高齢者の使いやすさ評価と製品開発への応用【提携セミナー】
おすすめのセミナー情報
開催日時 | 2023/6/12(月)9:00~16:30 |
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担当講師 | 西口 宏美 氏 |
開催場所 | Zoomによるオンライン受講 |
定員 | 30名 |
受講費 | 66,000円(税込) |
★加齢に伴う心身機能の変化と使いやすい製品の計測・評価のポイント
高齢者の使いやすさ評価と製品開発への応用
【提携セミナー】
主催:株式会社技術情報協会
講座内容
- 高齢者・障がい者の行為・動作の 「しやすさ」の定性的・定量的評価の方法
- 加齢に伴う心身機能およびニーズの変化とそれに基づく製品開発
- 中高年世代の認知・睡眠・身体機能評価と商品開発への展開
- 視覚・聴覚の加齢変化と高齢者対応製品の開発
習得できる知識
- 高齢者の感覚・身体特性を考慮した設計について学びます
担当講師
【第1部】東海大学 情報通信学部 情報通信学科 教授 西口 宏美 氏
【第2部】大阪公立大学 名誉教授 岡田 明 氏
【第3部】筑波大学 大学院人間総合科学学術院 客員教授 矢田 幸博 氏
【第4部】早稲田大学 人間科学学術院 教授 倉片 憲治 氏
セミナープログラム(予定)
(9:00~10:30)
「高齢者・障がい者の行為・動作の 「しやすさ」の定性的・定量的評価の方法」
東海大学 情報通信学部 情報通信学科 教授 西口 宏美氏
【講演趣旨】
本講演においては、超高齢社会、ユニバーサル社会が抱える課題解決を課題とし、人間の行為や動作の「しやすさ」の定性的、定量的な評価方法を紹介する。また、加齢や障害により機器の操作能力の低下してしまった高齢者や障がい者にとって、使いやすい機器の設計指針の考え方について事例を交えながら解説する。
【講演項目】
1.超高齢社会,ユニバーサル社会における機器設計の課題
1.1 高齢者,障がい者にとっての機器の使いやすさ
2.日常生活における人間の行為と機能
2.1 日常生活動作(ADL)とその評価尺度
2.2 人間の情報処理(S-O-R)モデル
2.3 人間の3つの機能
3.上肢を用いた行為の分類とその定性的・定量的評価
3.1 サーブリッグ分析
3.2 PTSと動作時間の見積もり
3.3 Fittsの法則を用いた難易度の算出
4.高齢者や障がい者にとって使いやすい機器の設計指針
4.1 ユーザビリティの概念とユーザインターフェイス(UI)設計
4.2 ユーザー体験を活用した機器設計
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(10:45~12:15)
「加齢に伴う心身機能およびニーズの変化とそれに基づく製品開発」
大阪公立大学 名誉教授 岡田 明氏
【講演趣旨】
高齢者にとって快適で使いやすく安全な製品は、超高齢社会を迎えた現代において強く求められるものといえます。それは同時に、高齢者にも支持される売れるモノづくり、企業にとって大きな損失となる高齢ユーザの製品事故やトラブルを生じさせないモノづくりにも繋がります。 しかし、高齢者の心身機能やニーズのデータを捉えただけでそうした製品を生み出すことはできません。こうしたデータを適切に翻訳しなければ製品の設計値には落し込めません。 この講演では、高齢ユーザの心身機能やニーズに基づいた快適安全で使いやすい製品開発の具体的な進め方を、人間工学とユニバーサルデザインの視点から事例を交えながら分かりやすく解説していきます。
【講演項目】
1.序論:使いやすさ設計が企業にもたらすメリット
2.ユニバーサルデザインの誤解と正しい捉え方
2.1 高齢者への配慮とユニバーサルデザイン
2.2 ユニバーサルデザインの基本的考え方
2.3 ユニバーサルデザインの多様なユーザ
3.良い製品/悪い製品
3.1 何が良い/悪いを決めるのか
3.2 事例紹介
4.高齢者の心身機能データの引出し方
4.1 加齢に伴う心身機能の変化事例
4.2 心身機能データの引用先
5.高齢ユーザのニーズの捉え方
5.1 ユーザニーズを捉えるための調査方法
5.2 顕在ニーズと潜在ニーズ
5.3 高齢ユーザのニーズを取違えないための注意点
6.心身機能の計測方法
6.1 主な手法
6.2 計測を失敗しないための考慮点とコツ
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(13:15~14:45)
「中高年世代の認知・睡眠・身体機能評価と商品開発への展開」
筑波大学 大学院人間総合科学学術院 客員教授 矢田 幸博氏
【講演趣旨】
この3年の間、コロナ禍にあったため、外出の自粛や三密対策を行ったことで日常生活や活動が制限されたためにストレスや心身の不調を訴える人が急増していることがメディアで公表されている。特に中高齢世代では、これまで生活の質(QOL)の維持や身体、認知機能の維持のためにも日々の外出や周りの人とのコミュニケーションを取ることの重要性が言及されてきたものの、それの活動が出来ない状況になっている。そのため、転倒、うつ症状、認知機能低下のリスクが高まることが懸念されており、これらの課題への対応が急務である。そこで、本講では、中高年世代の心理生理的な特性(睡眠、歩行、認知、身体機能など)について言及するとともにこれらの課題に対する評価手法や対応策を論じることで関連商品開発の礎になることを期待したい。
【講演項目】
1.はじめに ~中高年世代の心理、生理機能の理解~
1.1 中高年世代の心理機能の特性
1.2 中高年世代の生理機能の特性
1.3 性差と加齢変化(肌性状、体性感覚、身体機能、代謝機能、認知機能など)
2.中高年世代対象の官能評価、有効性評価の課題と対応
2.1 中高年世代対象の官能評価の課題とその対応
2.2 中高年世代対象の心理評価の課題とその対応
2.3 中高年世代対象の生理評価の課題とその対応
3.中高年世代を対象にした商品開発に向けて
3.1 中高年世代を対象にした評価試験の課題
3.2 中高年世代を対象にした評価試験の組み立て方
3.3 中高年世代を対象にした被験者の選出
3.4 中高年世代を対象にした評価法の選択
4. まとめ
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(15:00~16:30)
「視覚・聴覚の加齢変化と高齢者対応製品の開発」
早稲田大学 人間科学学術院 教授 倉片 憲治氏
【講演趣旨】
高齢者対応製品を開発するには、高齢者の感覚・身体特性を考慮した設計が求められます。本講演ではそのうち視覚と聴覚に焦点を当て、それぞれの特性が若齢者と高齢者でどのように異なるかを、種々の測定データをもとに解説していきます。加齢に伴う見え方や聞こえ方の変化が明らかになれば、それに応じて製品の設計をどのように変更すべきか検討することが可能となります。具体的な製品例をいくつか挙げながら、高齢者の視覚・聴覚特性が製品の設計仕様にどのように反映されているかを探っていきます。高齢者対応製品の開発に初めて取り組む方には、本講演によってその主要なポイントがつかめるようになることでしょう。
【講演項目】
1. 高齢者の視覚
1.1 視覚特性の加齢変化
(a) 視力
(b) 有効視野
(c) 色覚
(d) グレア
(e) 暗順応
1.2 高齢者の視覚特性を考慮した製品例
2.高齢者の聴覚
2.1 聴覚特性の加齢変化
(a) 聴力
(b) 音の大きさ知覚
(c) 周波数選択性
(d) 時間分解能
(e) 両耳聴機能
(f) 音声の知覚と理解
2.2 高齢者の聴覚特性を考慮した製品例
公開セミナーの次回開催予定
開催日
2023/6/12(月)9:00~16:30
開催場所
Zoomによるオンライン受講
受講料
1名につき66,000円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕
備考
資料は事前に紙で郵送いたします。
お申し込み方法
★下のセミナー参加申込ボタンより、必要事項をご記入の上お申し込みください。
※お申込後はキャンセルできませんのでご注意ください。
※申し込み人数が開催人数に満たない場合など、状況により中止させていただくことがございます。