・大気中のCO2を海水中でCaCO3として固定化する

・そのための材料やシステム・運転条件を解説

海中でのCO2固定化技術の研究開発

【提携セミナー】

主催：株式会社情報機構

講師より／本セミナーのポイント
CO2濃度の上昇と地球温暖化、これを私が最初に聞いたのは大学の授業だったと記憶しています。そう、もう40年近く前から懸念されていた現象であり、その頃には既にCO2濃度の上昇は簡単には止められない状況になりつつあったと言って良いでしょう。近年、分離回収したCO2を利用して燃料や材料等を製造するCarbon Capture and Utilization (CCU)が注目されています。

本セミナーでは、海水を利用したCO2の固定化技術と、CO2をCaCO3として環（めぐ）らせる地球規模のシステム構築技術について解説します。

◆受講後、習得できること

• CO2の分離回収技術等に関するCCS（Carbon Capture and Storage）とCCU（Carbon Capture and Utilization）の従来的・一般的知見
• カーボンリサイクルとしてのCCU技術の一般的知見
• 海中でのCO2固定化技術：大気中のCO2を海水中でCaCO3として固定化するための材料やシステム・運転条件等

◆受講対象者

• CO2の吸着・固定化を目的とする新素材・材料の研究開発に携わる方
• 海水を利用した電荷移動反応に着目した技術開発・材料開発または新規システム開発を担っている方
• 「脱炭素」に向けた研究開発を推進している方 等

担当講師

静岡大学 大学院総合科学技術研究科
電子物質科学コース 教授 博士（工学） 須田 聖一 先生

1990年 東京大学大学院工学科 修士課程修了　／　1990年 東京都立大学工学部 助手
1996年 東京大学より学位（博士（工学））取得　／　2001年 フランス CNRS-IRC客員研究員
2003年 一般財団法人ファインセラミックスセンター　主任研究員，主席研究員，グループ長
2012年～ 静岡大学 教授　その間，
2009年～2019年 FCO Power株式会社 取締役（Chief Scientist）（燃料電池スタック開発ベンチャー）

セミナープログラム（予定）

1.CO2の濃度変化と気候変動
1.1 気候変動要因に関する一般的な理解
1.2 地球規模の炭素循環とCO2濃度上昇
1.3 CO2排出量削減目標について
1.4 CO2排出量とエネルギー変換について

2.エネルギー変換の高効率化とカーボンニュートラル
2.1 水素エネルギーの利用
2.2 水素エネルギーをはこぶ方法について
2.2.1 水素（グレー水素、ブルー水素、グリーン水素）
2.2.2 有機ハイドライド、アンモニア、メタン

3.CCSとCCU
3.1 CCSのコンセプトと取り組み
3.2 CCUのコンセプトと取り組み
3.2.1 燃料製造によるCO2排出削減
3.2.2 CO2含有原材料製造によるCO2排出削減

4.海水電解を利用したCO2の循環技術創製
4.1 CaCO3を媒体としたCO2サイクルの概要
4.2 海水によるCaCO3の選択固定の優位性
4.3 持続的固定化のための海水電解条件
4.3.1 CO2濃度の精密測定
4.3.2 固定化システム条件とその克服方法
4.3.3 アノード電極の条件とその克服に向けた材料の最適設計
4.3.4 カソード電極の条件とその克服に向けた材料の最適設計
4.4 CO2排出削減効果の見通し

5.省エネルギー及び省コストが実現しうる地球規模のCO2循環技術を可能に

＜質疑応答＞
＊「Q＆A」への投稿をお願い致します。口頭質問も可能です。希望者のマイクを適宜開放致します。
（ご質問・反響を歓迎しております。オンラインではありますが、出来る限り双方向的にし、皆様のご要望に応えたいと存じます）
＊セミナー後の講師へのメール質問も可能です。（量や内容次第では回答しかねることもございます。ご了承くださいませ）

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2022年11月22日（火）　12:30-16:30

開催場所

Zoomによるオンラインセミナー

受講料

【オンラインセミナー（見逃し視聴なし）】：1名41,800円(税込、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー（見逃し視聴あり）】：1名47,300円(税込、資料付)
＊1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

＊学校法人割引；学生、教員のご参加は受講料50％割引。

　●録音・録画行為は固くお断り致します。

オンライン配信のご案内

★　Zoomによるオンライン配信

については、こちらをご参照ください

備考

配布資料・講師への質問等について
●配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
（開催1週前～前日までには送付致します）。
＊準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
（土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。）

●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
（全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。）
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

お申し込み方法

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