カーボンニュートラル社会の実現を支えるカーボンリサイクル技術【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
---|---|
担当講師 | 酒井 奨 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | - |
受講費 | 未定 |
○カーボンリサイクルの全体像を整理し掘り下げる!
○CO2分離回収・CCUSの各技術の考え方(基礎・技術動向・規模・CO2削減効果・コスト)から、
今後日本が出来る(出来そうな)こと、難しそうなことを展望と課題を交えて解説。
カーボンニュートラル社会の実現を支える
カーボンリサイクル技術
《CO2分離回収・CCUSの基礎と開発状況、課題と実現への道筋》
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
将来のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、各国が様々な施策を打ち出している一方で、昨今のウクライナ情勢やイスラエル・ガザ戦争は、エネルギーの安定供給に大きな影を落としています。
現行の第6次エネルギー基本計画策定から約3年。こうした世界情勢を受けてエネルギーを取り巻く状況も激変しています。日本にとってますます重みをもつエネルギー基本計画は2024年度中にも本格的な議論が始まると言われています。
こうした背景から、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、化石燃料の取扱い方がまずます注目されることを睨み、本講座では、各国で研究開発が進むカーボンリサイクルに着目し、これを構成するCO2分離回収(DACを含む)やCCUSなどの基本的な考え方や開発状況、課題や将来展望などを紹介します。
◆受講後、習得できること
- 現状から見たCO2排出量削減目標の捉え方
- カーボンニュートラルの意味とそのインパクト
- CO2分離回収・利用・貯留(CCUS)の各技術の考え方(技術、規模、CO2削減効果、コストの観点から)
- 再生可能エネルギーとカーボンリサイクルの関係
- 日本のCO2排出量削減対策(出来ること、出来そうなこと、難しいこと)
など
◆受講対象者
- 本テーマに関心のある研究者、技術者のみなさま。
- 理工系のバックグラウンドを持つ新規事業開発担当者、企画担当者、リサーチ業務に就かれている方など。
- カーボンニュートラルやカーボンリサイクルを業務に活かす術を模索している方々。
◆必要な予備知識など
本テーマに興味のある方なら特に予備知識は必要ありません。
■事前に目を通しておくと理解が深まる書籍、サイトなど:※閲覧必須ではありません。
- 書籍「図解でわかるカーボンリサイクル」(エネルギー総合工学研究所編著、技術評論社出版、2020/9)
- 書籍「図解でわかるカーボンニュートラル」(エネルギー総合工学研究所編著、技術評論社出版、2021/9)
- 経済産業省資源エネルギー庁、“カーボンリサイクルロードマップ”
- 経済産業省資源エネルギー庁、”カーボンリサイクルについて“
- 経済産業省資源エネルギー庁、”カーボンニュートラルって何ですか?(後編)~なぜ日本は実現を目指しているの?“
- 書籍「図解でわかるカーボンニュートラル燃料」(技術評論社出版、2022/6)
- 書籍「メタネーション―都市ガスカーボンニュートラル化の切り札 e-methane(合成メタン)」(エネルギー総合工学研究所共著、エネルギーフォーラム出版、2022/7)
担当講師
一般財団法人 エネルギー総合工学研究所
プロジェクト試験研究部 副主席研究員 酒井 奨 氏
セミナープログラム(予定)
1.はじめに
CO2は化石燃料の燃焼によって排出されることは誰でも知っていることですが、その全てが発電所から排出されている訳ではありません。全ての電源を再生可能エネルギーに置き換えて電力を供給してもCO2排出量がゼロになることはありません。ではどうしたら良いのでしょうか?ヒントはエネルギーの使い方にあります。
本講座の前半では、日本のエネルギーのフローを紐解いてエネルギーの使われ方を整理してみます。そしてカーボンニュートラルには再生可能エネルギーが重要なカギを握ることは疑いの余地もありませんが、その特徴と捉え方を整理します。しっかりと足元を見ながら再生可能エネルギー導入の考え方を整理し、本講座の主題であるカーボンリサイクルとの繋がりを見ていきます。CO2排出量の大幅な削減の糸口が見えてくるかもしれません。
2.CO2分離回収技術
化石資源(燃料)を燃やせばCO2が発生しますが、CO2を資源とみなして有効利用(CCU)して再び資源(化学製品)や燃料に戻すことがカーボンリサイクルの第一歩です。一方で地中に貯留(CCS)する方法と組み合わせてCO2が大気に放出しないような工夫が数多く提案されています。そうした考え方は、燃焼排ガスを回収して、その中からCO2を分離することからスタートします。ではどんな分離回収技術があるでしょうか?化学吸収法、物理吸収法、膜分離法、固体吸収法などが有名ですが、金属錯体を使ったMOF法や酵素を使った方法もあります。発電分野では、そもそも分離回収が不要なプロセスも存在します。さらにカーボンニュートラルが市民権を得た今、空気中からCO2を回収する技術(DAC法)まで出てきました。これらの技術はどんな条件でも能力を最大限に発揮できるのでしょうか?その他、国内外ではどんな開発が進んでいるのでしょうか?課題はどこにあるのでしょうか?本節では、そんなCO2分離回収技術に焦点を当てて、それぞれの技術の特徴を整理してみたいと思います。
3.CO2から何をつくるか?(CO2有効利用技術-CCU)
燃焼排ガスから分離回収したCO2を利用して何か有用な物質を造り出す。こんな夢のような話は、今や現実として様々な技術開発が進んでいます。世界各地でパイロットプラントや実証プラントが運転されていますが、実際にCO2からどのような物がどのように製造できるのでしょうか?化学品(オレフィンやポリカーボネートなど)、燃料(メタンやメタノール、合成燃料、ジェット燃料など)、鉱物(コンクリート製品など)、その他、の4つに分類されます。ここでは、CO2で製造できる製品について、簡単にその製造方法を紹介するとともに、CO2の特徴、CCU製品の特徴などを踏まえて、CO2排出量の削減効果も合わせて考察しながら、CO2有効利用技術(CCU)について整理してみます。
4.CO2貯留(CCS)
分離回収したCO2を海底下や地中に貯留することを意味するCCS。日本でも北海道の苫小牧市で2020年度まで実証試験が行われていました。また、2030年に向けて、国内で排出されたCO2を利用した7つのCCS事業の検討が開始されました。海外ではどのくらいCCSが進んでいるのでしょうか?そもそも地下に埋めたCO2はどうなるのでしょうか?主に米国で実施されているEOR(石油増進回収)にもCO2が利用されているようですが、通常のCCSと何が違うのでしょうか?そして重要なことですが、どのくらいのCO2が貯留できるのでしょうか?ここではCCSについて整理してみたいと思います。
5.カーボンニュートラル社会を支えるカーボンリサイクル(IAEの視点から)
エネルギー総合工学研究所(IAE)では、エネルギー関連技術やシステムを、エンジニアリングな視点で見つめ、様々な調査や分析を実施しています。時にはお客様のニーズにお応えしながら技術戦略の立案なども実施しております。ここまでお話してきた内容と、弊所が注目するカーボンリサイクルとを合わせて、早期にCO2排出量の削減を実現するようなエネルギーシステムとは何かを、皆さまと一緒に考えてみたいと思います。
6.さいごに
国内外でCO2排出量削減の声が高まっていますが、2050年まであと30年を切ってしまいました。この30年の間に何ができるのか?何を準備すれば良いのでしょうか?これまでのお話をまとめながら皆様とそのキーワードを探ってみたいと思います。
<質疑応答>
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
備考
※配布資料等について
●配布資料はPDF等のデータで配布致します。ダウンロード方法等はメールでご案内致します。
- 配布資料に関するご案内は、開催1週前~前日を目安にご連絡致します。
- 準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - セミナー資料の再配布は対応できかねます。必ず期限内にダウンロードください。
●当日、可能な範囲でご質問にお答えします。(全ての質問にお答えできない可能性もございます。何卒ご了承ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売などは禁止致します。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。