マイクロRNA研究の最新動向および創薬に向けた応用と課題【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
---|---|
担当講師 | 赤尾 幸博 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | - |
受講費 | 未定 |
★3名の講師にご登壇頂き、がん治療などへの応用が期待される
マイクロRNA(miRNA)研究動向について解説!
マイクロRNA研究の最新動向および
創薬に向けた応用と課題
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
担当講師
岐阜大学大学院 連合創薬医療情報研究科
特任教授 博士(医学) 赤尾幸博 氏
東京医科歯科大学 総合研究機構 リサーチコアセンター長
特任教授 博士(医学) 稲澤譲治 氏
東京大学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻/バイオエンジニアリング専攻
教授 博士(工学) 宮田完二郎 氏
* 希望者は講師との名刺交換が可能です
セミナープログラム(予定)
第1部 「マイクロRNA創薬の開発に向けて」
岐阜大学大学院 連合創薬医療情報研究科 特任教授 博士(医学) 赤尾幸博 氏
■講座のポイント
1990年頃に始まったゲノム計画の成果として様々な事象が明らかになる中で、蛋白をコードしない小さなRNA分子の存在が発見された。1993年の線虫におけるマイクロRNAの発見により、約20~23の塩基で構成されるマイクロRNAが、ほぼ全ての生命現象に関わる重要な分子であることがわかった。マイクロRNAは、ヒトでは3000種以上が存在しており、種を超えて保存されているものも少なくない。近年、がんをはじめ多くの疾患で関与していることがわかり、epigeneticsの中心的な存在であり、創薬への応用も期待されている。
■受講後、習得できること
- マイクロRNAの生成、構造、生理機能
- マイクロRNAと疾患
- マイクロRNAの創薬への応用と課題
■受講対象
- 核酸医薬品関連企業
- 核酸医薬研究に携わっている方々
■講演中のキーワード
- Non-coding RNA
- epigenetics
- がんとマイクロRNA
- DDS
■講演プログラム
1.核酸医薬品の特性
2.生成過程とRNA干渉の機構
3.核酸創薬への応用
4.DDS
第2部 「マイクロRNA核酸抗がん創薬とその克服課題」
東京医科歯科大学 総合研究機構 リサーチコアセンター長 特任教授 博士(医学) 稲澤譲治 氏
■講座のポイント
核酸創薬ではsiRNAやmRNAを対象とした取り組みが進んでいる。一方、miRNAはマルチターゲットで薬効が定まりにくい、off-target効果や正常細胞への影響への懸念などから現状、創薬開発パイプラインに乗りにくいと考えられている。大きな可能性を秘めたマイクロRNA核酸抗がん創薬の取り組みを紹介し、その実装化に向けての克服課題を考察したい。
■受講後、習得できること
- マイクロRNA核酸抗がん薬創製と実装化の課題点
- 核酸創薬における動物薬としての可能性の追究
- 核酸創薬パイプラインにおけるペット犬臨床試験の位置づけ
■受講対象
- 腫瘍学・核酸化学・核酸医薬領域等アカデミア、企業研究者
- 製薬企業研究者、開発担当者
- 動物医薬品等製造業研究者、開発担当者
■講演中のキーワード
- マイクロRNA
- 核酸医薬
- miR-634
- がん
- DDS
- 動物医薬品
■講演プログラム
1.マイクロRNA(miR)とは
1-1.RNAの分類
1-2.miRの機能と多様性
1-3.がん関連miR
1-4.miRの核酸創薬の可能性
2.がん抑制型マイクロRNA(TS-miR)
2-1.Cell-basedアッセイ法によるTS-miRの探索
2-2.癌抑制型miR-634の同定と機能
3.核酸創薬とDDS
3-1.医薬応用に向けたmiR核酸抗がん薬のDDS開発
3-2.miR-634-LNPによる全身投与効果
3-3.医薬応用に向けたmiR核酸抗がん薬のDDS開発
3-4.miR-634-核酸軟膏による外用局所投与による抗がん効果
3-5.Xenograft腫瘍モデルでの効果
3-6.皮膚化学発がんモデルでの効果
4.ペット犬自然発がんを対象としたmiR-634核酸抗がん薬臨床試験
5.ヒトがんを対象としたmiR-634核酸抗がん薬の可能性
第3部 「マイクロRNAを用いた心筋梗塞核酸医薬の開発」
岐阜大学大学院 連合創薬医療情報研究科 特任教授 博士(医学) 赤尾幸博 氏
■講座のポイント
化学修飾miR143-3p(miR143#12)はラット心筋梗塞モデルにおいて、梗塞後、単回静脈投与により選択的に梗塞部位に送達され、梗塞サイズ縮小、心機能改善をもたらした。そのメカニズムとして心筋細胞のオートファジー細胞死抑制、抗酸化ストレス作用、血管新生等が明らかになった。miR-143#12はCOX-1及びCOX-2、ATG7を標的にして細胞死の回避を誘導する。DDSとしてLNPが有効である。
■受講後、習得できること
- マイクロRNAの化学修飾
- 血管障害に伴う重篤な疾患への、複数の遺伝子を制御するマイクロRNAの効果
- miR143#12による血管新生
- 傷害組織への薬物送達
■受講対象
- 核酸医薬品関連企業
- 核酸医薬研究に携わっている方々
■講演中のキーワード
- マイクロRNA
- 心筋梗塞
- miR143
- 血管新生
- DDS
■講演プログラム
1.急性疾患に対するmiRNAの効果
2.核酸の化学修飾
3.心筋梗塞の動物モデル
4.miR143#12の動物モデルにおける効果
5.動物モデルにおける病態とmiRNAの発現
6.miR143#12の作用メカニズム
7.miR143#12の標的遺伝子
8.同定方法
9.血管新生
10.DDS
第4部 「RNA創薬に求められるナノ医薬材料・技術」
東京大学 大学院工学系研究科 マテリアル工学専攻/バイオエンジニアリング専攻 教授 博士(工学) 宮田完二郎 氏
■講座のポイント
近年、新たなRNA医薬が難病治療薬あるいはワクチンとして続々承認されている。その一方で、治療標的となる臓器・組織はいまだ限定されているのが現状である。この様な状況を打破するアプローチとして、RNA医薬のデリバリー材料・技術に期待が寄せられている。本講演では、デリバリー材料・技術に関する基礎的な理解から現状の課題、解決策までを概説する。
■受講後、習得できること
- RNAデリバリーに求められる機能
- RNAデリバリーの基本材料・技術
- RNAデリバリーの現状と課題、解決策
■講演中のキーワード
- 核酸医薬
- RNA医薬
- 核酸デリバリー
- ナノ医薬
- 体内動態
■講演プログラム
1.ドラッグデリバリーシステム(DDS)
1-1.DDSの種類
1-2.ナノDDS/ナノ医薬
1-3.ナノ医薬の例
2.核酸デリバリ-/RNAデリバリー
2-1.核酸デリバリーに求められる機能
2-2.核酸デリバリーの種類
2-2-1.コンジュゲート
2-2-2.脂質ナノ粒子
2-2-3.高分子ナノ粒子
2-2-4.無機ナノ粒子
2-3.核酸デリバリーの現状と課題
2-4.課題の解決策
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。