EMCとノイズ対策の基礎知識（eラーニング）

電子機器がその動作によって他の電子機器等に電磁的な妨害を与えず、かつその動作が他の物から電磁的な妨害を受けない状態、いわゆる電磁両立性（EMC）は、基本的には製品設計、製造段階で作り込んでおくべきものです。

そのため、多くの国や地域で、 EMC試験に合格した製品しか販売できないような規制が取られており、EMC対策を専門にする開発エンジニアの方もいらっしゃいます。

しかし、新品の時には問題がなかった機器でも、ちょっとした故障だからとEMCを理解せずに修理すると、修理後その機器が周囲に妨害電磁波を発したり、周囲からの電磁波による妨害を受けるようになるなど、大きな問題になることもあります。

この講座は、EMCエンジニアを目指す方のために、導入的な知識を提供していますが、これは、電子機器の修理を担当される方、あるいは自作回路を作るような人にも、作業する際の注意点として覚えておいていただきたい内容です。

本講座の狙い

この講座を受講することで、以下の点を学ぶことができます。

• 電子機器業界に属する会社に入社された皆さん、電子機器ビジネスに関わる方、あるいは仕事上電子機器を使用する立場の方に、EMCの基本的な知識を提供すること

想定受講者

• 電子機器業界の新入社員、若手社員、仕事上電子機器を利用する機会が多い立場の方で、電気、電子回路の基礎を一通り理解されている方
• 趣味で電子回路を設計、製作される方

EMCとは 

• EMCとは何か
• ノイズの例
• ノイズの発生源

ノイズ対策

• ノイズ対策の基本
• ノイズの伝達経路
• 伝達経路ごとの対策

導体伝導への対応

• フィルタの基本
• ローパスフィルタの周波数特性
• LCフィルタの注意点
• フィルタ用の回路素子
• コモンモード、ノーマルモード

空間伝導への対応

• シールドとは
• シールドケースの注意点
• 電波吸収シート
• アンテナ
• ケーブル

EMC試験

• EMC試験の概要
• EMC試験項目