接着の基礎知識および作業工程における実務ポイント【入門講座】【提携セミナー】
開催日時 | 2025/3/18(火) 10:00-17:00 |
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担当講師 | 若林 一民 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンラインセミナー |
定員 | - |
受講費 | 【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:49,500円 【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:55,000円 |
★接着剤の選定・使い方や各種材料に対応する様々な表面処理技術、
接着耐久性の評価法まで、実務上知っておきたい基礎知識と対応実務について解説します!
接着の基礎知識および
作業工程における実務ポイント
【入門講座】
《メカニズム、表面処理、接着接合部の設計、力学的評価法など》
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
あらゆる産業分野で、環境保全・環境改善への対応が高まっている。接着剤及び接着の係わる産業においても例外ではない。
物と物を繋ぎ合わせることを接合というが、接合手法には、ねじ・ボルト、リベット・カシメ、溶接、ハンダ付け及び接着(接着剤接合)がある。接着の長所は、異種材料の接合が可能、平坦性が大きい、応力集中が少ないなどのメリットがある。
あらゆる産業で材料がマルチマテリアルな使用をされるようになり、異種材料の接合が可能な接着技術が注目されている。国際標準規格(ISO)であるISO21368(接着剤―接着剤で接着された構造の製造のためのガイドラインと、そのような構造のリスク評価に適した報告手順の標準化に関する)が制定されて、接着を取り扱う技術者を認定標準にする世界的な動きがある。また日本においても、日本接着剤工業会で規格への対応が検討されている。
本セミナーはこのような状況を鑑み、各種材料の接着や接着物に関わる技術者に向け、メカニズムから接着剤の使い方等の実務上知っておきたい基礎知識及び、被着材の表面処理や接着部の設計・評価等作業工程での対応実務について講義する。
セミナープログラムの骨格は以下の通りになる。
1.接着の基礎と接着メカニズム
1.1 接着の基礎
1.2 接着のメカニズム
2.接着作業工程
2.1 被着材の性質と表面処理
2.2 接着接合部の設計
2.3 接着の力学特性と評価
◆受講後、習得できること
- 何故接着するのかの疑問に応える
- 必要とする接着剤を選定するときの手順について学べる
- 被着材の表面処理について、最新の技術まで勉強できる
- 接合部をどの様に設計するのかの基本を学ぶことができる
- 接着の力学的評価方法を学べる
など
◆受講対象者
- 接着剤ユーザーの研究者、技術者
(自動車関連、電気・電子部品関連、建築・建材・土木関連、鉄道車両関連等) - 接着剤メーカの入社5年以下の技術者、研究者
など
担当講師
エーピーエス リサーチ 代表 若林 一民 氏
セミナープログラム(予定)
1.接着及び接着剤の基礎とメカニズム
1.1 接着及び接着剤の基礎知識
1.1.1 接着・接着剤とは
1.1.2 接着剤の長所、短所
1.1.3 接着剤の分類
(1) 主成分による分類
(2) 接着強さによる分類と接着剤の特性
(3) 接着剤のコンセプトによる分類
(4) 機能性接着剤の種類
(5) 短時間接着剤
(6) 環境に優しい接着剤
1.1.4 接着剤の選定手順とそのポイント
1.1.5 接着剤の使い方とそのポイント
1.2 接着のメカニズム(何故接着するのかを把握する)
1.2.1 接着理論の分解図
1.2.2 ぬれと接触角
1.2.3 接着の仕事
1.2.4 溶解度パラメータ(SP値)とは
1.2.5 接着界面の強さ
1.2.6 金属結合と水素結合
1.2.7 接着剤面と被着材面の分子同士の結合
1.2.8 二次結合(ファン・デル・ワールス力)とは
1.2.9 力学的な接着効果(アンカー効果)
2.接着作業工程
2.1 被着材の性質と表面処理
2.1.1 被着材とは—–接着される材料のこと
2.1.2 金属の性質を知る
2.1.3 金属表面状態の模式図
2.1.4 ゴム(エラストマー)の性質を知る
2.1.5 プラスチックの性質を知る
2.1.6 プラスチックの接合方法と特性
2.1.7 ガラス、セラミックスの性質を知る
2.1.8 木材の性質を知る
2.1.9 被着材表面処理の目的
2.1.10 被着材の表面に存在する異物
2.1.11 表面処理の工法
2.1.12 被着材の清浄
2.1.13 洗浄方法の分類
2.1.14 洗浄液の種類
2.1.15 プラズマ表面改質法の特徴
2.1.16 プラズマ洗浄ガラスパネルの表面特性
2.1.17 プラスチックへのプラズマ処理効果
2.1.18 PTFE表面のプラズマエッチングモデル図
(アルゴンプラズマの性能)
2.1.19 金属被着材における表面処理方法の工法別分類とその具体的方法
2.1.20 研磨方法の種類
2.1.21 鋼板(SPCI)の表面処理条件と接着強さ
2.1.22 金属の表面処理(化成処理)
2.1.23 金属への表面処理(化成処理)の手法(JIS規定の方法)
2.1.24 アルミニウムの表面処理
2.1.25 PAA法によるアルミニウムの表面処理効果
2.1.26 アルミニウムの表面処理とクリープ破断時間
2.1.27 チタンおよびチタン合金の表面処理手法
2.1.28 プラスチックの表面処理
2.1.29 プラスチックの表面処理手法(化成処理)
2.1.30 プラスチックの表面処理手法(JIS規定の方法)
2.1.31 プラスチックの表面処理に使用される処理液
2.1.32 ポリエチレンの表面処理と接着強さ
2.1.33 コロナ放電によるポリオレフィンの表面酸化
2.1.34 短波長紫外線照射によるプラスチックの表面改質メカニズム
2.1.35 PPの表面処理と接着強さ
2.1.36イトロ処理の界面改質原理と効果
2.1.37 プライマーの働き
2.1.38 プライマーの種類と用途
2.1.39 代表的なシランカップリング剤
2.1.40 シランカップリング剤の化学結合モデル
2.1.41 シランカップリング剤の使用方法
2.1.42 有機チタン系カップリング剤の作用機構
2.1.43 有機チタン系カップリング剤が適用できる樹脂
2.1.44 有機チタン系カップリング剤
2.1.45 有機チタン系カップリング剤によるポリエチレンの接着性
2.1.46 ガラスの表面処理
2.1.47 ポリアミドのプライマー処理と接着強さ(PA / アルミ)
2.1.48 ゴムの種類と表面処理、接着剤の関係
2.1.49 加硫ゴムの表面処理の手法
2.1.50 ヨウ化メチレン処理による接着効果
2.1.51 表面処理効果の判定
2.2 接着接合部の設計
2.2.1 接着設計の基本
2.2.2 接着部にかかる応力の基本形
2.2.3 基本応力の特性
2.2.4 接着部の形状と応力解析
2.2.5 せん断試験片の応力分布
2.2.6 せん断試験片の板厚さ、ラップ長の影響
2.2.7 接着層厚さの影響(スポットウェルドボンド)
2.2.8 接合係数とは
2.2.9 フィレットの効用
2.2.10 接着部設計上の注意
2.3 接着の力学特性と評価
2.3.1 接着強さ試験方法一覧
2.3.2 標準的な接着試験片
2.3.3 接着強さを低下させる要因
2.3.4 接着剤の硬化物で測定される代表的特性
2.3.5 接着・接着剤の信頼性評価
2.3.6 耐久性試験一覧
2.3.7 引張りせん断疲労試験
2.3.8 くさび衝撃試験
2.3.9 非破壊検査
<質疑応答>
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2025年3月18日(火) 10:00-17:00
開催場所
Zoomによるオンラインセミナー
受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名49,500円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき38,500円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】1名55,000円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき44,000円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
●録音・録画行為は固くお断り致します。
備考
※配布資料等について
●配布資料は、印刷物を郵送で1部送付致します。
・お申込の際にお受け取り可能な住所を必ずご記入ください。
・郵送の都合上、お申込みは4営業日前までを推奨します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
・それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、その場合、テキスト到着がセミナー後になる可能性がございますことご了承ください。
・資料未達の場合などを除き、資料の再配布はご対応できかねますのでご了承ください。
●当日、可能な範囲でご質問にお答えします。(全ての質問にお答えできない可能性もございます。何卒ご了承ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売などは禁止致します。
お申し込み方法
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