3分でわかる技術の超キホン 電気めっきとは

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めっきとは?

めっきは、よくメッキとカタカナで書きますが、工業の世界では、「めっき」とひらがなで表記します。
漢字は、「鍍金」です。

めっきと聞くと、「メッキが剥がれる」というのが、いちばん代表的な用例のようです。
これはめっき業界の人からしたら、とんでもない!という話でしょう。
めっきは、金属の膜で材料をおおうことで、装飾性や、防食性、表面の硬さの向上など、さまざまな機能を付与することができます。
工業的に、多くの業界で広く使われていて、産業を支えている重要な技術の一つなのです。
不名誉な慣用句のイメージが早く払しょくされることを切に願います。

めっき技術の種類は、表にしめすように、さまざまにあります。

 

おもなめっきの種類

tab1

出典:プラスチックス・ジャパン「めっきの基礎の基礎」

 

めっきの方式

めっきには、いくつかの方式があります。

電気めっき、析出置換めっき、無電解めっき、溶融めっき、などがあります。

どんな方式なのかは、この言葉で、なんとなくわかります。

このコラムでは、代表的な「電気めっき」について紹介します。
 

電気めっきとは?

容器の中に、めっきをしたい金属のイオンを含んだ水溶液を入れて、そこに陽極と陰極の2つの電極を差し込んで、電源でつないで電気を流して、めっきを行う技術です。

 

fig1

電気めっきの概要
出典:プラスチックス・ジャパン「めっきの基礎の基礎」

 

電池のマイナス極側につながっているのが、陰極です。こちらに、めっきの金属が析出しますので、めっきをつけたい母材は、陰極として水溶液に入れるのです。

陽極は、水溶液中に溶解していきます。そのため陽極はめっき材料を使用します。溶け残った不純物は、陽極泥として、陽極の下にたまります。

(白金などの溶けにくい電極を使うと、電極が溶ける代わりに、水が分解されて、酸素ガスが発生します)

・・プラス極とマイナス極、陽極と陰極、って本当ややこしいです。

キーワードは「陽極泥」溶けた陽極から不純物が下にたまるのが陽極泥。という風に覚えておきましょう。

 

めっきは、湿式技術?

よく、「被覆技術」つまり、表面をおおう技術の分類として、湿式(ウェット方式)と乾式(ドライ方式)という分類があります。
めっきは、ウェット方式だと一般に思われる方もいらっしゃいますが、この定義は実は正確ではありません。
先に紹介した「溶融めっき」は、液体状の材料を使いますが、水を使いませんので、ドライ方式の被覆技術に分類されるのです。

さらに、ドライ方式の被覆技術を、「乾式めっき」という言い方をしたりします。

え?

ややこしくなってきました。
そうなんです。ややこしいんです。

私たちのイメージの通りの「めっき」は、広い意味での被覆技術を表わす「めっき技術」という分類のうちの、湿式めっき技術、ということになるのです。

「乾式めっき」には、先に紹介した溶融めっき以外に、PVDやCVDといった、ガスを使った被覆技術なども含まれます。

(ただし、乾式めっきという言い方をする人は、だんだんと減ってきたようです)

 

参考文献:プラスチックス・ジャパン「めっきの基礎の基礎」

(プラスチックの加工技術のポータルサイトです)

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