分散剤の使い方、選択と配合技術【提携セミナー】
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もっと見る開催日時 | 2024年6月21日(金)10:30~16:30 |
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担当講師 | 成見 和也 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 55,000円(税込) |
★ 分散の三要素、分散剤の選定基準、評価法について徹底解説!
分散剤の
使い方、選択と配合技術
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
現在、国内で水系分散剤は200種以上、溶剤系分散剤は80種以上ある。これら多数の分散剤の中から最適分散剤を選定するのは困難を伴う。
分散剤ならどの様な種類の粉体でも分散できると考えるのは“N0!”である。分散剤メーカーから分散剤サンプルを入手し、テストしても旨く行かないことが多々ある。原因は分散剤の組成、極性、分子量等、また粉体の粒子径、粒子形、極性等、分散媒の種類、極性等の組み合わせが適切でなかったためと考えられる。
50年以上も前に提案された水系分散の基礎概念“分散の三要素(①ぬれ性、②解きほぐし性、③安定性)”は溶剤系分散にも適用できる概念で、今でも分散を考える時に広く使われている。最近盛んに研究されている超微粒子粉体の分散では粉体の比表面積が非常に大きく、凝集力が強く非常に大きいので非常にぬれ難く 分散が難しく適切な分散剤の選定に困ることが多い。この分散の三要素を使いこなし、如何に凝集性の強い粉体をぬらし、一次粒子に解きほぐし、再凝集の無い安定な分散体を得るかが重要である。これを達成するには界面活性剤(低分子界面活性剤;ぬれ剤、湿潤・分散剤)、高分子界面活性剤(高分子分散剤)をどの様に使いこなすかの知識が必要となる。また一次粒子の安定スラリーを得るには、粉体は何故凝集しているのか、解きほぐしにくいのか、再凝集しやすいのか等粉体の基本的な性質、物性についても知る必要がる。
溶剤系分散では、①SP値、②酸-塩基相互作用に基づく分散を考えるが、ぬれ性の指標であるSP値(ヒルデブラントのSP値)からぬれ性の的中率の更に高いHSP値(ハンセンのSP値)を活用しようとする研究が盛んで、実際に使われている例も多い。
またナノ粒子等微粒子の分散等に盛んに検討されている櫛形ポリマー系分散剤の概略も紹介もしたい。
このセミナーでは分散を考える時に必要な界面活性剤【低分子分散剤(湿潤・分散剤)、高分子分散剤】、及び分散の対象となる粉体について応用の効く、基礎的な情報、知識についても論じたい。
習得できる知識
①分散以外にも種々の研究、研究結果解釈に役立つ界面活性剤の基礎知識
②分散対象の粉体に関する知識
③実用的な簡易分散剤選定法 評価法
④汎用分散剤例
担当講師
(株)三ツワフロンテック 技術顧問 成見 和也 氏
セミナープログラム(予定)
1.分散の三要素とは
1.1 ぬれ性;凝集した粉体粒子をぬらして膨潤させ、解きほぐしやすくするには
1.2 解きほぐし性:膨潤した凝集粒子を機械的分散力一次粒子とするには
1.3 安定性;分散体の経時安定性を維持するには
2.分散を理解するための界面活性剤の基礎知識とは
2.1 表面張力とは;お互いに接する面積を最小にしようとする力→分散との関係は?
2.2 ぬれ性とは;凝集粒子を一次粒子にするための初期段階で必要な性
2.3 ミセルとは;解きほぐした粉体粒子を球状ミセルで包み込むことが初期段階の分散
2.4 HLBとは;親水性、親油性のバランス値→粉体の極性により使い分ける。
3.良好な分散体を得るための粉体の基礎知識、粉体の粒子径(Particle Size)と粒子形(Particle Shape)と分散の関係
3.1 粒子径と粉体凝集性;何故粉体は凝集するのか、しているのか?
3.2 粒子形と粉末の凝集性;板状粉末(平面体)が凝集しやすいのは何故か?毛管力
3.3 粒子の持つ表面エネルギーと凝集性;粉体粒子が小さくなればなる程表面エネルギーが大きくなりぬれ難くなる。
→分散剤でどう対応するのか→低分子量の湿潤・分散剤の利用(高分子分散剤との併用)
4.DLVO理論と分散について
4.1 ファンデルワールス力(引力)と電気二重層(斥力)との分散性の関係
4.2 ゼータ電位の大きさと分散性の関係
4.3 高分子分散剤を使った時にDLVO理論は成立するのか?
4.4 高濃度分散体の場合DLVO理論は成立するのか?
5.分散(剤)の考え方
5.1 分散を考える時のキーポイント
5.2 高分子分散剤の粉体への吸着特性
6.水系分散剤の選定のポイント
6.1 粉体の物性、形態とぬれ剤(湿潤・分散剤)と高分子分散剤の関係
6.2 水系分散で実際に有ったトラブル例の原因と解決法
7.溶剤系分散のポイント
7.1 SP値と酸・塩基相互作用による分散性の評価方法
7.2 SP値のHSP値への移行
8.櫛形ポリマー系分散剤について
9.分散剤選定方法及び評価方法(簡易法)
9.1 分散剤選定の簡便法及び考え方
9.2 粉体に対する分散剤のぬれ性評価(スパチュラ法、フローポイント法)
9.3 粘度・添加量曲線の作成
9.4 グロス試験;分散の良否の目安
9.5 試験管沈降法;分散体の経時安定性の目安
10.分散に関する参考書籍、資料例
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2024年6月21日(金)10:30~16:30
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき55,000円(消費税込・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
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※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。