高分子レオロジーと粘弾性測定データ解釈のコツ【提携セミナー】
おすすめのセミナー情報
開催日時 | 2023/6/8(木)10:30~16:30 |
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担当講師 | 伊藤 麻絵 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 55,000円(税込) |
★ ポリマーや粘・接着剤、塗料や化粧品、
粒子分散系など 様々な事例とともにわかりやすく丁寧に解説します!
高分子レオロジーと粘弾性測定データ解釈のコツ
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
高機能・高性能な高分子材料の開発において、得られた材料の特性を評価することは必須である。高分子材料はその材料種に特有の緩和時間をもち、これが材料の硬い、軟らかいといった変形に対する応答と密接に関係している。 本講座を通じてレオロジーや粘弾性測定についてのイメージを掴み、実際の測定や解析に活かすことを目指す。まずレオロジーという学問を簡単に紹介したうえで粘弾性測定の重要性を示し、線形粘弾性理論について説明する。さらに、それらの知見を踏まえて、無定形高分子・結晶性高分子の粘弾性挙動について具体例を用いて解説し、実際の材料を扱う際のポイントや解析手法について述べる。
典型的な粘弾性体は高分子材料であり、その分子運動と粘弾性特性との関係を研究目的とし、長年発展してきました。また、多くの高分子材料はフィルムやファイバーのように成形加工され、その加工条件の決定にレオロジー測定が重要なパラメータとして用いられております。 本講演では、初心者の方から既にレオロジー評価に従事されている方に向けて、レオロジー測定の基礎と各種測定手法の解説、最適な測定条件の決定方法など、様々な高分子材料の測定データとその解釈について詳細に解説します。
習得できる知識
- レオロジーと粘弾性測定
- 線形粘弾性理論
- 無定形高分子の粘弾性
- 結晶性高分子の粘弾性
- レオロジー測定の基礎と概要、レオロジー変数の求め方
- 様々な高分子材料(溶液、溶融体、固体)に適したレオロジー測定手法の選択
- 回転/振動レオロジー測定と動的粘弾性測定(DMA)の使い分け、各測定データの解釈
- 成型加工条件の決定における重要なパラメータである緩和時間の取得方法
- 各種高分子材料の温度特性、ガラス転移温度(Tg)の求め方と応用事例
- マスターカーブ(温度時間換算則)の求め方と応用事例
担当講師
1.金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 高分子材料物性研究室 博士 助教 伊藤 麻絵 氏
2.(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニットキャラクタリゼーション 宮本 圭介 氏
セミナープログラム(予定)
【10:30-13:50】
1.高分子レオロジーの基礎と 粘弾性データ解析手法
金沢大学 理工研究域 フロンティア工学系 高分子材料物性研究室 博士 助教 伊藤 麻絵 氏
1.粘弾性測定
1-1 レオロジーとは?
1-2 粘弾性測定の基礎(応力とひずみ)
1-3 刺激と応答(因果律)
2.線形粘弾性理論
2-1 応力緩和(マクスウェルモデル)とクリープ(フォークトモデル)
2-2 緩和時間
2-3 緩和時間と観測温度
2-4 緩和スペクトル
2-5 静的試験と動的試験
3.無定形高分子の粘弾性
3-1 高分子の粘弾性の温度依存性
3-2 温度-時間換算則、シフトファクター、活性化エネルギー
3-3 ガラス-ゴム転移領域
3-4 高分子鎖のからみ合い
3-5 からみ合い点間分子量と臨界分子量
4.結晶性高分子の粘弾性
4-1 ポリエチレン固体の粘弾性スペクトル
4-2 緩和強度の算出方法
5.まとめ
【質疑応答】
【14:00-16:30】
2.レオロジー測定データとその解釈
(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニットキャラクタリゼーション 宮本 圭介 氏
1.レオロジーとは
1.1 粘弾性・レオロジーとは?
1.2 粘弾性体とは?
1.3 産業分野における粘度・粘弾性測定の活用例
2.レオロジー測定の基礎
2.1 レオロジー測定とは?
2.2 レオロジー測定の概要 ~回転、振動、動的粘弾性(DMA)~
3.回転(静的)測定の概要
3.1 回転測定の概要 ~せん断速度の求め方、変形方法、レオロジー変数の求め方~
3.2 回転測定の応用例
(1) ニュートン流動現象 ~粘度が変形速度によらず一定?~
(2) シアシックニング ~粘度が変形速度と共に上昇?~
(3) シアシニング ~粘度が変形速度と共に下降?~
4.振動(動的)測定の概要
4.1 振動測定の概要 ~変形方法、レオロジー変数の求め方、固体・液体の応力波形~
4.2 各種振動測定の応用例
(1) 周波数分散測定と測定例 ~長期分散安定性~
(2) ひずみ分散測定と測定例 ~内部構造の強さ~
(3) 温度・時間分散測定と測定例 ~熱硬化、ゲル化~
5.動的粘弾性測定(DMA)の概要
5.1 動的粘弾性測定(DMA)の概要 ~変形方法、レオロジー変数の求め方~
5.2 各測定治具の詳細と測定対象物、温度制御システムの選択
6.高分子材料のレオロジー評価
6.1 高分子材料のレオロジー評価 ~速度または時間の関数としての粘弾性、緩和時間~
6.2 主な高分子材料の測定例 ~ガラス転移温度 (Tg)、時間、温度特性~
6.3 粘着剤の粘着性、剥離性の評価 ~使用温度、タック性、ピール性~
6.4 成形加工におけるレオロジー評価 ~成形条件
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2023/6/8(木)10:30~16:30
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき55,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
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※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。