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2024/12/3(火)9:30~16:30
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今回は、クラウドサービス “XaaS” に関して取り上げたいと思います。
日頃スマートフォンやPC等の端末を利用してネットワーク上より提供されるサービスを利用しています。
例えば天気予報、交通機関の時刻表、ニュース、地図などを見る、ネットショッピングを利用して買い物を利用します。家やオフィスにいて普通に情報を得ながら、お店に行かなくても買い物をする、またスケジュールを組んで目的地へ予定通り外出することが可能になりました。
このような環境を構築することができる「クラウドサービス」には、一体どのようなものがあるか見てみましょう。
目次
まず「クラウド」とは、正確には「クラウドコンピューティング」とは、クライアントがクラウドサービス提供者のWeb上で提供するクラウドサービスプラットフォームより、ネットワーク(インターネット)を経由してアプリケーション、データベース、ストレージ、ソフトウェアなど様々なITリソースを利用できる仕組みを示します。
つまりクライアントは、端末デバイスにWebブラウザとインターネット接続環境を持つことで、サービスの利用が可能になります。
そして、このクラウドコンピューティングを利用してサービスプロバイダから提供されるサービスの総称を ”XaaS”(X as a Service)と言われます。つまり「Xをサービスとして提供する」ことです。費用に関してフリーのサービスからサブスクリプション型など様々なタイプが存在します。
XaaSにはどのようなものがあるのか、いくつかサービスを見てみましょう。
CaaSは、TV会議やWEB会議などのコミュニケーションサービスに関するものです。これを利用することで、通信システムへの投資や運用経費を抑制することが可能です。ベンダーがハードウェアやソフトウェアの資源を管理して、クライアントが従量課金制で利用する仕組みです。
CaaSには、この他に”Containers as a Service”という「コンテナ型」と呼ばれる特殊な仮想化サービスや、”Crimeware as a Service”という犯罪に使用される攻撃用のソフトウェアを提供するサービス、”Computing as a Service”というコンピュータ技術を開発・提供するサービス、”Car as a Service”という自動車関連のサービス(定額乗り換えや個人間カーシェアリング等)などの様々なサービスがあります。
SaaSは、電子メールやグループウェア、財務管理などのソフトウェアの提供を行うサービスです。したがってクライアント側でソフトウェアの開発は必要なく、クラウドサーバのソフトウェアを利用することになります。バージョン管理やセキュリティ面でもメリットがあり、利用する上でランニングコストも安く抑えることができます。反面カスタマイズ化など独自で利用する形にはできない点もあります。
PaaSは、サーバーシステム、OSやミドルウェアなどのプラットフォームの提供を行うサービスです。SaaSと次に説明するIaaSとの間に存在する中間的位置づけとなります。
このサービス例として、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platformなど、アプリケーション開発・実行環境で利用するツールが挙げられます。
IaaSは、仮想サーバや共有ディスクなど、ハードウェアやネットワークなどのインフラ機能の提供を行うサービスです。ネットワーク化で必要となるハードウェアそのものを持つ必要がなく、ストレージやネットワークリソースをクライアントが必要な分、柔軟に構成することができます。
MaaSは、サービスとしての移動ということですが、従来の交通サービスに加えて、自動運転、AIなどの技術も合わさった次世代交通手段も含みます。
公共交通機関、車メーカー、通信会社などによる統合型アプリ、自動運転、マップ・ナビゲーション、配車、交通情報、シェアサービスなど多岐にわたって提供されるサービスです。現在では、物流や決済サービスなど領域が拡がっています。
MaaSには、このほかに”Monitoring as a Service”というクラウド内のサービスやアプリケーションの監視機能の提供に関するサービスなどもあります。
クラウドサービスの一部を紹介しましたが、他にも多くのサービスが存在します。調べてみてはいかがでしょうか。
では、クラウドサービスの一般的なメリットとデメリットを確認してみましょう。
コストを重視か、もしくはスペック向上、カスタマイズが容易かの要求により、クラウドサービスの選択の可否が決定されます。
(日本アイアール株式会社 特許調査部 T・T)