易解体性接着剤の分子設計と安定性・分解性の両立【提携セミナー】
おすすめのセミナー情報
もっと見る開催日時 | 2023/1/17(火)10:00~16:30 |
---|---|
担当講師 | 松本 章一 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 66,000円(税込) |
★ 易解体のメカニズムを徹底解説! どのような外部刺激で易解体性を発揮できるのか?
★ 熱、化学的な安定性、機械的強度を持ち、分解性を有する材料の設計方法を徹底解説!
易解体性接着剤の
分子設計と安定性・分解性の両立
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
- 安定性と分解性を両立する熱応答型易解体性接着材料の開発
- セラミックス粒子を用いた易解体性接着接合
- 高分子の刺激応答性を利用した解体性接着システムの開発
- 高い分解性と高い化学的安定性・機械的強度の両立と易解体性接着剤への応用
習得できる知識
- 易解体性接着技術と材料の基本概念の理解、現在までの易解体性接着技術と材料の研究開発状況、開発の課題と解決方法、今後の方向性、具体的な易解体性接着技術と材料の事例の理解、など
- マイクロ波をトリガーとした易解体性接着接合研究の現状,など
- 高い分解性(易解体性)と使用時の安定性を両立するための合理分子設計指針と、その具体的な例について。高い分解性を持つポリマーの応用例、特に酸化分解性エポキシ樹脂について
担当講師
【第1部】大阪公立大学 大学院工学研究科 物質化学生命系専攻 応用化学分野 教授 工学博士 松本 章一 氏
【第2部】大阪大学 大学院工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻 教授 博士(工学) 倉敷 哲生 氏
【第3部】神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 工学博士 西野 孝 氏
【第4部】神奈川大学 理学部 化学科 教授 博士(工学) 木原 伸浩 氏
セミナープログラム(予定)
<10:00~11:30>
1.安定性と分解性を両立する熱応答型易解体性接着材料の開発
大阪公立大学 大学院工学研究科 物質化学生命系専攻 応用化学分野 教授 工学博士 松本 章一 氏
【講座概要】
易解体性接着に関わった経緯に始まり、易解体性接着のための材料開発の難しさをどのようにして克服していったのかを、これまで開発してきた幾つかの具体的なポリマー材料を例にあげて、それら材料の特徴と開発のポイントをそれぞれ説明する。また、最近取り組んでいる熱酸発生剤を併用することによって可能になった安定性と分解性を両立する熱応答型易解体性接着材料の開発についても詳しく技術内容を説明する。
【受講対象】
接着剤・粘着剤関連の企業技術者、大学研究者、大学院生など、解体性接着研究開発従事者、リサイクル関連、環境調和型ポリマー材料関連など
【受講後、習得できること】
易解体性接着技術と材料の基本概念の理解、現在までの易解体性接着技術と材料の研究開発状況、開発の課題と解決方法、今後の方向性、具体的な易解体性接着技術と材料の事例の理解、など
1.接着に関する基本事項説明(つけてはがすための基本条件)
2.接着剤と粘着剤について
3.易解体性接着に関する最近の研究開発の動向(概観)
4.様々な外部刺激に応答する易解体性接着材料の研究紹介(概要)
5.演者の易解体性接着材料の開発事例の紹介
5-1 易解体性接着材料の研究を開始した経緯
5-2 ポリペルオキシドを用いる易解体性接着材料の開発
5-3 アクリル系二重保護型易解体性接着材料の開発
5-4 BOC保護型熱応答性の易解体性接着材料の開発
5-5 安定性と分解性を両立した熱応答型易解体性接着材料の開発
6.まとめと今後の展望
【質疑応答】
<12:10~13:40>
2.セラミックス粒子を用いた易解体性接着接合
大阪大学 大学院工学研究科 ビジネスエンジニアリング専攻 教授 博士(工学) 倉敷 哲生 氏
【講座概要】
今後、輸送機器分野では軽量な部素材を適材適所に使う「マルチマテリアル化」による最適設計が期待されています。その要となる技術として、循環型社会で求められる解体性・リサイクル性を考慮した異種材接着技術が挙げられます。
講師らは,熱硬化性樹脂材を基材とし、セラミックス粒子を含む接着剤を開発しています。マイクロ波照射による局所加熱により容易に解体できる易解体性接着接合を提案しています。本講座では、本技術の特徴と,FRPや鋼板等への適用例について解説します。
【受講対象】
材料,機械,構造物分野における易解体性接着接合に関心のある方々
【受講後、習得できること】
マイクロ波をトリガーとした易解体性接着接合研究の現状,など
1.研究の背景
2.従来技術と問題点, 新技術の特徴
3.FRPを対象とした易解体性接着接合
3.1 粒子の含有量が強度に及ぼす影響
3.2 粒径が強度に及ぼす影響
3.3 Al-GFRP接着接合への適用
3.4 Al-CFRP接着接合への適用
4.鋼板を対象とした易解体性接着接合
4.1 二液型熱硬化性接着剤の場合
4.2 一液型熱硬化性接着剤の場合
5.粘着用途への応用
6.まとめ
【質疑応答】
<13:50~14:50>
3.高分子の刺激応答性を利用した解体性接着システムの開発
神戸大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 工学博士 西野 孝 氏
1.はじめに 従来の解体性接着技術
1.1 求められる接着解体性
1.2 刺激応答性解体性接着技術
2.誤動作のないマイクロ波解体用接着
2.1 技術概要
2.2 具体的な利用例
2.3 新技術の特徴・従来技術との比較
3.実用化に向けた課題と展開
【質疑応答】
<15:00~16:30>
4.高い分解性と高い化学的安定性・機械的強度の両立と易解体性接着剤への応用
神奈川大学 理学部 化学科 教授 博士(工学) 木原 伸浩 氏
【講座の趣旨】
分解性(易解体性)接着剤は材料や素材の再使用を容易にし、資源の有効利用に大いに資する材料となる。しかし、分解性ポリマーは使用中に分解する可能性があり、分解性が高ければ高いほど、使用中の安定性は一般に低下する。使用中の安定性と高い分解性を両立するためには、非天然の刺激によって起こる高速な分解反応を利用する必要がある。そのような分解反応として、ジアシルヒドラジンの酸化分解が利用できる。具体的な材料として、分解性エポキシ樹脂や分解性CFRP、分解性SAPを例示する。いずれも、使用中は熱的にも化学的にも安定で強度は十分に高く、しかし、入手容易な次亜塩素酸ナトリウム水溶液によって速やかに分解する。さらに、乾式での分解、非水素結合性の分解性官能基についても述べる。
【 受講後、習得できること】
高い分解性(易解体性)と使用時の安定性を両立するための合理分子設計指針と、その具体的な例について。高い分解性を持つポリマーの応用例、特に酸化分解性エポキシ樹脂について
1.高い分解性と高い安定性の両立
1.1 非天然刺激による分解
1.2 ジアシルヒドラジンの酸化分解
1.3 ポリジアシルヒドラジンの酸化分解性と熱的・化学的安定性
2.ジアシルヒドラジン構造をもつポリマーの応用
2.1 ジアシルヒドラジン構造をもつエポキシ樹脂硬化剤
2.2 酸化分解性接着剤(エポキシ樹脂)
2.3 酸化的架橋-脱架橋系
2.4 透明板状酸化分解性架橋体
2.5 酸化分解性CFRP
2.6 酸化分解性高吸水性ポリマー(SAP)
3.さらなる分解性を求めて
3.1 2-チオエチルエステルの酸化分解性
3.2 スルフィド構造をもつ酸化分解性ポリエステル・ポリウレタン
3.3 スルフィド構造を持つ酸化分解性エポキシ樹脂
3.4 窒素酸化物によるジアシルヒドラジンの酸化分解
【質疑応答】
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2023/1/17(火)10:00~16:30
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき66,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込)〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。
※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。