放射光を利用した液体界面分子薄膜の構造解析【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | 矢野 陽子 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | - |
受講費 | 未定 |
★放射光の利用がコロイド化学分野の新規機能性材料開発を加速する!
放射光を利用した液体界面分子薄膜の構造解析
≪基礎から実際まで≫
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
ラボのX線に比べて 1 億倍の強度をもつ放射光は、原子レベルでの構造解析や刻々と時間変化する試料の動的構造解析を可能にします。SPring-8は世界最高レベルの放射光施設であり、産業利用にも門戸を開いています。現状では、粉末X線回折やX線小角散乱などのバルク構造(試料全体の平均構造)の観測手段の利用が一般的のようですが、X線反射率法や微小角入射X線回折法をもちいれば、界面に特化した構造を詳細に解析することができます。例えば、洗剤、化粧品、医療品、食品分野では、気水または油水界面で形成された界面活性剤分子膜の構造に関心を持っておられると思います。それ以外でも、コーティングや電気化学界面、電子材料としての有機薄膜(もちろん無機材料でもOK!)など様々な分野に応用することが可能です。
本講座では、表面/界面の構造解析手法であるX線反射率法および微小角入射X線回折法の基本原理を解説した後、SPring-8実験実施までの手続き方法や、取得したデータの解析方法まで実習を交えて分かりやすく解説します。
受講される方は講習前に解析ソフトREFLEX(無償配布)をご自分のPCにインストールしておいてください。
https://reflex.irdl.fr/Reflex/reflex.html
◆受講後、習得できること
- X線は一般に結晶の構造解析ツールとして幅広く用いられていますが、回折原理を学ぶことにより、液体等、様々な形態の試料の構造解析に応用できることをご理解いただけます。
- コロイド粒子の構造を調べるためには2次元分子薄膜の構造解析が有用であり、X線反射率法および微小角入射X線回折法を使って、どのような構造情報を得ることができるのかを学ぶことができます。
- 実際にSPring-8実験で取得したデータを使った解析の実習を行うことにより、どんな結果が得られるのかをより具体的に体験していただくことができます。
- 放射光とはどんな光か、ラボのX線に比べてどんな利点があるのか、また誰でも利用できることをご理解いただけます。
- 放射光実験の課題申請から実験の準備、実験の実施、データ解析までの流れをご理解いただくことにより、即日実戦可能です。
担当講師
近畿大学理工学部理学科物理学コース 教授 博士(理学) 矢野 陽子 氏
セミナープログラム(予定)
1.自己紹介
2.液体界面分子薄膜とは
3.表面/界面のX線構造解析法
3.1 X線で何がわかるか
3.2 X線の発生と放射光
3.3 国内の放射光施設の紹介
3.4 X線の屈折と反射
3.5 X線反射率法
3.6 粉末X線回折法と微小角入射X線回折法
4.実験方法の実際
4.1 どんな装置を使うか
4.2 試料について
4.3 測定について(測定方法や時間など)
4.4 測定事例の紹介
5.データ解析の実際(実習)
5.1 CXROのweb siteを利用したX線反射率のシミュレーション
5.2 フリーソフトREFLEXを利用した水面上単分子膜の構造解析
6.放射光実験をやるためには
6.1 課題申請方法
6.2 実験の実施
(質疑応答)
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
備考
●配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。