★ 複合プラスチックのケミカルリサイクル、マテリアルリサイクルに向けて！

多層フィルムのリサイクル技術

【提携セミナー】

主催：株式会社技術情報協会

講座内容

水熱条件など水の液相を用いた多層フィルムのリサイクル手法の開発を進めている。この方法論によれば、プラスチックの種類に応じて、マテリアルリサイクルおよびケミカルリサイクルを可能とする条件設定が可能となり、それらを両立させることもできる（ハイブリッドリサイクルと呼称）。この技術に関する基盤情報はプラスチックそれぞれの液相条件での反応性である。また、液相プロセスによるプラスチック連続処理にはどのような形態が適しているのかを検討・実証する必要がある。それら基盤情報と連続プロセス開発に関する話題を提供する予定である。

習得できる知識

水の状態図を理解し、蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点という言葉を踏まえ、水の液相条件を理解した上で、プラスチックの分解性と条件との関係を理解する。さらに、多層フィルムを対象とした回分式装置と連続装置を用いた液相プラスチックリサイクルの成果を紹介する。

担当講師

１．崇城大学　大学院工学研究科　応用化学専攻　教授　工学博士　池永 和敏 氏

２．東北大学　大学院工学研究科　附属超臨界溶媒工学研究センター 教授　渡邉 賢 氏

３．東レ(株)　化成品研究所　主任研究員　野村 圭一郎 氏

セミナープログラム（予定）

【10:30-12:00】

１．溶媒溶解法によるラミネートフィルムの分離とその再利用

崇城大学　大学院工学研究科　応用化学専攻　教授　工学博士　池永 和敏 氏

１．プラスチックの生産・製品・用途・廃棄

２．一般的なプラスチックのリサイクル

2.1 サーマルリサイクル

2.2 マテリアルリサイクル

2.3 ケミカルリサイクル

３．溶媒溶解法について

４．溶媒溶解法によるラミネートフィルムの分離・精製

５．まとめと今後の展望

【質疑応答】

【13:00-14:30】

２． 多層プラスチックフィルムの液相ハイブリッドリサイクル技術

東北大学　大学院工学研究科　附属超臨界溶媒工学研究センター 教授　渡邉 賢 氏

【習得できる知識】

水の状態図を理解し、蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点という言葉を踏まえ、水の液相条件を理解した上で、プラスチックの分解性と条件との関係を理解する。さらに、多層フィルムを対象とした回分式装置と連続装置を用いた液相プラスチックリサイクルの成果を紹介する。

【講座の趣旨】

水熱条件など水の液相を用いた多層フィルムのリサイクル手法の開発を進めている。この方法論によれば、プラスチックの種類に応じて、マテリアルリサイクルおよびケミカルリサイクルを可能とする条件設定が可能となり、それらを両立させることもできる（ハイブリッドリサイクルと呼称）。この技術に関する基盤情報はプラスチックそれぞれの液相条件での反応性である。また、液相プロセスによるプラスチック連続処理にはどのような形態が適しているのかを検討・実証する必要がある。それら基盤情報と連続プロセス開発に関する話題を提供する予定である。

１．液相反応

1.1 水の状態図:蒸気圧、イオン積、誘電率、臨界点

1.2 液相反応の基礎

(1)イオン反応

(2)ラジカル反応

２．プラスチックの反応性1：付加重合系

2.1 ポリオレフィン

2.2 塩化ビニル

３．プラスチックの反応性2：脱水縮合系

3.1 ポリエステル

3.2 ポリアミド

４．混合物の反応：プラスチックの反応性の観点から

５．連続プロセス

5.1 スラリープロセス

5.2 押出機プロセス

６．まとめ

【質疑応答】

【14:45-16:15】

３．多層フィルム向け新規リサイクル剤の開発

東レ(株)　化成品研究所　主任研究員　野村 圭一郎 氏

１．ポリオレフィン／ポリエステル向けマルチブロックコポリマーリサイクル剤

1.1 開発の背景

1.2 リサイクル剤の合成と特性

２．PET/PEフィルム接着層への展開

2.1 2層界面の強度向上効果

2.2 層間剥離強度の試験

３．リサイクル後PET/PE混合物（ポリマーブレンド）の特性

3.1 機械特性の改善効果

3.2 機械特性の測定

４．まとめと今後

【質疑応答】

公開セミナーの次回開催予定

開催日

2023/5/19（金）10:30~16:15

開催場所

Zoomによるオンライン受講

受講料

1名につき60,500円(消費税込･資料付き)

〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込)〕

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