神経障害性疼痛のメカニズムと最新の治療戦略、及び研究動向について【提携セミナー】
開催日時 | 未定 |
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担当講師 | 鍋倉 淳一 氏 |
開催場所 | 未定 |
定員 | - |
受講費 | 未定 |
★疼痛治療研究の最新動向をお伝えいたします
神経障害性疼痛のメカニズムと
最新の治療戦略、及び研究動向について
【提携セミナー】
主催:株式会社情報機構
慢性疼痛は通常の鎮痛薬に対して抵抗性があり、有効な治療法は少ない。近年、慢性疼痛は神経回路病として認知されて、慢性疼痛モデル動物の脊髄や高次脳において、病的回路の解析が進んできた。一方、有効な治療法の確立には、痛覚過敏の増悪期(発症期)や持続期(慢性期)における神経回路の経時的変化を抽出し、時期特異的なアプローチが必要である。
本講演では、生体2光子励起イメージング法を神経障害性疼痛モデルマウスに適用し、大脳皮質痛覚関連部位における神経回路の経時的な変化を紹介する。さらに、病的回路の形成には脳内グリア細胞の一種であるアストロサイトが関与すること、およびグリア由来の回路再編分子について解説する
(参考文献1)。近年、我々は、痛覚過敏持続期(慢性期)にアストロサイトを利用して病的回路を取り除き、痛覚過敏を除去することにも成功した
(参考文献2)。この痛覚過敏除去は臨床医療において使われている治療法を組み合わせることでも可能であり、今後臨床医療への応用が期待できる。
参考文献
1, Kim SK, et al. J Clin Invest 2016.
2, Takeda I, et al. Nat Commun 2022.
◆受講後、習得できること
- 慢性疼痛治療における新規細胞ターゲットの探索
- 痛覚過敏の発症・持続期におけるフェース特異的な治療法の探索
- 慢性疼痛における痛覚過敏除去への新戦略とそのメカニズム
- 2光子励起顕微鏡により生体イメージングとその応用
◆受講対象者
- 慢性疼痛治療に従事する医療関係者
- 創薬関連企業
- 疼痛治療器具開発関連企業
担当講師
自然科学研究機構・生理学研究所 所長 医学博士 鍋倉 淳一 先生
1981年 九州大学医学部附属病院研修医(産婦人科)
1987年 福岡済生会病院 医長
1987年 米国ワシントン大学(セントルイス)研究員
1991年 東北大学医学部助手
1993年 秋田大学医学部助教授
1995年 九州大学医学部助教授
2003年 岡崎国立共同研究機構・生理学研究所 教授
(2004年 自然科学研究機構 生理学研究所に組織改変)
2013年 生理学研究所 副所長(兼任)
2019年 生理学研究所 所長―現在に至る
■専門・得意分野
神経生理学
発達・障害による神経回路再編
セミナープログラム(予定)
1.神経障害性疼痛研究の動向
1.1 末梢感覚神経
1.2 脊髄伝導路
1.3 ペインマトリックス
2,神経回路再編の観察技術
2.1 2光子励起顕微鏡を用いた生体内神経回路イメージング
2,2 生体内回路操作技術
3, 大脳皮質体性感覚野における神経回路再編
3.1 大脳皮質体性感覚野による他痛覚関連領域活動修飾
3.2抑制性GABA機能の変化
3.3痛覚過敏発症とシナプス再編
4. 大脳皮質痛覚過敏回路の構築とグリア細胞
4.1 アストロサイトの活性化
4.2 シナプス形成因子の放出
4,3 慢性疼痛治療薬ガバペンチンとアストロサイト
5,グリアを利用した痛覚過敏治療の新戦略
5.1 アストロサイトの人為的活性化による痛覚過敏の除去
5.2 痛覚関連シナプスの除去
6,臨床医療応用にむけて
6.1 経頭蓋直流電気刺激(tDCS)によるアストロサイト活性化
6.2 tDCSと局所麻酔
公開セミナーの次回開催予定
開催日
未定
開催場所
未定
受講料
未定
備考
※配布資料・講師への質問等について
●配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)。
*準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
●当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
●本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
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