CMOSアナログ回路の基礎と設計、解析手法【提携セミナー】
おすすめのセミナー情報
もっと見る開催日時 | 2023/2/10(金)12:30-16:30 |
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担当講師 | 元澤 篤史 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンラインセミナー |
定員 | - |
受講費 | 【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:41,800円 【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:47,300円 |
講師が業務で頻度多く意識する技術やノウハウについてポイントを絞って解説します。
CMOSアナログ回路の基礎と設計、解析手法
≪IC開発に欠かせないノウハウ集≫
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
◇1.
アナログ回路の設計には広い分野の様々な知識や経験が必要とされます。電気回路の知識はもちろんですが、数学、電磁気学、統計学、離散時間の扱いなど、例を挙げると切りがありません。開発効率を意識しつつ、複数の分野の観点から1つの現象を解析してより良い設計を目指すことは、やりがいがあると同時にとても大変なことと思います。
本セミナでは講師が業務で頻度多く意識する技術やノウハウを、シンプルにポイントを絞って紹介します。受講後も、みなさまに備忘録としてご活用いただけることを目指します。
◇2.
回路の設計においてもPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルやOODA(Observe-Orient-Decide-Act)ループを正確に素早く回していくことが大切です。本セミナでは、広く回路設計で用いられている負帰還の安定性について、回路特性の正確な把握につながるよう、複数の解析手法を紹介します。誤解しやすい特性/現象についても言及し、設計開発が行き詰ってしまうリスクの低減となることを期待します。
◇3.
システムの上位設計には、特別なツールが必要なケースが多くあります。特に信号の時間変化を把握するための過渡解析は特にそのように感じます。特別なツールの使用は、環境構築時間、開発メンバとの共有容易性、操作スキルなどの点でオーバヘッドが生じます。開発の初期段階で必要な、ラフで素早い過渡解析を、Excelを用いて行う手法を紹介します。
◇その他. (アナロジー小話に関して)
アナログ回路設計で必要な知識/現象は、小さなICの中や評価ボードの上で起きており、なかなか直接に見ることはできません。しかし、同様の状況(アナロジー)は我々の身の回りに起こっていると、時々感じます。もちろん、まったく同じ現象ではなく、専門家の方々にとっては多くの誤想を感じられるかもしれませんが、コーヒーブレイクとして聴いていただけると幸いです。
◆受講後、習得できること
- CMOSアナログ回路の設計基礎
- レイアウト設計の留意点、ノウハウ
- ボード線図、ニコルス線図を用いたシステムの安定性解析手法
- 要素回路のモデリング手法
- PLLのシステム設計法
- 連続時間、離散時間のフィルタ伝達関数と周波数特性
- ノイズシェーピングの動作原理
- Excelを用いたPLLの過渡解析
- Excelを用いたノイズシェーピング回路の過渡解析
- フーリエ解析の演算を把握しながら、Excelで周波数解析
担当講師
ルネサスエレクトロニクス 株式会社 元澤 篤史 先生
2008年 ルネサス入社
2018年から2022年まで 群馬大学にて非常勤講師を兼務
【ご略歴】
群馬大学にて離散時間ΔΣ変調器に関する研究で学位(2006年)、RFサンプリング連続時間ΔΣ変調器に関する研究で修士号(2008年)をそれぞれ取得。
2008年に株式会社ルネサステクノロジに入社。以来、NFC LSI向け受信アナログフロントエンド回路、産業向けIC用BGR回路の開発に従事。現在、ルネサスエレクトロニクス株式会社にて車載IC向けPLL、弛張発振回路の開発に従事。
【ご専門】
アナログ電子回路の設計、開発
セミナープログラム(予定)
1.MOSアナログ設計基礎と2段アンプ設計
(1) MOSの諸特性
(2) MOSトランジスタのキャラクタライズ
(3) 2段アンプの周波数特性
(4) 位相補償(ミラー補償)
(5) 右半平面のゼロ
(6) セトリング特性に影響するダブレット
(7) レイアウト設計ノウハウ
(8) ばらつきを意識したバイアス設計
★—アナロジー小話1:PLLと日常生活—★
2.PLL(Phase-Locked Loop)の設計
(1) PLLとは?
(2) 構成要素の基本動作とモデリング
(3) 周波数と位相の関係
(4) PLL全体のモデリング、伝達関数
3.ループ安定性解析
(1) ボード線図
(2) ニコルス線図
(3) 位相回転180度以上でも安定な系
(4) ゲイン余裕の確認点は二か所ある!
★—アナロジー小話2:ノイズシェーピングとシャンプーの詰替—★
4.ノイズシェーピング
(1) 離散時間フィルタの周波数特性
(2) ΔΣ変調
(3) ΔΣDAC
★—アナロジー小話3:フーリエ変換とスーパーの仕入れ検討—★
5.Excelによるシステムの過渡解析、周波数解析
(1) PLLの過渡解析をExcelで確認しよう!
(2) ノイズシェーピング回路の過渡解析をExcelで確認しよう!
(3) Excelアドインなしで離散フーリエ解析を行ってみよう!
6.まとめ
<質疑応答>
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2023年2月10日(金) 12:30-16:30
開催場所
Zoomによるオンラインセミナー
受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
●録音・録画行為は固くお断り致します。
備考
※配布資料・講師への質問等について
●配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
お申し込み方法
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★【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】、【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】のいずれかから、ご希望される受講形態をメッセージ欄に明記してください。