ポリマーアロイにおける相溶化剤の使い方,分散条件の設計,評価解析【提携セミナー】
開催日時 | 2025/6/11(水)10:00~17:10 |
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担当講師 | 西辻 祥太郎 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 66,000円(税込) |
★リサイクル樹脂とのアロイ化における課題
★アロイ化した樹脂の物性評価や構造解析のコツ
★高強度化,熱・光・電気特性の向上,生分解性樹脂,バイオポリマーの機能補填など
ポリマーアロイにおける相溶化剤の使い方,
分散条件の設計,評価解析
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
ポリマーアロイは高性能高分子材料の開発に重要である。本講演ではその定義や歴史、物理的特性、相容化剤の効果を説明する。さらに、リアクティブプロセッシングの構造制御や押出機を用いた新規開発事例を紹介し、今後の展望を述べる。
習得できる知識
・ポリマーアロイの基礎,概要
・ポリマーアロイのモルフォロジー制御による物性制御について
・樹脂リサイクル用相溶化剤とその応用について
・ポリマーアロイ/ブレンドの三次元観察
・アロイした物の評価・解析,その応用について
担当講師
【第1部】山形大学 大学院有機材料システム研究科 准教授 博士(工学) 西辻 祥太郎 氏
【第2部】大阪大学 大学院 理学研究科 高分子科学専攻 准教授 博士(理学) 浦川 理 氏
【第3部】大阪ガスケミカル(株) ファイン材料事業部 営業部長 鞍谷 裕嗣 氏
【第4部】(株)三井化学分析センター 材料物性研究部 藤村 修平 氏
(株)三井化学分析センター 材料物性研究部 新居 理咲子 氏
【第6部】東北大学 多元物質科学研究所 教授 工学博士 百生 敦 氏
【第5部】名古屋工業大学 大学院 工学研究科 物質工学専攻 生命・物質工学科類 准教授 博士(工学) 山本 勝宏 氏
セミナープログラム(予定)
【10:00~11:30】
第1部 ポリマーアロイの基礎,概要
●講師 山形大学 大学院有機材料システム研究科 准教授 博士(工学) 西辻 祥太郎 氏
1.ポリマーアロイの基礎
1.1 ポリマーアロイの定義
1.2 ポリマーアロイの歴史
1.3 相溶性と相容性
1.4 相図と熱力学
1.5 相容化剤の種類・効果
1.6 リアクティブプロセッシング
2.ポリマーアロイの成形加工
2.1 溶融混錬押出
2.2 高L/D二軸混錬押出機とリアクティブプロセッシング
2.3 特殊溶融混錬機による新規ポリマーアロイの開発
3.今後のポリマーアロイ
3.1 超分子とポリマーアロイ
3.2 資源循環社会とポリマーアロイ
【質疑応答】
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【11:40~12:40】
第2部 ポリマーアロイのモルフォロジー制御による物性制御について
●講師 大阪大学 大学院 理学研究科 高分子科学専攻 准教授 博士(理学) 浦川 理 氏
1.ポリマーアロイ・ブレンドの基礎
1.1 ポリマーアロイの定義と分類
1.2 混合自由エネルギーと相図の関係は?
1.3 相互作用パラメーターと溶解度パラメーターの違いは?
1.4 ランダム共重合体(RCP)の相溶性
2.ポリマーアロイ・ブレンドの構造形成と制御
2.1 相分離の動力学
2.2 ポリマーブレンドの界面
2.3 流動場による構造制御
2.4 ブロック共重合体のミクロ相分離構造
2.5 相容化剤(Compatibilizer)の選び方
2.6 リアクティブブレンディングによる構造制御
3.ポリマーアロイ・ブレンドの物性
3.1 相溶系の物性
3.2 相分離系の物性(力学モデルによる理解)
3.3 相構造と耐衝撃性
【質疑応答】
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【13:30~14:10】
第3部 樹脂リサイクル用相溶化剤とその応用について
●講師 大阪ガスケミカル(株) ファイン材料事業部 営業部長 鞍谷 裕嗣 氏
1.相溶化剤「マリコン」による樹脂の相溶化
2.樹脂相溶化の事例(ポリエチレン樹脂/ポリエステル樹脂)
3.積層フィルムリサイクルへの応用例
4.今後の展望
【質疑応答】
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【14:20~15:10】
第4部 パルスNMRによるポリマーアロイ/ブレンド系の評価
●講師 (株)三井化学分析センター 材料物性研究部 藤村 修平 氏
●講師 (株)三井化学分析センター 材料物性研究部 新居 理咲子 氏
1.パルスNMRとは
1.1 パルスNMRの特徴
1.2 測定原理
1.3 横緩和時間T2と分子運動性
1.4 緩和時間データ解析例
2.パルスNMRによるポリマーの分子運動性評価と高次構造の推定
2.1 ブロックPPの分子運動性と高次構造解析
2.2 ポリウレタンの相分離構造解析
2.3 エラストマー入りエポキシ樹脂の架橋および相分離構造解析
3.パルスNMRによるポリマーアロイ,ブレンド系の相分離構造の推定
3.1 ジブロックコポリマー(PS/PI)の相分離構造解析
3.2 合成曲線を用いたブレンドポリマーの相溶性の解析
3.3 PLA/PMMAブレンド系における相分離サイズ の解析
【質疑応答】
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【15:20~16:10】
第5部 ポリマーアロイ/ブレンドの三次元観察
●講師 東北大学 多元物質科学研究所 教授 工学博士 百生 敦 氏
1.ポリマーアロイ/ブレンドの三次元構造
1.1 相分離構造と三次元観察の意義
1.2 ポリマーアロイ/ブレンドの三次元観察手法
2.X線断層撮影法(X線CT)
2.1 X線CTとは
2.2 X線位相コントラストと高分子撮影の利点
2.3 X線位相CTの開発
2.4 顕微X線位相CTへの展開
3.X線位相CTによるポリマーアロイ/ブレンドの観察
3.1 シンクロトロン放射光による実験
3.2 実験室での実現に向けて
4.今後の展望
【質疑応答】
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【16:20~17:10】
第6部 アロイした物の評価・解析,その応用について
●講師 名古屋工業大学 大学院 工学研究科 物質工学専攻 生命・物質工学科類 准教授 博士(工学) 山本 勝宏 氏
1.定義と概説
1.1 ポリマーアロイ,ブレンドの用語と定義
1.2 ブロック共重合体
2.ポリマーアロイ,ブレンドの相平衡と相分離
2.1 相溶性と相図
2.2 相分離と構造形成
2.3 界面
3.ポリマーアロイ,ブレンドの構造解析
3.1 光学顕微鏡,電子顕微鏡,走査型プローブ顕微鏡
3.2 散乱法(X線,中性子,光)
3.3 磁気共鳴法(NMR,ESR)
3.4 熱測定
3.5 その他
4.ポリマーアロイ,ブレンドの構造と基礎物性評価
4.1 相溶性ブレンドのガラス転移温度(Self-concentration効果)
— DSC測定,ESR測定による観察
4.2 ブロック共重合体の相分離構造界面の分子運動性
— ESR測定による解析
4.3 非対称性ABA’型トリブロック共重合体の相分離構造の特徴
— 小角X線散乱,DSC測定による解析
4.4 SAXS,SANS,POMによるブロック共重合体の相挙動解析
— 小角X線散乱,小角中性子散乱,変更顕微鏡観察による解析
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2025/6/11(水)10:00~17:10
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき66,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。
※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。