝良 氏
《専門》
医薬品開発、薬物動態、安全性評価
《略歴》
1979年3月九州大学理学部化学科卒(酵素化学専攻)
1981年3月九州大学薬学研究科修士課程修了(衛生裁判化学専攻)
1981年4月武田薬品工業に入社(33年間勤務)
医薬研究本部薬剤安全性研究所で薬物動態及び安全性評価を担当
その後、実験動物室室長、研究戦略部情報G主席部員
2014年4月より日本薬科大学臨床薬学部門教授
2021年4月より名古屋市立大学薬学部臨床薬学部門、現在に至る。
日本トキシコロジー学会評議員、日本薬学会、日本薬物動態学会、日本法中毒学会、安全性評価研究会に所属
セミナープログラム(予定)
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≪1日目≫ 1月27日 13:00~16:30
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1.薬物体内動態
1)薬物の生体膜通過
1-1 単純拡散
1-2 能動輸送
1-3 促進拡散
1-4 膜動輸送
2)吸収
2-1 小腸
2-2 リンパ管系
2-3 口腔、その他
2-4 影響因子
2-5 Caco2及び iPS細胞由来小腸上皮細胞
3)分布
3-1 薬物分布に影響を与える因子
3-2 脳への薬物の移行
4)代謝
4-1 代表的な薬物代謝酵素
4-2 薬物代謝酵素の変動要因
4-3 遺伝的素因
5)排泄
5-1 腎排泄
5-2 胆汁中排泄
5-3 腸管循環
6)薬物相互作用
6-1 代謝過程
6-2 排泄過程
6-3 薬力学的(薬理学的)作用
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≪2日目≫ 1月28日 10:30~16:30
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2.薬物動態解析
1)1-コンパーメントモデル
1-1 静脈内投与モデル
・体内の薬物の消失速度、消失速度定数
・血中薬物濃度式と半減期、分布容積、全身クリアランス、AUC
・簡単な数学と演習問題
1-2 経口投与モデル
・血中薬物濃度式
・吸収速度定数と消失速度定数
・CmaxとTmax
1-3 クリアランス
・組織クリアランスと固有クリアランス
・肝クリアランス、腎クリアランス、初回通過効果
1-4 バイオアベイラビリティ
・絶対バイオアベイラビリティと相対バイオアベイラビリティ
・量的バイオアベイラビリティと速度的バイオアベイラビリティ
・生物学的同等性
1-5 2-コンパートメントモデル
1-6 非線形速度論
1-7 線形と非線形速度論のまとめ
1-8 生理学的モデル
1-9 線形1-コンパートメントモデルでの点滴静注
1-10 線形1-コンパートメントモデルでの繰り返し投与
1-11 モーメント解析
1-12 母集団薬物速度論
1-13 薬物動態変動(疾病、妊娠、加齢、生活環境など)
1-14 TDM (therapeutic drug monitoring)
1-15 PK/PD解析
3.新薬開発におけるタンパク結合の評価
・血漿中の主な結合タンパク質
・タンパク結合の変動要因
・承認薬のタンパク結合率の推移
・ドラッグデザインにおけるタンパク結合
・臨床におけるタンパク結合の影響
(オピオイド鎮痛薬:モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルを例に)
4.薬物の代謝的活性化、相互作用に起因した毒性発現
4-1 肝毒性
・中毒性肝障害
・アレルギー性肝障害
4-2 ホスホリピドーシス(リン脂質症)
4-3 アセトアミノフェン
・肝毒性発現のメカニズム
・アセトアミノフェン中毒の解毒
4-4 ソリブジン
・代謝酵素の特性
・薬物の相互作用に起因した毒性発現
4-5 ワルファリン
・代謝酵素の遺伝的多型
・薬物の相互作用に起因した毒性発現
4-6 リファマイシン
・黄疸発現のメカニズム
・併用毒性
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
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